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トラック、列車、船、さらにはヘリコプターや飛行機まで! 陸海空の乗り物を駆使して一大輸送帝国を築き上げる都市経営シム『トランスポートフィーバー3』をプレイ【TGS2025】

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筆者には、鉄道好きが高じて地方の私鉄職員になった友人がいる。
高校時代の彼に鉄道職員に憧れる理由を尋ねたら──

「自分の手で乗客や荷物を支配できる全能感がたまらない!」
といった回答が返ってきて、鉄道に興味のない筆者はドン引きした記憶がある。

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だけど、さっき突然わかった気がする。
なぜなら、交通網を整備して人や物を輸送して発展させるシミュレーションゲーム、『トランスポートフィーバー3(Transport Fever3)』を取材したからだ。

資材をこっちに、人をあっちに、物流を巧みに操作して、人や経済がダイナミックに回るのを眺めるのは、確かに壮観だった!

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取材対応を行ってくれた、Urban Gamesのパブリッシングマネージャー、ニコラス・ヘイニ

文/澤田アツシ
編集/kawasaki

※この記事は『Transport Fever 3』の魅力をもっと知ってもらいたいUrban Gamesさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。

町と町をがっちゃんこ。パズルみたいに輸送網を築け!

『トランスポートフィーバー3』は、交通インフラを整備して、人や資材を供給することで都市を発展させ、一大輸送帝国を築き上げるシミュレーションゲーム。
プレイヤーは都市そのものを直接発展させるのではなく、輸送面を整えることで間接的に発展を促すところが、ほかの多くの都市開発SLGとの大きな違いだ。

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プレイヤーは、都市の発展に必要な資源のインフラを整備する。
最初に利用できるインフラはトラックで、2点間の導線をマウスドラッグでビシッと引っ張れば、はい完成。うーん、簡単。

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どういったインフラを用いるかで都市の発展の形が変わるのだが、これがパズル的で面白いと感じた。今回の取材に対応してくれた、Urban Gamesのニコラス・ヘイニ氏はこう話す。

ヘイニ氏:
ええ、本作はパズル的な感覚で経営シミュレーションが楽しめます。

しかも各種オプションを切り替えることで、プレイヤーは交通網整備を細かく追求したり、あるいはもっとライトに、マップ全体に敷いた鉄道網を行き交う電車を眺めたりと、自分に合った楽しみ方ができるんですよ。

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ハイトマップ(※主に3DCGや地図作成で使われる、高さを表すデータ)などを読み込ませることで、より現実に即したマップでプレイできます。この機能はプレイヤーからの人気が高くて、たとえば100時間以上の時間を費やして、日本のJR線をゲーム内で再現した人もいました。

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お金よりも大切なものに気がついた『3』の住人たち

マップ内の各地に、少しずつ資材が行き渡る様子を眺めていると、それだけでなんとなく楽しくなる。

うーん、なんだろう、この沸々と感じる喜びは。
もし取材中でなかったら、ずっと見続けてしまうと思う。

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──ところで、前作ではゲーム序盤にお金を稼ぐのがシビアだったと聞きましたが、そのあたりは今作ではどのようになっていますか?

ヘイニ氏:
そこに関しては、かなり改善しました。町から依頼される契約をこなすだけで良い稼ぎになり、ゲーム序盤をスムーズに進められます。

ちなみに今作では、お金の重要性が前作より下がっています。その代わりに、公害や騒音、輸送にかかる時間といった、お金以外の要素が、町の発展に大きく影響するようになりました。

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──重要なのはお金だけではないということですか。

ヘイニ氏:
その通りです。前作では、プレイヤーも町の住人も、お金のことしか考えていませんでした(笑)。でも今作では、住民全員に移動時の目的地や職場、住居が設定されていて、それぞれの行動がきちんとシミュレートされています。

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──ひとりひとりが生きて生活をしているんですね。その話を聞いたら、町が生き生きしているように思えてきました(笑)。

ヘイニ氏:
車にも注目してみてくださいよ。シビックやダットサン、スカイラインなどを収録しました。私は自動車が好きなので、この部分には特にこだわりました(笑)。

社会を動かす物流の仕組みが手に取るようにわかっちゃう

都市が発展すると住人が増え、そのぶん、新たな資材の需要が生じる。

そこでプレイヤーは、新たな資源を確保するべく輸送網をさらに拡大する。最初はトラック程度で済んでいたのが、列車、海運、そして航空と、さまざまな交通網を整備することで、次第に巨大なサプライチェーンを築き上げていく──

なるほど、物流が社会を作るってこういう仕組みだったのか。
なにこれめちゃくちゃ勉強になるじゃん!

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最後に、ヘイニ氏に本作が目指すところをうかがった。

ヘイニ氏:
前作は高く評価されつつも課題もあり、私たちは改善してより良いものを届けたいと考えてきました。今作では、それら多くの課題を克服できたと思います。

250種類以上の車種に加え、要望の多かった路面電車やヘリコプターいったり乗り物や、多彩な気候や昼夜サイクルなども導入し、プレイヤーにとっての没入感を大きく高めました。

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どっしり腰を据えて楽しみたいスルメゲー

今回は限られた時間でのプレイだったが、小規模な輸送網をコツコツと整備してサプライチェーンに成長させる面白さは、しっかりと体験することができた。

都市経営シミュレーションと聞いて、複雑なゲーム内容に思えるかもしれないが、実はプレイヤーが行う作業は町と町をつなげるだけとシンプル極まりない。

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『Transport Fever 3』は、腰を据え交通網を築き上げてもいいし、あるいは都市を行き交う人々を眺めてもいい。いまから発売が待ち遠しい都市経営シムだ。

そして最後に、鉄道職員になった友よ、あのとき理解してあげられなくてゴメン。

ライター
フリーランス物書き。面白そうなことはとりあえずやってみる系ライター。趣味は子どもと遊ぶこと。子どもと一緒にゲームやって、ドーナツ食べて、バカみたいに笑うのが生きがい。コミュニティFM局「TOKYO854くるめラ」でパーソナリティーもしています。普段は塾講師。
Twitter:@Ashy256
陸海空の乗り物を駆使して一大輸送帝国を築き上げる都市経営シム『トランスポートフィーバー3』

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