シリーズ40周年を来年に控え、格闘ゲームシーンを盛り上げ続けている『ストリートファイター6』。そんな本作に、10月13日のアップデートにてインドからの新ファイター「アルジュン」がYear 4キャラクター第2弾として参戦する。
シリーズのインド出身ファイターと言えば、伸びる手足に吐き出す炎と、登場時全国の小学生にインドとヨガを誤解させた「ダルシム」が有名。だが、今回登場の「アルジュン」は立派な体格に蓄えた髭というこれまたインパクトのある姿をしている。近年のボリウッド映画ヒーローを思わせるいでたちだ。
そんな彼の印象をひと言で表すなら……デカい、強い!
パワフルで怪しげな技を使う格闘スタイルはズバリ名づけて「ステゴロヨガ」。息吹で敵を吹っ飛ばし、地面から岩を生やしてはブンまわす、そしてもちろん踊る……ヨガとは???
そんな、あらゆる意味で恐ろしいキャラであったアルジュンの使用感をレポートしていこう。
ニョキニョキ岩を生やし、大胸筋ですべてをはじきとばす、それがステゴロヨガ……?
ではさっそくアルジュンの必殺技を中心に、その闘い方を考察していきたい。
使いやすそうな技が「大儀の巨腕」。
前進しながら打撃を繰り出す技で、追加入力でダメージアップも可能。小パンきざみから弱巨腕に繋げるなど場面に応じてダメージアップを積極的に狙っていきたい。
弾速の遅い飛び道具が「息吹の円筒」。
相手の目前に出して行動を制限するような使い方のほか、追加入力で素早く打ち出すこともできる。
そしてこちらがアルジュンの攻めの鍵となりそうな技「神気の巨厳」である。
地に向かって息吹を打ち込むと、地面からニョキニョキと長い岩が雄々しく突出してくる技だ。奇襲に使えるほか、飛び込みや足払いなど他の技との連携攻撃も可能。手が空いたら岩出しとけと言ってもいいだろう。
……というか、なんで岩が生えてくるのだろう。これもヨガの神秘なのか……?
そして、いかにも強そうな技名なのは「厳酷な岩肩」。
いわゆるショルダータックル。出はそれほど速くないがリーチがあり、強で出せば1画面ほどをかっとんでいけるので、通常歩きが遅めなアルジュンにとっては素早く長距離移動できる技としても機能する。
何より、207cm、145kgという巨体が突進するさまは圧巻だ。性能に関係なく、とてつもないプレッシャーを相手に与えることができるだろう。
さらにこの技は前述の「神気の巨厳」と組み合わせることにより真価を発揮。
設置された岩に「岩肩」で接触した場合、そのまま岩を引っこ抜いてブン回すモーションに。これが超強い。人は岩で殴られると死ぬ。
上の画像は飛び道具をかき消してアッパースイングをブチかます一連の動作だ。リーチ・判定・威力すべてが強いうえに多くの技から繋がり、ガードさせれば大きく距離が離れるため痛い反撃は受けず、当たり方によっては追撃が可能。使っている方が心配になる性能である。技名「過剰な正義」は本当に過剰であることを嫌というほどわからせてくれる。
ただし、設置からタックルという手順を経るため、この技単体で連発することはできない。というかできてはいけない性能をしている。
もうひとつ注目は当て身技の「不撓の警衛」だ。
上半身の筋肉を強調するようなポーズで、アルジュンのたくましさがさらに強調されている。そしてこの技に打撃判定が触れれば大胸筋が牙を剥くという仕掛けである。
さらにこの技は当て身判定を持続しながら前後に移動可能であり、おまけに対飛び道具無敵という仕様。セットプレイや遠距離からの砲台モード戦法への回答ともなりそうだ。サイコパワーや扇子対策に悩んでいるプレイヤーには朗報かもしれない。
ただし投げには無力なため、状況をみて派生技の「倫理の崩壊」にチェンジするなど工夫していきたい。
白ゲージをグイグイ攻め立てる肉体。小足一発が致命傷に!?
