助けてほしい。……いや、もはや手遅れかもしれない。
世の紳士たちの理性を完膚なきまでに破壊した前作から、さらなる進化を遂げた『バニーガーデン2』が、ついに世に放たれてしまった。
紳士の尽きない好奇心を満たしてくれる素晴らしい作品なのだが、いささかパワーアップしすぎてしまっている。はっきり言って、刺激的すぎるのだ。

まず、我々を待ち受けるのは視覚からのアプローチである。
前作の3人から6人へと倍増したキャストたちは、いずれも画面から溢れんばかりの暴力的なプロポーションと、理性をへし折る肉感を持っている。
彼女たちが目の前に座っているだけで、謎の引力に視線と魂を持っていかれそうになる。
さらに恐ろしいのが、彼女たちの身を包む「布」の状態だ。
ほんの少し身じろぎするだけで、こぼれ落ちそうになる布面積の少なさ。もはや「衣服」という概念を捨て去り、緻密に計算された「チラリズム製造機」と呼ぶべき代物である。
こんなものを前にして、建前や理性など保てるはずがない。ゲームを起動してわずか10分足らずで自覚させられる。自分自身が「紳士」などという高尚な生き物ではなく、ただ本能に従うだけの「哀れな獣」であることを。

しかし……建前でも紳士を名乗るものとして、簡単に欲望に屈するわけにはいかない。
苦肉の策として、画期的な防衛策を思いつく。「そうだ、目をつぶろう」と。視界さえ遮断すれば、ピュアな心で彼女たちとの会話を楽しめるはずだ。
だが、その浅はかな考えは数秒後に打ち砕かれることになる。暗闇に沈んだ筆者の鼓膜を、「んっ……んっ……」という、艶かしい吐息をが貫いたのだ。いったいなにが起きてるんだ……???

なんということか。視覚を封じれば、「音」によって鼓膜から理性を溶かしにかかってくる。そして再び視覚を解放すれば、そこには「圧倒的な景色」が広がっており、網膜から理性が焼かれる。
目も、耳も、もはや逃げ場はない。『バニーガーデン2』は紳士を完全敗北させる恐るべきゲームだった。正直めっちゃ好き。
なお、この記事はSteam版でのプレイをもとに執筆している。より大胆なキャストたちの肉の暴力を直視し、理性を溶かした限界お紳士の記録として、最後までお付き合いいただければ幸いだ。
文/竹中プレジデント
衣服の機能を放棄した「チラリズム製造機」の前に、紳士の理性はなすすべもない
プレイヤーは「バニーガーデン」というお店に通い、お酒を飲みながらキャストとトークを楽しむ。本作のゲームシステムは非常にシンプルだ。わかりやすい。
だが、いざバニーガーデンに入店し、キャストと向かい合った瞬間、激しい動揺に襲われる。

最近の物価高の影響だろうか。布が……足りないのである。
もはや衣服としての機能を放棄したかのようなフォルム。少し風が吹くだけで秘密の花園が白日の下に晒されそうな危うさだ。
キャストがお酒を用意しようと動くたび、スカートの中身が見え隠れする。ただ対面しているだけなのに視線のやり場に困ってしまう。これはもはや、衣服の顔をした「チラリズム製造機」である。

しかもこの機構を、公式は誇らしげに「PTA(パンツ・たくさん・ありがとう)システム」と名付けて運用している。スカートの中身は日替わりで、プレゼントすればそれを穿いて出勤してくるという徹底ぶり。総数200種類以上。正気じゃない(褒め言葉)。
だが、この程度で動揺していてはこの店には通えない。これくらいは日常の風景として受け入れるしかないのだ。

バニーガーデンではフードメニューも楽しめる。
メニューに「チョコバナナ」があったので頼んでみると、なんと「あーんゲーム」ができるというのだ。その名の通り、キャストに「あーん」をしてあげたり、逆にしてもらたりする。紳士に至れり尽くせりなサービスだ。
しかしである。ありがたく享受しようと画面を見つめた瞬間、思わず変な声が出てしまった。
キャストの口元にチョコバナナを運んでいる。ただそれだけのはずである。だが、あまりにも意味深すぎる……。
心が汚いからそう見えてしまっているわけではないと思う。肌の露出が多い以上に、お紳士のハートと理性が試される絶妙な構図なのだ。
キュリエイトさん(開発)、完全に狙っているだろ!! プレイヤーの脳内にある「いかがわしい想像力」のスイッチを的確に押し込んでくる姿勢には、もはや芸術点すら与えたい。
鼓膜から理性を殺しにくる甘いささやき。健全ラインの反復横跳びが忙しい
ゲームを起動して10分も経たないうちに、ひとりの紳士としてとある真実を悟っていた。
『バニーガーデン2』が用意した刺激は想像以上にすさまじい。全力全開でお紳士たちを喜ばせようとしてくれている。

