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『ポケモンレジェンズ Z-A』ミアレ美術館の「大ヒスイ展」の情報量が多すぎるので展示史料をゼンリョクでまとめてみた。『アルセウス』のキャラ達が辿った衝撃的な“その後”で情緒がヤバイ

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史料なのに馴染み深すぎる制服や「コトブキムラ」も

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【美術館】筆者は女主人公を選択したため、ショウ先輩に会えなかったことを悔やんでいる

大ヒスイ展はまだ終わっていない。次の区画は『アルセウス』で主人公や登場キャラクターの拠点となった「コトブキムラ」などを中心とした展示のようだ。

真っ先に目に映るのは、やはりプレイヤーには馴染み深すぎる「調査隊員の制服」。『アルセウス』主人公らが着用していたため、時を経て現代の『Z-A』主人公の目に映ること自体が不思議な感覚ではある。

多くの場合、ゲームコントローラーを握っているのは紛れもなく同じプレイヤーだ。本当に何とも言えない感情が湧く…!

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【美術館】左からイモモチ、調査隊専用ポーチ、クラフト台

『アルセウス』のプレイヤーにとっては象徴的な料理「イモモチ」のほか、調査隊専用ポーチ、クラフト台なども展示。いつもの 今日は たくさんプリーズです。

調査隊専用ポーチの解説パネルでは「収納できる道具の数を増やせると豪語する隊員」についても(なぜかピンポイントで)言及されている。道具をあと1コ拾えるかどうかで命を拾えるかもしれないヒスイ地方において、そんな隊員の存在は思い浮かばない。いったい何ゾウなんだ…。

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【美術館】ラベン博士のスケッチ
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(画像は「Pokémon LEGENDS アルセウス」 公式サイトより)

ヒスイ地方では初のポケモン図鑑を完成させる夢を主人公とともに叶えることになるラベン博士については、ポケモンのスケッチの展示とともに解説されている。

現代において図鑑の原本は消失していたと考えられていたようだ。確かにヒスイ特有のポケモンの存在などが後世にすべて伝わっているとは限らなさそうな描写は、パルデア地方を舞台にした『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でも確認できる。

一方で今回、シンオウ地方の民家の蔵から当時の写本の一部が発見されたらしく、図鑑を完成させたのは「どこからともなく現れた15歳の若者」である可能性も伝えられている。そのまま捉えるのであれば『アルセウス』主人公を指しているのかもしれない。ここにいますよ!!そいつ!!!

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【美術館】奥の絵は左から農場、始まりの浜、民家

その他、コトブキムラに点在する各店舗などの図面、雑貨屋を小さくしたレプリカなどが解説とともに展示されており、あの時に何度も訪れた舞台は確かに実在していたという感慨に浸ることができる。

当時の開拓手段やポケモンとの関係性について、プレイヤー視点では後世にどのような形で伝わっているのか、詳しく知れる貴重な機会だ。

情緒を殴り倒してくる“イッシュ”のアイツ

同区画はコトブキムラ内の訓練場についても展示されている。『アルセウス』のプレイヤーであればバトルの思い出が蘇るだろう。

…訓練場と言えば、ノボリは結局どうなったのだろうか…元気にしてるのだろうか…。書かれていないとは思われるが、解説パネルを確認してみたく………

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【美術館】訓練場の解説パネル
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【美術館】訓練場の解説パネル

帰れた!!!!!!!!!!!!!???????????!!!!!??????

えっ、クダリと再会できた…?かは、この史料からはわからない…が、またもや脳みそを物凄い勢いで殴られてしまう情報開示がサラッと行われているようだ。情緒をどうしたいんだこの美術館。

ノボリは『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』(以下、BW)の舞台であるイッシュ地方のバトル施設「バトルサブウェイ」で出会えるキャラクター。双子のクダリとともにサブウェイマスターを務めている。

遠い昔であるヒスイ地方を舞台にした『アルセウス』にも、どういうわけか本人と思わしき人物が登場。『BW』を遊んだことがあるプレイヤーの度肝を抜いた。仮にノボリ本人であれば、時代設定的にあり得ないはずなので当然である。

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(画像は「Pokémon LEGENDS アルセウス」 公式サイトより)