アルジュンのシステム的特徴として、リカバリアブルダメージ(以下、白ゲージ)を攻めることが可能という点がある。
「白ゲージ」はドライブインパクトやスーパーアーマー発動時など、体力ゲージの一部が白くなり時間回復可能なダメージとして処理されるもの。システム自体はすでに『スト6』に実装済みのものだ。
アルジュンはこの部分を「能動的に攻められる」点が固有ギミックと言えるだろう。必殺技投げである「鬼気迫る尋問」が白ゲージ“のみ”にダメージを与えられる仕様なのがわかりやすい。他にも一部必殺技はガードのうえからでも白ダメージを与えることができる。
白ゲージのダメージを負っている側からすれば、小技一発でも大ダメージが確定してしまう状況となる。アルジュンは防御を固めたい相手の心理を見越して投げの選択を通すなど、心理的な読みあいも発生しそうだ。
鬼気迫る尋問のOD版は有効間合いが広がり、「神気の巨厳」などで打ちあがった相手への追撃にも使える。白ダメージを常に負わせることで心理的に優位に立つといった選択も面白そうだ。
新たなかけひきを生み出しそうな技だが注意点もある。与えるのはあくまで白ゲージダメージであり、それだけでは相手を倒せないのだ。
相手の体力がミリの状態で鬼気迫る尋問を決めてもK.O.とはならない。プレッシャーを与えるのか、倒しに行くのか。状況によってコンボレシピを切り替えるなど、しっかりと戦況を見極めたい。
システム的なもの以外でも、アルジュンは通常技・特殊技共に横押しが強いものが揃っている。強Pをガンガン叩き込んで前進する連携など、思い切りフッ飛ばして画面端に追い詰めれば、岩からはじまる恐怖のアルジュンタイムは近い。
当然ながら対戦では相手も反撃してくる。対空のしゃがみ強Pや、各種キャンセルが効くとりまわしの良い立中Pなどもうまく使いこなしたい。
ジャンプ攻撃はひっかけやすそうな弱Kや、下方向への判定が強そうな強Kもあるが、注目はめくり性能が高い強P。後方へのカバー範囲が広く、飛び越すようなジャンプからガードを崩しやすいだろう。
その巨体により前進するだけで相手にプレッシャーを与えられそうなアルジュンだが、こうした攻めの変化やゲージに応じた技選択、設置技の置き方などを考えることで常に主導権を握る闘いをしたい。
豊満で妖しい褐色の肉体が迫りくる。これがアルジュンのSAだ
さらに、アルジュンはSAもなかなか個性的で面白いものが揃っている。
SA1「破壊の蛮声」は発動すると足元からなぎ払うように多段の息吹を放出する飛び道具だ。
上の画像だと酒場で飲み過ぎたおじさんのようにもみえてしまうが。射程と攻撃判定の持続が長いので、各種打ち上げコンボからの追撃などにも安定して威力を発揮してくれる。
そしてこちらが、鬼神の如き形相のアルジュンが印象的なSA2「忘却の一槌」。
渾身のハンマーナックルから息吹と一撃を叩き込むこの技は追い詰められた時の切り返しに光りそうだ。さらに相手を一気に画面端まで運べるため、切り返し後には有利な立ち位置をキープして攻勢維持を図りたい。
そしてお待ちかね、SA3「秩序の鬼神」。高威力、強判定というのはSA3のお約束。発動するとその両腕で挟みこむように前進し、もちろん各種連続技に組み込むことができる。
鬼気迫る表情から「踊り」に移行、そして背中で語る哀しみを感じるようなモーションという、まさに喜怒哀楽すべてを含んだボリウッド映画のような演出が組み込まれている。
そしてCA版はさらに神々しいアルジュンの姿が拝めるので、そちらにも注目してほしい。
ちなみに勝利演出の一部でも楽しそうな踊りがみられるので、意外にカワイイ人なのかもと思ってアルジュンのストーリーを確認すると、同僚殺しの嫌疑をかけられ、警察という身分を捨てて闘いに赴くというシリアスなものだった。
物語の結末はどうなるのか、ぜひ踊りながら岩をブン回して悪党どもを成敗してほしいものである。
新世代のインド戦士がスト6に新たな息吹を吹き込む!?
今回体験したアルジュンは、まさに「新世代のインド戦士」と呼ぶべきキャラだった。パワフル&コミカル、そしてちょっと妖しいいで立ちで近年のインド映画ファンならばきっと好きになるはず。
ビジュアル的な面白さもさることながら、白ゲージを含めた駆け引きや移動可能な当て身技など、戦法としても新たな流れを生み出せる期待が高まる。さぁ、各ゲーマーはいまからマッスルポーズで迫り、岩をブンまわすイメージトレーニングを始めよう。
『ストリートファイター6』の新ファイター、アルジュンは10月13日16時より配信開始予定だ。





