画面を直視して己の欲望を解放してしまえば、紳士的な立ち振る舞い(健全プレイ)は到底不可能だ。だが、こんな序盤で平常心を失うわけにはいかないのだ。
抗いがたい誘惑を前に、ある画期的な苦肉の策を思いついた。
「そうだ、目を閉じよう」
ゲームの要所要所で目を閉じれば、いささか過激な描写も視界には入らない。ひたすらピュアな心で、健全なコミュニケーションに集中できるはずだ。我ながら完璧な防衛策である。見なければどうということはないのだ。
そっとまぶたを下ろし、心を落ち着かせた。
しかし次の瞬間、視覚を封じた己の鼓膜に、信じられない猛攻が襲いかかってきた。明るく清楚なあの子が「んっ……んっ……」という、艶かしい吐息を耳にぶつけてくるのだ。
「なんだ!?」と驚いて目を開けると、そこにはペッパーミルでサラダにコショウを振りかけている彼女の姿があった。今のが調理中に発する声なのか???

耳をすませば、ほかのキャストたちの様子も明らかにおかしい。ちょいギャルなあの子が「んっしょ、んっしょ」と妙に生々しい息遣いを漏らせば、ツンデレな彼女は「すごい……かたい……」と意味深につぶやく。
さらにオムライスの仕上げを頼めば、やんちゃな娘が「たくさんでとるぞ~」と無邪気にはしゃぎ、ボーイッシュでクールな娘に至っては「すごい出てる……」と艶っぽくささやきかけてくる。
さらに、ミステリアスなお姉さんの「どう……? こうかしら……? たくさんかけちゃった」という妖艶な追撃まで被さってくるのだから、もはや平静を保てるはずがない。
ただフードを頼んだだけだったはずなのに……。なにが起きているんだ??
なぜオムライスにケチャップをかけたり、サラダにコショウをトッピングするだけの行為が、ここまで深夜テンションに直結しているのだ。絶対にわざとやっている。

恐ろしいことに、この鼓膜へのダイレクトアタックはキャストと仲よくなるにつれて、激しさを増していく。
店に通い詰め、彼女たちとの距離が縮まると、個室に案内されることがある。物理的にも精神的にもパーソナルスペースが消失する、甘く危険な密室だ。
そこで我々を待ち受けるのは「目隠し鬼」と「ASMR」。どちらもヘッドホン着用を推奨される、耳特化の催しである。
まず「目隠し鬼」だが、これは暗闇の中でキャストの声がする方向を当てるミニゲームだ。仕様上そもそも画面は真っ暗なのだが、実際に目をつぶってプレイすると破壊力が倍増する。

そしてASMRモード。これがとんでもない。ハレンチ極まりないシチュエーションのスチルとともに、耳元に至近距離で吐息混じりの囁きが吹き込まれる。
こ……これは……健全ラインを明らかに超えてしまっているのでは????
視界を封じたところで無駄だった。『バニーガーデン2』は、目を閉じてもけしからん、完全無欠のお紳士向けゲームだったのである。


