島村恭則氏による新書本『恐怖の民俗学』が、本日8月7日にSB新書から刊行されている。価格は1045円で、電子書籍版も同日に配信が始まっている。
同書は人間の「恐怖」を民俗学的な視点から読みとくことを目指した書籍。人々が人間の理性や知性が通用しない「見えない闇」に対してひとびとが抱いてきた「原初的恐怖」が、どのように文化や物語の中に溶け込んでいったのかを探ってゆく。
民俗学とは、柳田國男や折口信夫などの研究で有名になった学術領域で、いわゆる「非公式的な文化」を研究の対象とするもの。土地に残る儀式や習俗、あるいは民間伝承などから、その変遷や意味を探ろうと試みてゆく研究だ。
本書では妖怪から幽霊、都市伝説、ネット怪談まで、恐怖の対象となっている身近な存在を取り上げつつ、妖怪はどのように生まれるのか、なぜ幽霊は足のない姿で描かれるのか……といった疑問をひもといてゆく。
本書の著者・島村氏は関西学院大学で民俗学の研究を行っている研究者。本書には同氏が学生時代に訪れた、沖縄県宮古島の「狩俣」におけるフィールドワークの経験なども綴られている。