『アルセウス』におけるノボリはヒスイ地方に来る前の記憶を失っているが、主人公と関わっていく中で記憶を断片的に思い出していく。

プレイヤー視点では、やはり双子のクダリとともにいた『BW』のノボリと同一人物ではないかという示唆がされており、いわゆる「サブマス沼」に落ちたポケモンファンの心も何もかもズタズタに引き裂いたのは記憶に新しい。

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(画像は「Pokémon LEGENDS アルセウス」 公式サイトより)

『アルセウス』作中のノボリが元の世界に戻れたかどうかまでは描かれていなかったため、これは…ファンがずっと気になっていた“その後”が今回の史料から判明したと言っても過言ではないのでは!?

なお、ミアレ美術館の展示だけではなく、ミアレシティ内のNPCがこの件について新事実を言及しているため、気になるプレイヤーは探してみよう。

ノボリにもヒスイの地で築き上げた絆や思い出は存在するはずだ。それを踏まえると「ブラボー!!スーパー ブラボー!!」と一概に言えるかはわからないものの、まずは新たな“再出発”を祝いたくなる。

最後の展示では、地図の史料を通したヒスイ地方の「変化」を解説しているようだ。地図には多くの子どもが描かれているほか、ヒスイの細かい地形がわかるようになっている。

『アルセウス』は現代と異なり、ポケモンが人から強く恐れられていた時代を描く作品。地図に子どもが多く描かれているのは、調査を通してポケモンへの恐怖が薄れて、人々の生活が安定してきたからではないかと解説されている。

また、地形の描写については現在のシンオウ地方と比較しても正確とのこと。“そらをとぶポケモン”を通して上空から地形を捉えることができたからではないかとされており、恐らく「ポケモンライド」で呼び出せるウォーグル(ヒスイのすがた)を指しているのかもしれない。

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(画像は「Pokémon LEGENDS アルセウス」 公式サイトより)

『Z-A』におけるミアレ美術館は「大ヒスイ展」以外にも、カロス地方にまつわる数々の展示が行われている。

本作の舞台がカロス地方というよりは主にミアレシティに絞られているからこそ、カロス全体の光景などを楽しめる貴重な施設になっていると言えるだろう。

また、ポケモンが入るモンスターボールの種類にこだわる「オシャボ勢」が注目したい展示もミアレ美術館内に存在する。なんと、これまでに登場した各種ボールのレプリカなどがほぼ揃っており、非常に圧巻だ。

もちろん「大ヒスイ展」ではヒスイ地方の各種ボールも展示されており、現代を生きるキャラクターの新たな視点などは必見。

まるで本物の美術館、そして遠い昔の時代を扱った企画展のように楽しめる今回の「大ヒスイ展」だが、ヒスイ地方で起きた出来事は史料から推察した不明瞭な史実でしかないのかもしれない。しかもカロス地方とは全く異なる地である。

とはいえ我々プレイヤーは『アルセウス』を通して、ヒスイでの思い出を確かに築いた上に、これから築き上げることもできる。

それらが「ヒスイの夜明け」のさらに先として現代の美術館に展示されている実感は、ラベン博士のスケッチを懐かしそうに眺めていた人物の胸中に重なるのかもしれない。

『アルセウス』を過去に遊んだプレイヤーも、これから遊ぶプレイヤーも、今回の展示を機にヒスイ地方を駆け回ってみてはいかがだろうか。筆者も撮影を通して久々にヒスイ地方の全体を駆け回り、ノスタルジーに浸ったばかりだ。

一方で『Z-A』とは細部で異なる操作を思い出すのに手間取ってしまった。野生のポケモンの熾烈すぎる攻撃を避けられなかった上に、落下死しかける事態に何度も陥り「そういえばヒスイはこんなんだった!」と叫ぶことに。スマホロトムと違ってアルセウスフォンはプレイヤーを助けてくれない。

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ライター
小学生の頃は「一太郎スマイル」のタイピングゲームでランキングを席巻することでしか己を証明できませんでした。現在は「広く深く」をモットーに好きなこと・できることを拡大中。積みゲーが多い中、ポケモンだけは万劫末代まで入れ込み続けると思います。

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