目もハレンチ、耳もハレンチ。我々はただ、画面の前でだらしない笑顔を浮かべることしかできない
目を開ければ視覚の暴力、閉じれば聴覚の暴力。それが『バニーガーデン2』の恐るべき包囲網だ。目もハレンチ、耳もハレンチ、まさに全方位からの猛攻である。
お馴染みの際どい制服姿だけでも破壊力は絶大だが、この店は我々を休ませてはくれない。
私服はもちろん、だぼだぼのYシャツ、ベビードール、そして水着……。次々と繰り出される刺激的な景色の数々は、プレイヤーの理性をいともたやすく決壊させていく。
だが、少し冷静になって考えてみてほしい。開発陣が並々ならぬ執念で用意したこの絶景から目を背けるなど、お紳士としてあまりにも礼儀知らずというものだ。ガン見する以外の選択肢などない。
目を開けても地獄(天国)、閉じても地獄(天国)。逃げ場を失った我々はただ、画面の前でだらしない笑顔を浮かべることしかできないのだ。
そして、本作の魅力を語るうえで絶対に欠かせないのが、紳士たちのお楽しみである「ミニゲーム」の存在だろう。
あの手この手でキャストたちのあられもない姿を拝ませてくれるこのシステムは、顧客満足度1000000000000%を叩き出す、涙ぐましい「企業努力の結晶」と呼ぶほかない。
まず「Tゲーム」は、赤・青・黄・緑のマスがあり、ルーレットの指示に従って手足を置いていく……どこかで見覚えのあるパーティーゲームだ。
女の子が無理な体勢をとれば、そこには当然「地球の重力と物理法則に逆らえない素晴らしい景色」が生まれる。しかもアングルは自由自在。見たい場所を、見たい角度から堪能できる。
「手押し相撲」は、タイミングにあわせてボタンを押すシンプルな遊びだ。
勝利すれば、女の子がバランスを崩すあられもない姿を拝むことができる。逆に、タイミングを間違えて負けてしまっても、勢い余ってキャストのボディにタッチしてしまうハプニングが発生する。
勝ってもおいしいし、負けてもおいしい。アドバンテージしか生まれない、宇宙の法則が乱れた奇跡のミニゲームである。
好きなポーズを指定して撮影できるモードが「チャキ」である。
うさ耳やピース、投げキッスといった可愛らしいポーズから、四つん這いや体育座りまで、視覚から直接理性を殺しにかかってくるギミックが満載だ。
最後に「カルタ合戦」では、その名の通り日本の伝統的な遊びを楽しめる。
しかし、対面で身を乗り出してくるキャストが気になりすぎて、肝心の札など一切目に入らない。少し視線を上げるだけで、圧倒的な絶景が広がっているからだ。
あまりにガン見しすぎるとガードされてしまうこともあるが、恥じらいながら身を隠すその仕草を楽しむのも、また一興である。
労働、ギャンブル、バニーガーデン。これが我々紳士が果たすべき、三大義務である
だが、この楽園はタダではない。
キャストたちとの蜜月を楽しむには、とにかく「金」が必要なのだ。高級なお酒をオーダーし、高価なプレゼントを貢ぎ、同伴やアフターに誘う。息をするように金が飛んでいく。
主人公は、バニーガーデンで得たやる気で狂ったスピードで給料が上がっていく有能な男だ。だが、それでもまっとうな給料だけではバニーガーデンの凶悪な物価を賄うことはなかなかに難しい。
母親から送られてきた心温まる仕送りの品を、フリマアプリで売り飛ばしても焼け石に水だ。



節制をしながらバニーガーデンに通うことほど、二律背反な行為はない。バニーガーデンでは、欲望を解放したほうがいいに決まっている。
ではどうするか。ギャンブルだ。ギャンブルしかない。
失敗すれば所持金が減るリスクを伴うが、我々プレイヤーには神の力(セーブ&ロード)がある。これを乱用し、都合のいい未来だけを強引に手繰り寄せればいい。
加えて本作では、キャストの同伴出勤で競馬場へ行くイベントが存在する。
ここで馬券を買って当てれば、がっぽり大金を稼げるのだ。このボーナスタイムを活用しない手はない。
時空を歪め、因果律をねじ曲げて得た莫大なあぶく銭を握りしめ、そのままバニーガーデンへと直行する。そして金にものを言わせて高いお酒を頼めば、キャストの好感度はおもしろいように爆上がりしていく。
身も蓋もない。だが、それが現実だ。労働し、神の力(セーブ&ロード)を使ったギャンブルで資金を錬成し、バニーガーデンで溶かす。
これこそが、本作において我々紳士が果たすべき、三大義務なのである。
今作において、我々の理性と財布の中身をドロドロに溶かしにくるキャストは、前作の3人から6人へパワーアップ。よくぞここまで属性を被らせずに、魅力的なキャストたちを用意してくれたものだと感心する。






しかし、細かい属性の違いはあれど、彼女たち全員に共通している絶対的な真理がある。それは「全員、でかくて太い、極上の肉感を持っている」ということだ。
四の五の理屈はいらない。最高級のフルコースを前にした美食家のごとく、我々紳士もまた、バニーガーデンに用意された「極上の肉」の前にただひれ伏すしかないのだ。
この記事を読んで少しでも「けしからん」と感じたのなら、あなたの負けだ。もう逃げ場はない。今夜、バニーガーデンでお会いしようではないか。
『バニーガーデン2』は、Nintendo SwitchおよびPC(Steam)向けに4月16日より発売されている。3480円という破格の入店料で、紳士の悦びを味わおう。
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