5月28日に遂に日本上陸を果たした『レイヴン2(RAVEN2)』は、過度なゴア表現もたっぷりと含まれたダークファンタジーな世界観を大きな特徴としたMMORPGだ。
MMORPGのサービス開始直後といえば、大勢のプレイヤーがいっせいにログインし、ある意味カオスな盛り上がりを見せる。”お祭り男”を自認する筆者としては見逃せず、さっそく飛び込んでみたが、プレイヤーの熱気は想像以上で、久々にMMOならではの醍醐味をたっぷりと満喫できている。
電ファミではレイヴン2の主要システムを紹介済みなので、本稿では大規模バトルコンテンツに焦点を当てたプレイレポートをお届けしよう。
フィールドボス討伐ツアーの立ち回りや、単独突撃で泣きを見た苦い教訓、1日2回のお楽しみ「亀裂」の熱狂ぶり、そしてギルド加入の手引きなど、これから本作を始めるプレイヤーにとって参考になる情報を集めてみた。MMORPGのリリース直後のお祭り騒ぎを、ぜひ感じ取ってほしい。
※この記事は『レイヴン2』の魅力をもっと知ってもらいたいNetmarble Japanさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
大量のプレイヤーであふれる戦場を駆け抜ける
全プレイヤーが手探りで模索するなか、スタートダッシュに躍起になったり、チャットで盛り上がったり、将来を見据えてギルドのメンバー募集に精を出したり。
サービス開始直後のMMORPGで見られる動乱は、トラブルすら面白さに変えてしまう魔力がある。これは何度経験してもたまらないものがある。
しかも今回の『レイヴン2』は、韓国や台湾でヒットを飛ばしており、MMOとしての実力も折り紙付き。リリース当日の筆者は、まるで遠足が待ちきれない小学生のように、妙に早起きしていた。
PCの前にスタンバって、使用クラスやサーバー選択について思案する。こうやってあれこれ考える時間って、どうしてこんなに楽しいのだろうか。
熟考を重ねた結果、今回は「MMO最前線の熱気を、己の血の一滴まで捧げる」という使命感に(勝手に)燃え、火中に飛び込んでもびくともしない固い意志と肉体を持つ、タンク役のヴァンガードを選択した。

ついに開始時間の正午12時を迎え、キャラクリをサクッと終えて、我先にとワールドに転生する筆者。いきなり戦場に放り込まれ身構えるも、ここでまず最初に驚かされたのが、チュートリアルがやたらと親切なことだ。
先行プレイレポート記事でも紹介されているが、レイヴン2では移動や戦闘をはじめ、ほとんどの操作が自動化、あるいは簡略化されている。近年のMMORPGではよく見られるシステムだが、この快適さを一度体験してしまうと、もう元には戻れまい。
そんなわけで順調にキャラを育成していくと、次第に他のプレイヤーと遭遇することが増えてくる。あるときは20名以上のプレイヤーがひしめくような狩場も見かけたが、まだパーティーを組んでいる感じはなく、それぞれ好き勝手に戦っているようだ。もちろん筆者もそのなかの一人である。
そして当面の拠点となる「首都エルベルム」に到達すると、どこを見ても人、人、人。道具屋や武器屋、メインストーリーの目的地など、主要なNPCの前には人だかりができている。
直接会話を交わさずとも、それぞれのプレイヤーキャラは己の目的に向けて邁進していることが伝わってくる。やっぱりMMOは大勢のプレイヤーがいてこそナンボだ。

野外音楽フェスのステージ巡りさながらのフィールドボス討伐がアツい!
本作のワールド内には、決められた時間にフィールドボスが出現する。
これは各プレイヤーのストーリー進行とは関係なく、誰でも参戦可能なコンテンツだ。
ボスの討伐に成功すると参加報酬としてボス討伐ボックスが受け取れ、貢献度に応じて最上級装備やヘブンストーンなどの各種アイテムをゲットできる。それまではバラバラに活動していたプレイヤーたちが、フィールドボスの出現時間が近くなるとおもむろに集まり、開始直前にはネームタグが重なって識別できない程の数まで膨れ上がる。
フィールドボスとのバトル開始後もプレイヤーが続々と駆けつけてくる。
しまいには、とんでもない数のプレイヤーに取り囲まれたボスが、ちょっと気の毒に思えるくらいの状況になってくる。
どれくらいのインパクトかというと……、以下の画像を見てもらいたい。
レイヴン2では、このような光景が日常茶飯事なのである。
これだけの大人数で戦えば、フィールドボスからの攻撃を直接受ける危険性は少ない。たとえゲームを始めたばかりのプレイヤーでも、たとえMMORPGの初心者でも、気軽に激戦の渦中に飛び込んでいけるのだ。もちろん他のプレイヤーから非難されたりギスったりすることもないし、この安心感はデカいと思う。
みんなで取り囲んで一方的にタコ殴りにするのは爽快感たっぷり。しかも報酬はウハウハなので、良いことずくめだ。これはぜひ体験してほしい。
フィールドボスに挑むときに押さえておきたいのは、ワールド内に数十体が同時多発的に出現すること。これを踏まえ、各フィールドボスの出現ポイントを押さえて効率よく回れば、より多くの報酬をゲットできるだろう。
各フィールドボスの出現時間はメニューから確認できるので、スマホのリマインダーなどを設定しておくとよい。
このようにして、ワールド内を駆け巡り、”フィールドボス討伐ツアー”を行っていると、アドレナリンが出まくりだ。筆者と同じことを大勢のプレイヤーが行っており、さながら野外音楽フェスのステージ巡りのようなノリである。
ボスを倒しにいってるのか、はたまたボスを神輿にして祭り上げているのか、正直わけがわからないが、とにかく楽しいことは確かだ。
次々とフィールドボスを討伐していくと、次第に感覚が麻痺してくるかもしれないが、ボス単体で見ると言うまでもなく強いのでご注意を。
筆者は「タンクだし、いざとなったら逃げればいいっしょ」という気楽な考えで「双面のモルゴン」のフィールドボスに単騎突撃し、盛大に返り討ちに遭っている。くれぐれも「1人で殺ってやる!」などと調子には乗らないことだ。
1日2回開催される「亀裂」では、自分のキャラすら探すのが困難なほどの大混戦が
フィールドボスよりもさらに激しい混戦となるのが、毎日12:30と20:30の2回開催される大規模バトルの亀裂である。

