『Pokémon LEGENDS Z-A(ゼットエー)』を遊んできましたよ!
もう、めちゃくちゃ楽しみにしていたのです。
そもそも、『Pokémon LEGENDS アルセウス』が大好きだった自分としては、「え、今度はカロス地方に行っちゃうの?」とか思っていたら、まさかのミアレシティ単体という。
しかも、今度は「バトルロワイヤル」をすることになるらしい。あのミアレシティで。小さいころにニンテンドー3DSで『ポケットモンスター X・Y』を遊んで、私としてもいろいろ思い出のあるミアレシティで、バトロワをするらしい。なんで?
そんな『Pokémon L Z-A』をちょっと早めに遊んできた感想をいろいろと書きましたので、今年は久しぶりにカロス地方に帰省しようと思っている方も、そうでない方も、ぜひ読んでください。
そもそも『Pokémon LEGENDS Z-A』って?
一応、『Pokémon L Z-A』というタイトルについて、紹介しておきましょう。
舞台は、『ポケモン X・Y』に登場したミアレシティ。
どうやら都市の再開発が進んでいるらしく、あのころと比べてみると、街には草木が増えたり、最新のテクノロジーを感じさせる設備があったりする。なんか、『ポケモン X・Y』の要素がこういう形でフィーチャーされるくらいの年月が流れた事実が私は怖いですけどね。
主人公は、旅行でミアレシティを訪れることになる。
そして、とある出来事を経て、「ホテルZ」という古びたホテルに滞在することになり、ミアレシティで起きる様々な出来事や事件に挑んでいく……というのが、今作のあらすじ。
主人公は「MZ団(エムゼット団)」というチームに所属し、さまざまな仲間たちと一緒に事件を解決していく。らしい。なかには、「マチエール」といったお馴染みの顔も……?
あ、ちなみに私はカラスバさんが一番好きです。
カラスバさんに会いたくてたまらん。この記事には出てこないけど、それよりカラスバさんに会いたくて仕方ないよ。会わせろーっ! カラスバさんに会わせてくれーっ!! ハイ、製品版待ちますね。
そんなこんなで、主人公はゆかいな仲間たちとともに、「昼」と「夜」のふたつの顔を持つミアレシティに立ち向かっていくのだった────
ポケモンの「リアルタイムな戦闘」とは
今作のミアレシティには、「昼」と「夜」でふたつの顔がある。
しつこいようだけど、この「昼夜」の概念が重要なので、覚えておいてほしい。いきなり二度も言ったくらい、ソルロックとルナトーンもビックリなくらい、「昼夜」がキーなのだ。
まず、お昼から始まります。
人間もポケモンも、日が昇ったら1日の始まり。
ミアレシティには、ポケモンとの共存を目的として作られた「ワイルドゾーン」というエリアが存在する。街中にポケモンが生息していて、バトルをしたり、モンスターボールを投げて捕まえることができるのだ。そう、ミアレシティの街中で。すごい街になってしまった。
日中は、この「ワイルドゾーン」を探索することができる。
シティ内のさまざまなエリアをめぐって、ポケモンを捕まえたり、育てたり……なんでしょう、言葉通り『ポケットモンスター ソード・シールド』の「ワイルドエリア」がそのまま街中に存在しているような感じです。
うん、プレイ中は「そういうものか」と受け入れていたけど、冷静に考えるとミアレシティも再開発でぶっ飛んだ街になったものである。もう道に迷っている場合じゃない、街中でポケモンと戦うんだから!!
実際にプレイしていても……やはり街中にポケモンがいる。
ベースの操作感は割と『Pokémon LEGENDS アルセウス』に近いまま、フィールドを自由に歩き回ったり、バトル画面に入らずともシームレスにモンスターボールを投げたりすることもできる。が、今作の大きく違うところは、「バトル」にある。
なんと今作の戦闘は、「リアルタイム」で進行していく。
ポケモン勝負と言えば、ハッキリ先攻と後攻が決まっていて、1ターン内に出せる技はひとつずつのターン制バトル。だけど、『Pokémon L Z-A』はそこが大きく違う。
まず、今作には「ターン」の概念がない。
ポケモンと遭遇したら、すぐに戦闘が開始する。なにもせずにボーっとしていると、一方的に相手ポケモンから何度も技を受けてしまう。待ってくれやしない。こちらもポケモンを繰り出し、リアルタイムに技を出していきましょう。
ポケモンが覚えている4つの技は、戦闘が開始すればそれぞれ好きなように使える。そして時間が経つと、また使用できるようになる。「リキャスト制」というと、ゲームをよくやる人には伝わりやすいでしょうか。いかがでしょうか。
だから、1ターンにひとつの技しか繰り出せない……なんてことはない。
戦闘が始まったら、すぐに4つ技を繰り出してもいい。その代わり、相手も待たずにどんどん攻撃してくる。このリアルタイム性とスピード感が、従来の戦闘とは大きく違う。
それこそ、「モンスターボールを投げるタイミング」なんかも、いつもの感覚とはちょっと違う。戦闘が始まって、いい具合にHPを減らしたら、モンスターボールを投げる……そこは変わらないけど、そこでいちいち迷っている時間はない。相手はずっと動いている。もう、投げるって決めたらすぐ投げる!!
