突然だけど、折り紙ってすごくない?
鶴、飛行機、お花……最初は四角い色付きの紙なのに変幻自在で、発想次第で何にでもなれる魔法の紙、日本が誇る伝統文化……。
折り方の手順さえ間違えなければ、さまざまなものを折って作れてしまう、すてきなアート体験……幼少期、折り紙を折っていた筆者はこう思いました。
「もしも、この世界が折り紙で出来ていたら、何にでもなれるのかな?」と……。
さて、今回 皆さんに紹介したいのは、全編「折り紙オンリー」な世界で表現されたアーティスティックな新作アクションゲーム『Hirogami』です。
本作は、あたりに群生する木々や花々などのフィールドにあるものからキャラクターまで、折り紙で作られたかのようなビジュアルのゲームです。
主人公は扇子を持った折り紙の達人「尋(ひろ)」。尋は、この世界に現れた侵略者に立ち向かうべく、扇子を振って敵と戦います。もちろん、尋も折り紙のような姿。
『Hirogami』は、幕張メッセで9月26日から開催されているゲームイベント「東京ゲームショウ2024(TGS2024)」にて初めて専用ブースで試遊体験が可能となるタイトルです。
今回は、「TGS2024」で試遊できる範囲をひと足お先にプレイできたので、画像もあわせて皆さんに体験内容をお届けしたいと思います。
取材/文:TsushimaHiro
編集:柳本マリエ
※記事内の画像は試遊版の映像を撮影したものです。
デジタルに浸食されてしまった折り紙の世界
美しい折り紙の世界は、デジタル世界のクリーチャー「グリッチ」による浸食の脅威に晒されていた。
尋は世界を救うため、折り紙の力を駆使してグリッチを退治しながらステージを攻略する。試遊版では最初のステージが体験できるので、早速行ってみよう。
尋はフィールドで「移動」「ジャンプ」「2段ジャンプ」のほか、扇子を振るっての攻撃や、“別の形状に変形する”といったアクションが可能だ。ゲーム開始時、尋は1枚の紙に変形して風にのり滑空できる能力を有している。
敵であるグリッチは、扇子で攻撃すると退治できる。敵を倒したり、そこらに封じ込められている折り紙の材料「紙材」を回収すると体力を回復でき、先に進むための橋梁を作ることも可能だ。
尋は折り紙の力でさまざまな姿に変形できる
変形能力「折り技」と、クラフトする能力「技力」を有している優秀な尋だが、やはり本体が折り紙であるせいなのか、火やらトゲにはめっぽう弱い。
ステージには地面からトゲが射出されるトラップや、どうみても紙類が近づいてはいけなさそうな炎上し続ける地面など、危険極まりないものにあふれている。
場所によっては上昇気流が発生している所もあるので、ここは1枚の紙に変形する能力「折り技」を駆使してフワフワと浮きながら先に進むことができた。
ステージを進めると、アルマジロ型の敵が出現する。なんとこいつには、いままでバシバシ叩くだけで敵を退けられるほどに猛威をふるっていた扇子が通用しない!
しかし周囲を見渡してみると木箱やトゲが。丸まって体当たりを繰り出してくるアルマジロをトゲに誘導すると、体力を削って倒すことができた。
そして一定まで体力を削るとアルマジロは正気をとり戻し、自身が「若いころは戦士じゃった、矢を受ける前なぞは……」と、どこかで聞いたことのあるようなセリフを聞かせてくれる。
以降、尋はアルマジロの「折り技」が使えるようになる。アルマジロに変形している間はころがって敵に体当たりしたり、木箱を破壊するといった能力を使用できるようになる。
このステージでは体験できなかったが、そのほかにもカエルやエイプといったさまざまな能力を持つ姿に変形できるようだ。
ステージをクリアしたらリザルト画面が表示されるが、どうやら隠し要素として隠し通路や宝箱なども用意されているようだ。
もし、東京ゲームショウ2024の試遊体験を検討している方がいらっしゃるのであれば、ぜひ隠し要素などの攻略も目指してみてほしい。
『Hirogami』はBandai Namco Studios SingaporeとBandai Namco Studios Malaysiaが開発を手がけ、Kakehashi Gamesがパブリッシャーを務める。
正式なリリースは、2025年を予定している。