『Diablo』ライクなハクスラに、バトロワ、チームバトル、MOBA……これらの人気ジャンルを全部まとめて味わえる対戦ゲームがあるとしたら、気にならない?
そんな無茶な組み合わせをやってのけたのが、DRIMAGEがサービス予定の『アーケロン』だ。
Blizzardの伝説的なクリエイターである、Rob Pardo氏が率いる新興の開発会社Bonfire Studiosが手がける本作には、数々の人気ジャンルの面白さがこれでもかというくらいに凝縮されている。
というか、あまりにも革新的すぎて、本作を端的に言い表すゲームジャンル名は、この世に存在していない。筆者はもちろん、各ゲームメディアの記者や、DRIMAGEのスタッフすら、これには頭を悩ませているのではなかろーか!?
そんな本作のゲーム紹介が、東京ゲームショウ2025のステージイベントで行われたので紹介しよう。

毎回ゼロからビルドを行う3人チームのバトロワ
ステージにはDREMAGE JAPAN代表の中西啓太氏と、歴戦のFPSプレイヤーならご存じであろう運営担当のMatcha氏が登壇。ゲーム実況担当も交えて本作の実機プレイを行いつつ、あまりにも独特すぎる本作のゲーム紹介を行った。


本作は、ディアブロライクなプレイヤーキャラが3人1組のチームとなって、ゼロからキャラクターをビルドしつつ、バトロワを繰り広げるゲームだ。ゲームの舞台は「塔」で、各チームは、その高みを目指していくことになる。
塔のフロアを登るには、開始から一定時間経過後にいくつか出現するビーコンを占領する必要がある。ただし、ビーコンの出現数は限られており、全部のチームが上層に上れるわけではない。
そのため、ビーコンを奪うためにチーム間でのPvPに勝利する必要がある。
いわば、地獄の椅子取りゲームが繰り広げられ、塔のフロアが上昇するたびに参加チームが減っていき、最後まで残った2チームが塔の頂上で雌雄を決する流れだ。
同じフロアには3人組のチームのほか、中立のモンスターもわんさかといる。
宝箱を探してトレハンにいそしんだり、理想のビルドを追求したり、モンスターと戦っている敵チームに横槍を入れたり、あるいは漁夫の利を得たりと、各チームや各プレイヤーがさまざまな思惑で動いている。
ソロプレイではなく3人チームで活動するため、毎回予想外の展開となる。本作においてはランダム性が半端なく、それだけに臨機応変さが求められるだろう。
とんでもないカオスとなることは必至だ。このようなゲーム展開を迎えるバトロワは、筆者は今まで目にしたことがない。
各種ゲームシステムがあまりにもユニークすぎて、本作の面白さを伝えるのは(筆者にとって)なかなかに手強いものがある。だが、今回の東京ゲームショウ2025ステージイベントでは、一連のゲームの流れがたいへん分かりやすく解説されていた。
このステージイベントの模様は、マウスコンピューターのYouTubeチャンネルでも現在公開中だ。あらゆる対戦ゲームに興味がある人は、この動画を見てくれ……!!
なお、9月29日のAM1時までの期間、『アーケロン』のアルファテストが実施されている。新たな対戦ゲームにいちはやく触れてみたい人は、βテストの段階ですらない段階という点に注意しつつ、公式Xなどをチェックしてほしい。
トークショーの熱気が冷めやらぬなか、DRIMAGE JAPAN代表の中西氏に、開発の手応えや今後の展開について率直に語っていただいた。
──先週末に行われたアルファテストの手応えはいかがでしたか。
中西氏:
想像以上に多くのユーザーさんに楽しんでもらえました!
ただ、全体的に珍しいゲーム内容ということもあり、その各種システムがまだ周知されておらず、混乱を招いている部分もあります。どうやって、本作のユニークな魅力を広く伝えていくかが課題だと感じています。
たとえばソロプレイでは、野良でマッチングした他のプレイヤーと上手くコミュニケーションが取りにくかったり、トレハンで装備を充実させる前に他チームと交戦して、わけがわからないまま敗退してしまうケースもありました。TIPS系を充実させるなどの対応を検討しています。
──その点でいうと、今回のステージイベントでは、インフルエンサーのプレイをMatchaさんが解説していて、とてもわかりやすかったです。
中西氏:
インフルエンサーさんの力は今の時代には欠かせません。
普段からバトロワやチーム制のPvPを遊んでいるプレイヤーとの相性が良いと思うので、そういった人が興味を持ってもらえるために何が必要か、というのを考えていきます。
──先週末に行われたアルファテストのフィードバックの一部が、すでにゲーム内に反映されていることにも驚かされました。
中西氏:
ゲーム内のテキストの文字が小さく、アイテムのステータスが分かりにくかったった部分は、早急に修正しました。
そのほかにも、マップを開いた時にラグが生じるなど、さまざまな課題が浮き彫りになっています。今週末のαテストで得たフィードバックを開発チームに共有し、日本サービスに向けたスケジュールを調整する予定です。
──最後にユーザーへのメッセージを。
中西氏:
本作は覚えることが多く、繰り返し遊ぶほど面白さが増す奥深いゲームです。ぜひ2度、3度とプレイして楽しんでください。
また、アルファテストは今週末にも実施しますので、もし興味を持ったら公式X等で詳細をチェックしてください!