バトルのスピード感が増した分、より「判断のはやさ」が重要になってくる。このバトル、なかなかに新しい感覚です。いままでの戦闘に慣れているからといって安心していると、ミアレシティでは痛い目を見るかも?
そして、『Pokémon LEGENDS アルセウス』にもいた「オヤブン」は……普通にミアレシティにもいる。ヒスイ地方では村の外にいた「オヤブン」が、ミアレシティの場合は街中(ワイルドゾーン)に平然と生息している。ちょっとここで暮らしていけるか自信なくなってきた。
もちろん、強さもしっかり「オヤブン」です。
今回のプレイでは、街中にいるヘルガーが「オヤブン」として登場したのですが……デカいし、追いかけてくるし、やっぱり普通にトレーナーにも技を繰り出してきます。ちゃんとダメージを受けます。ミアレシティはすごい街です。暮らすんですか? ここで? 本当に?
なんとなくオシャレなイメージのあったミアレシティは、いつの間にか自然(ワイルド)と共存する街になっていた。いや、にしたってワイルドすぎるでしょう。久しぶりに会った同級生が原形ないくらいイメチェンしてた気分だよ。
目と目が合う前に、不意打ちする時代がきた
ワイルドエリアで探索をしていると、時間が経って、「夜」になります。
夜になると、赤いホログラムで囲われた「バトルゾーン」が出現。このゾーンでは、日没から夜明けまで、トレーナーたちがポケモン勝負でしのぎを削る、「ZAロワイヤル」を繰り広げているのです。
「ZAロワイヤル」は、実力を認められたものが招待される、最強のポケモントレーナーを決める戦いらしく……参加者にはZからAまでの「ランク」が与えられます。そして、みんな最強の称号と栄誉が与えられるAランクを目指して戦っている。Aランクになると、願いが叶うらしい。いわゆる「バトルロワイヤル」的なやつですね。
とにかく、昼間はポケモンと戦い、夜はトレーナーと戦う。
これが「昼夜のふたつの顔」というわけです。
まあ、どちらにせよ勝負<バト>ってます。
臨戦態勢でうろうろしているトレーナーと勝負して、ランクアップ戦に必要なポイントを貯めていく……ここまでは、まあストレートな部分です。しかし、「ロワイヤル」と名付けられているくらいなので、一筋縄で行くわけもない。
この「ZAロワイヤル」は、「不意打ち」が可能なのです。
おなじみの「目と目が合ったらポケモン勝負」という言葉の通り、いつもであればトレーナー同士は正々堂々バトルを開始する。でも、これは「ロワイヤル」だから、こっそり近づいて不意打ちできる。気づかれないように、相手のポケモンにいきなり攻撃。
不意打ちが成立すると、こちらの技は必ず「急所」に当たり、バトル開始時に相手のポケモンを倒すこともできちゃうのです。つまるところ、戦う前からバトルに勝てたりする。
もう、「目と目があったらバトル」なんて時代じゃない。
目を合わせる前に不意打ちを仕掛ける。
これが新時代のポケモン勝負なのです。
ミアレシティってこういう街でしたっけ?
ただ、先に相手に見つかってしまうと、こちらが不利な状態でバトルが始まってしまいます。不意打ちするためにこっそり近づいていたら、うっかりバレちゃって逆に苦しいバトルが始まることも。こちらが不意打ちを狙っているということは、相手だって虎視眈々とそのチャンスを狙っている。これが「ZAロワイヤル」なのです。
こうしてトレーナーに勝利することで、「ランクアップ戦」に挑戦するために必要なポイントが少しずつ貯まっていきます。厳密には「チャレンジチケット」というアイテムを手にするためのチケットポイントが、バトルゾーンでの戦闘で貯まっていく感じです。
夜明けまで、ひたすら戦い続ける。
朝日が昇る前にポイントが貯まりきれば、今度はランクアップ戦に挑戦できる。貯まりきる前にお昼になったら、また明日のZAロワイヤルでポイントを貯める……なんか、冷静に考えると結構苛烈なライフサイクルです。これがミアレシティのワークライフバランスなんですね。
ちなみに、バトルゾーン内に落ちている「ボーナスカード」を拾うと、かんたんなミッションに挑むことができます。要するに、「でんきタイプの技で効果バツグンをだせ!」とか「こおりタイプの技をくらわせろ!」といった感じでミッションを受けて、バトル中にその条件を満たせば、追加でポイントを獲得できちゃいますよ。
なかには、「不意打ちで相手をノックアウトしろ!」といった、なんか物騒なのもあったりします。違う、やりたくて不意打ちしてるわけじゃない。ZAロワイヤル側が不意打ちをうながしてくるんだ……これもポイントのためなんだ……俺は悪くねえ……俺は悪くねぇ……。
