“霊が視える猫”となって、怪異や悪霊のひしめく事故物件を探索する……
そんなワクワクする設定が魅力の新作ホラーゲーム『The Way hOme』は、彗星のように現れ、大きな話題となりました。
筆者は自他ともに認める猫好きであり、ホラーゲームも大好物です。
こんなゲーム、遊ぶしかないじゃん!
というわけで、いてもたってもいられなくなった筆者は開発者であるHashidume氏にコンタクトを取りまして……

なんと!
ほとんど完成品に近いプロトタイプ版を“特別に”遊ばせてもらえちゃいました!!!!!!
いやぁ、生きてりゃいいこともあるんですね〜。何事も、言ってみるもんだ(笑)。
本稿では、一足先に『The Way hOme』を遊ばせていただいた感想をお届けしていきます。
結論から述べますと……。
とにかく、猫ちゃんが可愛い!
本作はホラーゲームとしても“猫ゲー”としても、間違いなく2025年を代表するマスターピースとなるでしょう。エンディングを迎えて興奮さめやらぬうちに、本作の全貌を明らかにしようと思います。
文/Norishima
※この記事は、█████企画『██』の一環であり、フィクションです。実在の人物、団体、出来事とは一切関係がなく、登場人物やゲームは存在しません。しかし、██は実在するかもしれません。
※本稿は『The Way hOme』の開発中止が発表される前に執筆されたものです。
猫が可愛すぎる(本当に!)ホラーそっちのけで、猫が可愛すぎるんだ!
まずはこの画像を見てください。
猫ちゃんがとにかく可愛すぎる!!!(昇天)
くどいかもしれませんが、このゲーム、本当に猫が可愛い。いや、本当に。
何より本作が素晴らしいのは、ホラーゲームでありながら、自然な「猫らしさ」が表現されているところです。
たとえば、マップ上に置かれた「段ボール」で爪を研ぐことで失った攻撃力を回復したり、敵や配置物を感知するためのレーダー機能となるシステムが「ヒゲ」の形で表現されていたり。
モーションやギミックもいちいち可愛らしく、狭いところに入り込んだり、家具の上などを飛び回っているだけでも、「俺は今、猫になっている!」という喜びが感じられます。

舞台となる事故物件には、望まぬ形で命を落とし、“怪異”となった人間が徘徊しています。
それらはこちらに襲いかかってきたり、興味を持って近づいてきたりします。
逃げ回ったり、時には小さな爪や牙をふるって反撃したり。
操作キャラがかよわい猫なだけに、緊張感もひとしお(猫だけにライフゲージは“9つ”もあって、わりとタフだけど!)。
ほかのホラーゲームでは味わえない、独特のスリルが常にほとばしっております。

筆者はそれなりの猫ちゃん好きを自負しているものの、あいにく体毛にアレルギーがあります。
本作で表現される猫のリアルな仕草や挙動を見ていると、思わず身体がかゆくなってくるほど!
ああ、なんか気分も悪くなってきた。いったん休憩、休憩……。
こんなふうに体調が悪くなるぐらいに、ホラー描写も独特……って、これは筆者が3D酔いしてるだけでした(笑)。
筆者はかなりホラー耐性が高いので平気でしたが、ホラーが苦手な人はかなりびっくりするかもしれません。
当然かわいいだけじゃない。独特なホラー演出も見どころ
猫になって楽しく部屋や廊下を動き回っているのもつかの間、居間に転がっている生々しい死体を目の当たりにしました。
衣服や靴を身につけたまま、血を流して仰向けになって倒れてます。ヒエ〜ッ! グロ注意ッ!(笑)
そんな部屋の中、どこからともなく声が流れてきました。
どういうわけか、ラジオの電源が勝手に入ります。
▲ゲーム内で突然流れる声。こういう演出も気合入ってます!
演出としてはもちろん怖いんですが、ここで読み上げられる名前の中に、地元の友達とまったく同じやつ(名字も名前も完全一致!歳もこのくらいだったような?)があってちょっと笑っちゃいました。そんな偶然ある⁉︎
そうそう、余談ですが偶然といえば……。
本作の発表時、変な文章とかおじさん(?)のジャンプスケア画像が話題になりましたよね。
じつは、筆者の地元にもああいう変なおじさんがいたんですよ! 同じようにベイスターズのキャップを被って、ちょっと不潔な感じで……。さすがに、針入りのパンを渡してくるなんて怖いことはなかったですけど(笑)。
こんな偶然もあって、『The Way hOme』とHashidumeさんにはすごく親近感があったんです。本作をプレイできて本当に良かった〜!
閑話休題……。
しばらく室内をうろうろしていると、いきなり死体が立ち上がって襲いかかってきました。

これらが本作の敵キャラクター、ねじれた腕や足を伸ばしてくる「怪異」。
無念を感じながらこの世を去った人間が変異したものたちです。
誰も彼もが猫を愛しているわけではない。
けっきょくのところ小柄な小動物にとって、この世界は敵だらけなんでしょうね。

怪異を退け、見つめることで“除霊”。この家に住んでいた家族はわけあって一家心中を図ったようでした。ここに、探している飼い主の痕跡はありませんでした。
こうして、猫は霊の気配を探して、次の家へと足を向かわせます。
今度はどんな怪異と出会えるかな〜?
すんごい偶然に遭遇!いや、これは運命……!?
そして、数件のさまざまな事故物件を巡ってシナリオも終盤にさしかかったあたり。
筆者は度肝を抜かれました。
舞台となるのは小さなアパートです。マップのビジュアルはこんな感じ。
そして今、筆者が原稿を書いている部屋の写真がこれ。
似すぎじゃないですか?????
(もちろん、ヤラセじゃないですよ!)
家具の配置とかカーテンの色とか、テーブルの上に置かれている小物まで、すげーそっくりなんですよ。
とくに珍しいレイアウトの部屋というわけじゃないので、あくまで偶然の一致なんでしょうが、
ラジオといい、おじさんの話といい、ここまでシンクロニシティがあると……なんか……
“運命”的なものを感じざるを得ない!
どうしてHashidumeさんが、一足先に本作をプレイさせてくれたのか。
もしかしたら、どこか魂で共鳴するものがあったかもしれない……なんて、ねぇ!(笑)

いやぁ、こんなことってあるんだなぁ……(しみじみ)。
ウキウキしたまま最終ステージへ。
最後の怪異を打ち負かすと、悲しくも胸を打つエンディングが。
道中の選択肢をミスったのでベストエンドではありませんが、苦労が報われる感動的な結末でした。
猫ちゃんの可愛さにとにかく惚れ惚れする
一周ぶんのウォークスルーを終えた結論としては……
とにかく、猫ちゃんが可愛い(2回目)。
このゲームが正式にリリースされれば、間違いなく猫ゲーシーンに影響を及ぼす作品となるでしょう。
もしこのゲームが(何らかの形で)リリースされないなんてことがあったとしたら、僕は怒り狂います(笑)。
冗談はさておき、大注目の本作を一足先にプレイできたこと。
それをこうして、記録として残せたこと。
筆者の人生にとって、間違いなく大きな財産となりました。
Hashidumeさん、Joyful Calamityさん、ありがとう!
※この記事は、█████企画『██』の一環であり、フィクションです。実在の人物、団体、出来事とは一切関係がなく、登場人物やゲームは存在しません。しかし、██は実在するかもしれません。