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『Rise of the Ronin』には“こんぴら犬”が登場!江戸時代の風習をもとにした派遣システムで、ほかのプレイヤーが派遣した犬と交流するほっこりしたひと時も楽しめる

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30人以上のキャラクターを切り替えながら操作可能

『Rise of the Ronin』イベントレポート:満を持して“こんぴら犬”が登場_007

──本作をオープンワールドにした理由をお聞かせください。

早矢仕洋介氏(以下、早矢仕氏) :
自分がその時代を生きているような体験をしていただきたいと。TeamNINJAらしいオープンワールドを作ることが我々の一番チャレンジしたかったことであり、お客様にも体験してほしかったことなので。

──主人公をふたりにしたきっかけは何だったのでしょうか。また、ふたりにしたことで生まれた開発の難しさなどがありましたらお聞かせください。

安田文彦氏(以下、安田氏):
多種多様な勢力・思想のキャラクターと因縁を築いていくのをコンセプトにするなかで、主人公ともっとも深い縁を結ぶ相手に、“隠し刀”としていっしょに育ってきたパートナーを持ってきたいというのがありました。親とも兄弟とも恋人のどれとも違うし、どれとも近いような因縁の深さを感じていただけたら。

ふたりでひと組、切り替えながら遊べるようにするのは苦戦したものの、うまくできました。ちなみに作中で切り替えることで30人以上のキャラクターを操作できるのでそこも楽しんでください。最初に提案したときはチームメンバーに嫌がられましたけど(笑)。

早矢仕氏:
まさか、全キャラクターを操作できるようにすることになるとは思いませんでした。

──本作に高難度の周回要素はありますか?

安田氏:
あります! オープンワールドですが、最初からやり直す必要はなく、ストーリーのリトライを気軽にできるような機能も用意しています。一度目のプレイで選ばなかった選択肢を選んでもいいですし、オンラインでのマルチプレイもできますので、エンドコンテンツとして遊んでほしいです。

──安田さんの飼われている柄のネコさんたちは出られますか?

安田氏:
作中に猫探しの要素があり、そこで出ます。気性が荒いネコかもしれませんが、見つけたら斬りかからないであげてください(笑)。

江戸時代の風習をもとにした“こんぴら犬”がかわいい

ステージイベントのクライマックスでは、Team NINJAのなかでももっとも手練れだというディレクター・隈部宣道氏による実機のデモプレイも行なわれた。

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まずは、キャラクタークリエイトや江戸時代の風習をもとにした派遣システム“こんぴら犬”の紹介。Team NINJAの作品には猫が多く登場する一方で、犬が活躍する機会が少なかったため、満を持して採用されたのが“こんぴら犬”とのこと。ほかのプレイヤーの派遣した犬との交流も楽しめるようで、その愛らしさに会場もほっこりする。

『Rise of the Ronin』イベントレポート:満を持して“こんぴら犬”が登場_009

デモプレイでは、作品の舞台となる横浜や江戸の紹介も。この日のイベント会場から目と鼻の先にある増上寺もしっかりゲーム内に登場しているようで、オープンワールドにしっかり落とし込まれていることが確認できた。ほかにも、浅草寺や吾妻橋など東京の名所が幕末当時の形で形作られているので、歴史好きなユーザーであれば風景を眺めるだけでも満足できそうだ。

筆者は取材の帰りがけに増上寺の前を通ったので、せっかくなので画像も見比べてみた。『Rise of the Ronin』に登場する増上寺はサイズこそ凝縮されているものの、増上寺の表の顔である三解脱門や奥にある大殿のきめ細やかな再現・構築はお見事。Team NINJAのこだわりを感じた。

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デモプレイのラストでは、隈部氏に対して「ハードモードの一発勝負で勝海舟を倒せ!」という特別ミッションが。隈部氏をもってしてもリハーサルでの勝率は5割という非常にシビアなお題だったそう……。

パートナーである坂本龍馬とともに水面に浮かぶ屋形船を足場にしながら最奥にいる勝海舟のもとを目指すという内容だったが、そもそも道中の屋形船で敵の集中砲火を受けるという厳しい状況に。「まさか勝海舟に会う前にやられてしまうのでは……?」と会場はざわめくが、気合いで持ち直した隈部氏はどうにか勝海舟のもとへとたどり着く。

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勝海舟のセリフが終わるまえに斬りかかるなど、本気モードの隈部氏。攻防一体のアクション“石火”(敵の攻撃を捌く、いわゆるパリィのようなアクション)を駆使することで強烈な攻撃を受け流しつつ、勝海舟の体力と気力をじわじわと削る。坂本龍馬と操作を切り替えるなど、本作ならではの要素を織り交ぜつつも隈部氏は見事に勝海舟を下してみせた。

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さすがに道中での苦戦は焦ったとのことで、早矢仕氏や安田氏も「ここで失敗したら(会場にいる)皆さんとの縁に傷がつくんじゃないかと思った」と肝を冷やしたそう。だが、苦戦したことで、逆に本作ならではの奥の深い戦闘要素を存分にアピールできたようにも感じる。

こうして、『Rise of the Ronin』完成披露イベントは無事に終了。参加したユーザーにとっても作品に対する期待値がさらに高まるようなプレミアムなひとときだったことだろう。『Rise of the Ronin』はPS5向けに3月22日いよいよ発売。Team NINJAの本気が詰まったオープンワールドRPGを、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

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ライター
RPGのやりこみ企画をきっかけに高校在学中にライターデビュー。ゲーム記事のライティングのほか、声優誌を中心にインタビュー記事を執筆するライター、音声・映像番組の構成作家としても活動する。プライベートのゲームスタイルは何も考えない脳筋型で、ひたすら根性と直感のままにゲームをプレイする。トレードマークは帽子と眼鏡。

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