任天堂は1月16日に「Nintendo Switch 2」を発表しました。なんとその発表映像内で、『マリオカート』の最新作(?)と思われる映像もお披露目されたのです。
ついについについに…!?
これがどれだけ嬉しいことか、『マリオカート』をよく知る方ならご理解いただけると思います。なぜならじつは本シリーズ、
10年以上も本編の完全新作が出ていません!
過去作は、3〜4年ぐらいの感覚で新作が発売されていた本シリーズ。しかしながら、2014年の『マリオカート8』以降は以下のような流れとなっていました。
■2015年 追加コンテンツ
WiiUの『マリオカート8』にキャラクターやコースなどを追加できるDLCが配信
■2017年『マリオカート8 デラックス』
『マリオカート8』にさまざまな要素を加えた強化版がNintendo Switchで発売
■2019年『マリオカート ツアー』
まったく新しいルールで楽しめるスマートフォン向けアプリが配信
■2020年『マリオカート ライブホームサーキット』
現実の家を舞台としたラジコンを用いた新たなゲームが登場
■2021年「マリオカート ~クッパの挑戦状~」
USJ「スーパー・ニンテンドー・ワールド」にマリオカートの新アトラクションがオープン
■2022年 追加コンテンツ
『マリオカート8 デラックス』にコースやキャラクターなどを追加できるDLCが配信
もちろんどの作品も最高の『マリオカート』です!
『マリオカート8 デラックス』はシリーズ最高傑作の呼び声も高く、超がつくほどの名作でした。そして『マリオカート ツアー』はスマホアプリでありながら、マリカーの未来を見せてくれた輝かしい存在でもあります。
しかし事実として、『マリオカート8』のつぎの世代となる新作は、10年以上も出ていませんでした。
それが、ついに「Nintendo Switch 2」という新ハードとともに最新作(?)と思われる映像がお披露目されたわけです。ファンとしては興奮を抑えられません。まったく新しい『マリオカート』を、いよいよ遊ぶことができる(かもしれない)。
しかし、公開された映像を冷静に見てみると、なにやらさまざまな変化が起きている……?
グラフィックなどから『マリオカート8』の雰囲気を感じつつも、中身はこれまでと違う気配を感じます。そして筆者は気づきました。『マリオカート』最新作(?)は、とんでもない挑戦をしているのではないかと……。
そこでこの記事では長年マリオシリーズを追ってきた筆者が、「Nintendo Switch 2」の発表映像でお披露目された『マリオカート』最新作(?)について、好き勝手に予想していこうと思います!
【ご注意】
この記事に書かれている内容は筆者の「憶測」です。夢を膨らませながら、好き勝手に予想できるいまを全力で楽しみたいという意図のもと書きました。どうかご理解いただけますと幸いです。
ダート地帯に強そうなマシン?
まずはマリオカートにおいて非常に大事なマシンの確認をしていきましょう。映像には久々に登場した復活マシンや、まったく新しいマシンの存在も確認できます。
たとえばキノピオが乗っているこのマシンは、ディスクシステム用ソフト『ファミコングランプリII 3Dホットラリー』に登場する「モンスター」が元ネタになっていると思われる「ホットラリー」というマシン。
「ホットラリー」は『マリオカートWii』で登場していたマシンなので、久々の復活となります。これはほかの過去作マシンの復活も期待できるのかもしれません。
そしてロゼッタが乗っているこのキャタピラーつきのマシン。これはおそらくいままでの『マリオカート』シリーズに登場したことがないマシンです。そのまんま現実のスノーモービルが元になっているような見た目。
といっても、じつは「スノーモービル」というマシンは『マリオカート ツアー』に登場していた新機体でもあります。しかしここではキャタピラーではなく普通のタイヤでした。
スノーモービルのキャタピラーは雪原地帯を移動するためについているわけですが、もしかしたら「ダート地帯をある程度無視できる」という性能なのかもしれません。
というのも、ピーチが乗っているバイクにも、モトクロスバイクで使われてそうなブロックタイヤが見受けられます。これも見るからにダート地帯を無視できそうなタイヤですよね。
『マリオカート7』ではワイルドタイヤをカスタマイズすることで、ダート地帯でもミニターボを溜めることができましたが、もしかしたらこのテクニックが復活している可能性があるのかもしれません。
そしてこのダート地帯に強そうなマシンは、「最新作(?)のゲーム内容を象徴する存在かも」という予想もできます。
オープンワールド……?
映像に映っていた「マリオブラザーズサーキット」という荒野のコース。なんだかめちゃくちゃ広そうですよね。道が地平線の向こうまで続いていますし、左右に分岐できそうな場所も見えました。
ガードレールもあるにはありますが、ちょっと見えているだけで、やはり自由にダート地帯を走ることができそうな見た目です。
そこで気になるのは先ほどの「ダートに強そうなキャタピラーやブロックタイヤ」の存在。もしかしたら最新作(?)はダート地帯も「コースの舞台」として、ガッツリ使われるのではないでしょうか。
本シリーズは『マリオカート7』で空中と水中を走れるようになり、『マリオカート8』では反重力も登場し、縦横無尽に走るレースゲームに進化していきました。今作ではさらに、ダート地帯なども含めた広いコースを自由に走っていくスタイルになるのかもしれません。
さらに気になるのは映像の最初の部分。道がいきなり途切れており、マリオたちが砂地に突っ込んでいくシーンが流れます。これは、最新作(?)のコンセプトを表しているのではないでしょうか?
「道を外れて普通に走るよ」という内容を示唆しているように感じました(繰り返しとなりますが、この記事は筆者の憶測です)。
とはいえ『マリオカート8 デラックス』の「コース追加パス」で加わった都市系のコースは、セクション性で広いフィールドをいろいろなルートで走る内容でした。この途切れている道も開通して、いままで通りのセクション性になる可能性もあります。
またもうひとつの可能性としては、「複数のコースが広いフィールドにいくつか配置されている」です。遠くを見てみるとスタート地点を思わせるゲートが置かれている(?)ので、もしかしたらレースを開始する場所を選んでいく……みたいな要素があるのかも……?
まさかの24人対戦……?
マリオカートシリーズは昔から8人までの対戦が基本で、『マリオカートWii』『マリオカート8』『マリオカート8 デラックス』では12人まで同時に走ることができました。一方、公開された映像のスタート地点を見てみると、
なんとラインが24本引かれています!
映像に映っているキャラクター数も明らかに12人オーバー。つまり最新作(?)は24人対戦が可能ということ???
マリオファン的には『マリオパーティ8』のポケバイグランプリを想像してしまいがちですが、先述のとおり「広いフィールドを自由に走ってゴールを目指すゲーム性」なら、けっこうバラけて走ることになるのかもしれません。
チーム戦で「俺は西から攻める、検討を祈るぞ」みたいな感じで遊べたら、想像するだけでもめちゃくちゃおもしろそうです。
『F-ZERO 99』のように「100人近くのレースもできる?」と考えましたが、映像を見る限りキャラクターの表情がかなり豊かになっているので、さすがに100人同時レースは難しいのではないかと感じました。
アイテムゲーである『マリオカート』で100人規模のレースはあまり現実味がなく、「広大なコースを24人で走る」という線が濃厚な気がしています。