この亀裂は、ワールド内に同時にひとつしか出現しない。つまり、これまで各地でフィールドボスと戦っていたプレイヤーのほぼ全員が、この場に集まるようなものだ。もはや周囲で何が起こっているのかすら分からないほどの大規模バトルとなる。
亀裂の出現時刻を迎えると、その周囲に雑魚モンスターがわらわらとポップする。これらを他のプレイヤーと共闘して殲滅すると、いよいよ亀裂のボスのお出ましだ。フィールドボスと同様、その場に居合わせたプレイヤー全員で取り囲んでボコしていく流れとなる。
ただし、亀裂のボスはフィールドスと比べて耐久力が半端なく、長期戦は必至だ。
そのぶん得られる報酬はウマく、しかもボスに与えたダメージが多いほど豪華になる歩合制となっている。可能な限り高火力を叩き込める準備をして挑もう。
亀裂におけるバトルの光景は、まさに”興奮のるつぼと化す“という表現がふさわしいだろう。
そしてこの熱狂の渦に飛び込むのが、たまらなく気持ちがいい。
実際、筆者のキャラは亀裂のバトル最中に、(いったいなぜか分からないが)他のプレイヤーにPKされたのだが、それすら楽しかった(笑)。こんなのは、大規模MMOならではの些細なトラブルでしかない。そう納得せざるを得ない魔力のようなものを感じるのは、筆者だけだろうか?
それに、本作のデスペナルティは「経験値の5%を失う」だけで、しかも失った経験値は1日あたり5回まで無料で取り戻せる。全くもってノープロブレムだ。
ギルドに加入してさらなるMMOらしさを全身で体験しよう
フィールドボスや亀裂以外の大規模バトルに関しては、ギルドダンジョンも実装されている。
筆者は「ギルドなんてすぐに入れるっしょ」と気楽に構えていたが、ここに落とし穴があった。というのも、ギルドダンジョンに挑戦するには「ギルドレベルが5以上」という条件が課せられているのだ。
現在はサービス開始直後ということもあり、サーバーチャットにはギルドメンバーを募集するメッセージがあふれかえっているが、当然どのギルドもレベル1である。ギルドダンジョンに挑戦したいのは山々だが、はやる気持ちを抑え、当面はコツコツとギルドに貢献する必要がありそうだ。
というわけで、筆者もめぼしいギルドを見つけて加入してみた。
筆者が加入したギルドには、MMORPGに詳しいプレイヤーが何名かいて、右も左もわからない筆者に手取り足取りさまざまな情報を授けてくれた。プレイ開始からこっち、心のままに突き進んできたタンク野郎の筆者には、目からウロコが落ちまくりだ。
またギルドに加入すると、キャラのネームタグに特別なギルドマークも付く。ギルドメンバーと一緒にフィールドボスや亀裂に挑戦するときも、画面内に仲間のギルドマークが見えると、それだけで一体感のようなものが得られ、なんとなく嬉しくなってしまう。
リリース当日から筆者は、とにかく全力であらゆることに首を突っ込んだが、基本は1人でのプレイだった。こんなに大勢のプレイヤーがいて、最前線にいるというのに、筆者はただの傍観者でしかなかった。
だが、MMOの本当の醍醐味は戦場の最前線ではなく、拠点にたむろしていたり、ギルドメンバーの仲間など、”人の輪”の中にある。筆者はギルドに加入して、コミュニティの醍醐味と面白さを、ひしひしと実感していた。。
プレイヤーの数は圧倒的。いまから始めても全然遅くない
フィールドボスや亀裂における大規模バトルはカオスで、本当に楽しい。
こんなに一生懸命、童心に返ってRPGをプレイしたのはいつ以来だろうか。
この原稿を執筆している現時点では、正直いって全然やり足りない気分だ。
そしてもう一つ強く実感したのは、気の合う仲間と一緒に遊ぶことで、MMORPGは何倍にも面白くなること。
これから当面の目標であるギルドダンジョンに向けて、コツコツと貢献していこう。
本稿の執筆を行いながら、そのことを強く感じている。
特に筆者が選んだクラスのタンクは接敵してナンボであり、まだまだその真価を発揮し切れていない。しかも6月28日には、初のGvGコンテンツの古代城塞も実装されるのだ。
タンクとしての本領を発揮し、ギルドメンバーに頼られる存在になるまで、このレイヴン2を続けていこうと思う。