放送倫理・番組向上機構(BPO)は7月28日に「第292回青少年委員会」を開催。議事概要が公式サイトにて公開されている。
議事には委員長をはじめとした7人の委員全員が出席。さまざまな番組における6月後半~7月前半の1カ月間に寄せられた視聴者意見について議論を交わした。

今回の議事では、とある「平日深夜のアニメ」に寄せられた視聴者意見についても取り扱われている。
アニメの内容については、人間と獣人(猫を擬人化したキャラクター)が共存する社会を舞台に、たばこから手が放せない猫耳の若い女性と、その友人たちの生活を描くコメディ作品と説明。
「喫煙描写が繰り返され、違法薬物とみられるものの使用シーンもあり、深夜帯とはいえ問題ではないか」などと批判する意見があったという。

担当委員は、子どもが見ない深夜帯の放送という点に番組制作側の配慮を感じると報告。違法薬物の使用とハッキリ明示しているわけではなく「表現の自由という意味では許容の範囲内だと思う」としている。
別の委員は、違法薬物の使用が社会的な問題になっている中、紛らわしい描写は放送するべきではないと指摘。劇中における自己注射のシーンについて、覚醒剤の使用以外に解釈の余地があるのかと疑問を呈した。
一方で他の委員からは、実写ドラマである場合と比較して、アニメ内の描写が青少年へ与える影響はより限定的とする見方も。創作・表現の自由の範囲内としている。
また、今回の議事では当該アニメを含めて、次の段階である「討論」に進む番組はなかった。
