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嬉し恥ずかし、二人おめかし【黒木ほの香のどうか内密に。】

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今年は七月、九月、十一月と、二か月おきに海外での仕事がありました。

七月は、作品のライブイベントで上海へ。九月と十一月は、ファンミーティングでソウルと深圳へ。

なんとも贅沢な五か月です。

日本国内で遠征仕事がある時は、実家がある大阪府を除き、ほとんど観光せずに東京へと戻って来てしまいますが、海外での仕事の際は、観光の時間も含めてスケジュールを組んでもらえることが多いです。

何度か行ったことのある韓国、今年はソンス周辺でのお買い物をたくさん楽しみました。

わたしと涼子ちゃんがハマっている『可愛いもの集め』にぴったりのお店たちを効率よく回れるように行程表を作成してもらい、案内されるがままにお散歩です。

オシャレな街並みに胸をときめかせながら、看板を読み上げたり、見たことのないキャラクターと一緒に写真を撮ったりと、ソンスは歩いているだけでも楽しい街です。

関東一、二を争うくらい歩くのが早い涼子ちゃん(※1)ですが、さすがに韓国では早歩きじゃなくて安心しました。

声優・黒木ほの香エッセイ「嬉照幸好」:黒木ほの香のどうか内密に。_001
涼子ちゃんが事前に調べてくれた素敵なお店

桜ピンクのカーテンがなんとも可愛らしい雑貨店では、涼子ちゃんと色違いのシャツと、「ぽのに似てる」と言われた、くまのキャラクターがプリントされたTシャツを購入しました。

頭に大きなリボンをつけ、耳にはシルバーのピアスがふたつ。
白っぽいピンク色のリップが塗られたぶりんぶりんの唇に、手をペンギンのようにキュッと曲げたポージングが愛らしく、瞳のハイライトはハート型と、とにかく可愛いが詰め込まれたデザインのくま。

涼子ちゃんの目に、わたしはこう見えているのか…。
ふぅ〜ん!(嬉照幸好)(きしょうこうこう)(造語)

もう一つの雑貨店では、それぞれ気に入ったキーホルダーと、お揃いのTシャツをお買い上げ。

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少しヴィンテージ感のある、お菓子のお店みたいな雰囲気でした

たくさんのTシャツがかかったいい感じのラックを見つけたので、レッスンで着れそうなゆるいTシャツを買おうかな〜なんて思い、一枚を手に取りキープしていたところ、涼子ちゃんもこのラックにたどり着いて、一通りデザインを見ると「これ、お揃いになってもいい?」と聞いてきました。

つまり、一番『可愛いな』と思ったものが一緒だったんです。

うふふ。もちろんOKと返しました。

そして、ここで一言いれてくる涼子ちゃんは、やっぱり気遣い屋さんです。(※2)

そんな優しい涼子ちゃんとの韓国旅は大変楽しく、面白いこともたくさんありました。一番面白かったのは、行きの羽田空港でわたしが手にしたピカチュウのぬいぐるみによって、涼子ちゃんのマネージャーさんに『10まんボルト』がキマった時です。(※3)

この話はY巻さんもいたく気に入っており、後日S沼さんも含めて三人で喋っていた時に「ねぇ、あの話、千紗にもしてよ」とねだられたくらいです。

そして、十月末に渡った中国では、香港ディズニーランドに連れて行ってもらいました。
仕事合間の観光の規模がすごいですよね。めちゃくちゃ楽しかったです。

香港ディズニーランドは、比較的コンパクトな作りで、一日あれば遊びつくせる広さが魅力でもあるらしく、確かに少しこじんまりとした印象でした。

体力が無尽蔵にあるタイプではないわたしにとっては、ちょうどよかったです。

ランドに向かう車内で公式ホームページをチラッと見たところ、日本にはないアトラクションがいくつかあって、わくわくが止まりませんでした。

アントマンのシューティングライドや、アイアンマンの3Dアトラクションを楽しんだ後には、なんとアイアンマンに会うこともできました!

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わぁぁぁぁ~

トニ~~!まさか、トニースタークに会えるなんて…夢のような時間でした。
グレーのスウェットじゃなく、もっとオシャレをして行けばよかったな。

他にも、香港ディズニーランド限定の乗り物がいくつかあり、その中でも『ビッグ・グリズリー・マウンテン・ラナウェイ・マイン・カー』というジェットコースターが大変気に入りました。

名前から少し予想がつくかもしれませんが、TDLにある『ビッグサンダー・マウンテン』に似た雰囲気のアトラクションで、鉱山の中を猛烈なスピードで進んでいくコースターです。

ただ少し違うのは、上りレールを登っている時に(巻き上げ、と呼ぶらしい)突如ケーブルが外れ、後ろ向きで急降下するところ!

事前知識なしで乗っていたので、心臓が飛び出ました。

日本のテーマパークのアトラクションは、三十年も生きていたら誰かしらの感想が耳に入ってきてしまうため、何も知らずに挑めるのは貴重かもしれません。

バックドロップって楽しいなとUSJのハリドリに乗った時に思ってましたが、今後は愛好家を名乗りたいくらいにハマってしまいました。いろんなバックドロップに乗りたいなぁ。

コンパクトな香港ディズニーランドですが、中心にはしっかりとお城が建っていて、「あれは何のお城ですか?」と同行しているスタッフさんに尋ねると「プリンセスみんなが住んでいる設定のお城です」と返されて、ギョウテン×ト×オウテン。

そ、そんな欲張りなことがあるか?

即座に「ただいま〜」と言いながらお城に近付こうかと思ったけれど、スベりそうだったので止めておきました。

『旅の恥は搔き捨て』なんて言いますが、スベるのは誰だって嫌ですからね。

そんな全プリンセスのお家であるお城が、よりキラキラと彩られるショーパレードもしっかりと見させていただきました。

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お城の名前は『キャッスル・オブ・マジカル・ドリーム』というそう

香港ディズニーランドの二十周年を記念しているからか、かなりの気合いを感じる華やかさで、プロジェクションマッピングと花火とドローンを駆使した圧巻の三十分間でした。

閉園までたっぷりと楽しんだわたしたちは、翌日のファンミーティングの確認をしながら、車に揺られ宿泊ホテルまで送ってもらいました。

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声々流転Vol.3 黒木ほの香 深圳ファンミーティング 昼の部

たくさんのファンの方に会うことも出来て、とても充実した四日間だったな。
キラキラの思い出を胸に、残りわずかになってきた今年を駆け抜けていくぞ!

※1…仕事終わりに一緒に歩くことが多いですが、ちょっとでも気を緩めると差をつけられます。ズンズンと進むその背中に「まってぇ~」と声をかけると、すぐに振り返り「わたし…またやっちゃった!?」と言います。正直、面白いです。この言葉が聞きたくて、歩く速度を落としている自分がいます。
※2…桜ピンクの雑貨店で購入した色違いのシャツは、涼子ちゃんが先に手に取ったのですが、便乗してお揃いで買うことを思い付いたわたしの一言は「ぽのもそれ、買おっかな!?」です。コドモか。
※3…『人様のマネージャーに10まんボルトをキメた話』はSSRほのけという番組のどこかで話したかと思いますので、気になる方はぜひ2025年10月分をご覧ください。

編集:川野優希

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