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TVアニメ『ダンジョン飯』のアフレコ中はみんなのお腹が鳴っていた!? 見どころはやはり「料理」で、温度や香りも伝わるようにこだわって作っている

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来年から始まるテレビシリーズに先駆けて、現在劇場で先行上映が行われている『ダンジョン飯 ~Delicious in Dungeon~』(以下、『ダンジョン飯』)。それを記念した舞台挨拶が、2023年12月10日に新宿バルト9で行われた。

今回の舞台挨拶は、8時30分の回の上映終了後に行われたもので、本作の声を務めた声優陣からライオス役の熊谷健太郎さん、マルシル役の千本木彩花さん、チルチャック役の泊明日菜さん、ファリン役の早見沙織さんが登壇した。

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写真左から、熊谷健太郎さん、千本木彩花さん、泊明日菜さん、早見沙織さん

この『ダンジョン飯』は、シリーズ累計発行部数1000万部を突破した、九井諒子氏原作の漫画をアニメ化したものである。すでに2024年1月より、2クール連続で放送されることも決定。それに先駆けて、第1話から第3話までを72分に再編集した劇場先行上映が、12月8日より新宿バルト9などで行われている。

当日は、主演を務めた声優陣から収録に関する裏話など、ここでしか聞けない話も飛び出した。こちらでは、その模様をレポートする。

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文/高島おしゃむ


アフレコがスタートしたのは1年前。ようやく見てもらうことができて嬉しい

劇場という限定された条件ではあるが、ようやく一般の人に向けて作品を公開できたことについて、熊谷さんと千本木さんのふたりは、「ようやく皆さんに見ていただけて嬉しいと」心から喜んでいた。そもそもアフレコがスタートしたのは2022年の冬で、ここまで1年間もの期間を掛けて収録が行われていた。そうしたこともあり、こうした感想が飛び出したようだ。

ちなみに他の3人とは異なり、『ダンジョン飯』のイベントに出演するのは今回が初めてとなる早見さんは、自身が演じたファリンというキャラクターに関して「3話まで見て頂いたところでは、少しずつ話しているという感じなので、これからどんなファリンが出てくるかを楽しみにしてほしい」とアピールしていた。

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また、チルチャック役の泊さんは、「見た目はハーフフットで可愛らしいような雰囲気だけど、ちょっとトゲトゲしたようなところがあります」と自身が演じたキャラクターを分析。しかし、そうした難しい役どころを演じることができたのも、一緒に出演している楽しいメンバーがいたおかげだと語る。

一方、元々原作のファンだったというマルシルを演じた千本木さんは、「どうやって演じるか試行錯誤しながら作っていったので、皆さんがどういう感想を持つか心配ですが、笑っていただけたらすごく嬉しいです」と不安な心境を素直に語っていた。

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ライオスの叫び声のシーンは一発OKだった

熊谷さんによると、映画館での上映中もマルシルのシーンでは会場内から笑い声が沸き起こっていたという。とくに映画館という特別な音響設備が備わっているということもあり、マルシルが叫ぶシーンではその声も響き渡っていた。
「なるべく可愛くなりすぎないようにやってはいるんですが、叫び声もマルシルの特徴なので今後も注目して見ていただけたら嬉しいです」と、千本木さんは語る。

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実は叫び声という意味では、主役のライオスにもそうしたシーンがあった。これについて熊谷さんは、「叫び声のシーンは一発OKだったんですよ」と当時を振り返る。このライオスというキャラクター自身は、至って真面目に行動しているだけなのだ。

つまり、笑わせようと思って笑いが起きているわけではないのである。そのため、収録時も笑わせにいこうというテンションで演じてしまうと、音響監督から「今のすべってたね」と言われすぐにバレてしまう、と収録時のエピソードを披露していた。

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アニメの見どころはおいしそうな料理と毎回変化していくマルシルの髪型

アニメーション制作はTRIGGERが担当しているが、収録時と実際に動いている映像を見たときの感想は、「料理が本当おいしそうに見えるんです。温度や香りも伝わってきそうで。だからアフレコ中はみんなお腹が鳴っていました(笑)」と、特に料理について熱く語る熊谷さん。それに対して女性陣も、「お腹が空いちゃうんですよね」と同意していた。

食べ物のシーンについては、監督もかなりこだわって作っているのだという。通常の食べ物としてはあり得ないものばかりだが、不思議とおいしく見えてしまうため、どうしても飯テロ的な要素を含んだ作品に仕上がっているようだ。

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また、熊谷さんが個人的に気になったポイントとしてあげていたのが、「毎回マルシルの髪型が変わるところ」だという。それについて千本木さんは「原作の通り、アニメでも毎回髪型が変わっていきます。原作にあわせて色味や見え方まで毎回描かれるって、なかなかないですよね」と感心していた。

油のシーンが大変だったというチルチャックを演じた泊さんは、アフレコ時はまだ序盤だったということもあり、かなり緊張しながら収録に挑んでいたという。特に、センシを演じる中博史氏とのやりとりでは、チルチャックを演じなければいけないはずが「ついつい素のリアクションが出てしまった」と、当時を振り返っていた。

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劇伴が主役級ばかりで世界のハマり方がすごい

アニメならではの見どころのひとつが、劇中に流れる音楽だ。ちなみに現在劇場で上映されているものは、再ダビングして音をすべて作り直したものである。これに対して熊谷さんは、「ひとつひとつの劇伴が主役級ではありませんが、聴いた瞬間にどこかの国の曲っぽさはないのに、『ダンジョン飯』の世界とのハマり方がすごい」と熱弁。音楽自体も、ハンマーで叩く楽器を使うなど、電気を使わない楽器を使用していることで、『ダンジョン飯』らしいサウンドに仕上げられているのだ。

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今回の先行上映のもうひとつの見どころが、BUMP OF CHIKCKENがオープニング主題歌を担当した楽曲「Sleep Walking Orchestra」をフルコーラスで聴けるところだ。「フルで聴いているわけでしょ? いいなぁ」とうらやましがっていた熊谷さんに対して、千本木さんは「まだ聴いていないですか? 私は初日に行って劇場で聴きました。これは聴かないとダメだと思って」と、すでに自身が体験済みであることを上機嫌にアピールしていた。

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概ね30分程であったが、ここで出演陣によるトークセッションは終了。今回の舞台挨拶の締めとして、最後に出演陣からファンへのメッセージが語られた。

早見沙織さん:
これから先、どんどんすごいことになっていきます。原作をお読みになっている方は、ファリンがどうなるかご存じの方もいるかもしれませんが、ご覧になってない方は、いろんな意味で驚かれるかと思います。みんなの活躍とファリンの行く末も、見守っていただけたらと思います。

泊明日菜さん:
オンエア中はきっとお腹が空くと思うので、楽しみにしてください。私は毎回、白飯を用意して見たいと思います!

千本木彩花さん:
『ダンジョン飯』はこの先も全部おもしろいので、「本当に安心してください」と声を大にして言いたいです。

熊谷健太郎さん:
チーム一丸となって熱量と愛情を持って作っている作品です。よろしければハッシュタグを付けて感想をつぶやいていただければ、チームの励みになります。

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『ダンジョン飯』の先行上映は、3週間限定のロードショーだ。再編成されているため、テレビ放送とはスタイルで、しかも5.1chのサラウンドで特別な映像を楽しめる貴重な機会となっている。アニメの放送も楽しみだが、ファンならこの機会を見逃さないように劇場に足を運ぼう!

©九井諒子・KADOKAWA 刊/「ダンジョン飯」製作委員会

ライター
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。

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