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VRになった『リトルナイトメア』、ノッポ男が”本当に”こっちに迫ってきて怖すぎる。迫り来る手も、不気味な物音も、「一人称視点」で体感すると、こんなに怖い

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恐ろしい悪夢の世界から脱出するサスペンスアドベンチャーシリーズ、『リトルナイトメア』がVRゲーム『リトルナイトメア VR Altered Echoes』となって登場する。

薄暗い世界を駆けるちいさな身体、せまりくるおびただしい数の手、執拗に追ってくるノッポ男──。本作では、画面越しだったはずの数々の恐怖体験がすべて己の身にふりかかり、体感できる

早速体験したのだが……やはりVRは、『リトルナイトメア』の世界と相性抜群。恐怖が何倍にも膨れ上がる、最悪で最高な体験を味わえる本作を紹介していこう。

文/岡井モノ
編集/anymo

愛しさと、不気味さと、もどかしさと。リトルナイトメア世界の体感手段に、VRが最適。

主人公の身体は、ちっぽけでちいさい。

なので、必然的に家具などのオブジェクトや登場キャラの大半は見上げる大きさの大迫力になる。まさにVRだからこその体験で、巨大なものに囲まれるという、子供の頃の根源的な恐怖が蘇る感覚があった。サスペンスアドベンチャーとしての『リトルナイトメア』の体験は、VRデバイスでさらに魅力が引き出されていると感じられた。

『リトルナイトメア VR Altered Echoes』レビュー・評価・感想:ノッポ男が

筆者が体験したなかでも特に印象的だったのは駅のステージだ。

巨人の雑踏を避けて進むシーンなのだが、小さな身体からすれば、ズン!ズン!と響く足音は、もはや死の恐怖すら感じさせる。

『リトルナイトメア VR Altered Echoes』レビュー・評価・感想:ノッポ男が

次から次へと差し込まれる大木のような足、踏みつけられればひとたまりもない……。巨大な足をかわしながら慎重に駆け抜けるスリリングなプレイの最中、プレイヤーである自分自身の間近に巨大な足が「本当に」迫っているのではないかという感覚に襲われた。

シリーズ過去作で本作の恐怖感を知っているプレイヤーも、VRで体感することによる体験の変化に驚くのではないだろうか。感覚としてはゲームというよりもテーマパークのアトラクション体験に近い。一人称視点という特等席での臨場感は数倍、いや数十倍にも感じられた。

考えて、身体を動かせ。映画の主演になれるのがリトルナイトメアVRだ。

操作方法についてもお伝えしよう。本作は一人称視点で進行するので、右から何か来ると思ったら右を向いて確認し、アイテムを拾う際には実際に手を伸ばして掴む。操作そのものは直観的かつ体感的でわかりやすい、シンプルなものだ。

『リトルナイトメア VR Altered Echoes』レビュー・評価・感想:ノッポ男が

ただし、身体を使って体験するVR世界では、段差ひとつ乗り越えるのも大冒険になる。

基本的な移動自体はスティック操作なので、部屋の中を走り回る必要こそないものの、狭い空間を通り抜けるためにしゃがみ、高いところに上るために手を伸ばし掴むといったアクションを求められる。場面によってはそれらを逃げながら、あるいは戦いながら遂行しなければならないため、操作ミスへのスリルがつきまとう。

本作の巧みな点は、それが不親切ではなく、恐怖演出の一環だと感じられることだろう。迫りくる恐怖から逃れようとするも、あせってエンジンがうまくかけられないなど、ホラー映画のワンシーンに入り込んでしまったような気分になる。

『リトルナイトメア VR Altered Echoes』レビュー・評価・感想:ノッポ男が

ワンボタンでのスムーズなアクションなど存在しないからこそ、第三者目線でのコントロールパッドプレイでは味わえない、自分が主役・主演となる『リトルナイトメア』に没入できる。後ろに脅威が迫るのに動きがままならないというもどかしさと恐怖を味わえる本作は、実況プレイも盛り上がりそうだ。

とはいえ、筆者がプレイした限りでは、落ち着いて操作できれば極端に難易度が高いシーンは見当たらなかった。一般的な判断力や体力があれば十分対応可能な印象なので、ゲームが得意ではないシリーズファンも安心できそうだ。

あの悪夢を別視点での追体験。ファン垂涎の全身体感リトルナイトメア。

本作『リトルナイトメア VR Altered Echoes』は、『リトルナイトメア2』の世界観を踏襲しているとのこと。怖くて不気味、だけどどこか愛らしさを感じてしまう、シリーズの世界観に魅了されたファンも多いことだろう。

『リトルナイトメア VR Altered Echoes』レビュー・評価・感想:ノッポ男が

本作の特徴は、不気味な世界でのアイテムを駆使したアクションや謎解きといった『リトルナイトメア』らしさの体感だけではない。

空間の概念がVRとして生まれ変わったことによって、従来のカメラ視点とはちがったゲーム体験が楽しめる。

手にしたアイテムをを持って運ぶのか、投げて運ぶのか…「正解の使用法」を実際のアクションで見つけ出さなければならないのだ。それから、壁に隠れての移動や、天井をつたっての移動も、VRゲームならではの緊張感を持って描かれる。

『リトルナイトメア VR Altered Echoes』レビュー・評価・感想:ノッポ男が

もし迷ったら、一旦引き返してみると新たな発見があったりもする。

それに、たとえ失敗してもシリーズお馴染みの快適なリトライ性は健在のため、好奇心のままに行動するのもいいかもしれない。恐ろしい結末を何度も体感するハメになりそうだが……。

『リトルナイトメア VR Altered Echoes』レビュー・評価・感想:ノッポ男が

シックスとモノ、そこに迫るノッポ男というファンにはおなじみの展開からはじまり、逃げながら、ときに戦いながらの脱出体験。“あのシーン”をあなたならどう切り抜けるのか。

シリーズ初となるVR作品である本作は、PlayStation VR2、Meta Quest、Steam VRに対応、『リトルナイトメア VR Altered Echoes』で、悪夢に飛び込もう。

Little Nightmares™VR: Altered Echoes & ©Bandai Namco Entertainment Europe S.A.S.

ライター
寿司屋に擬態したライター編集者。幼少期におばあちゃんと対戦した『プロ野球ファミリースタジアム'88』でコールド負けを喫したくやしさからゲーマーとしての才能が開花。半年の猛特訓を経て再戦した際には5分でコールド負けをしたほどの実力を持つ。
編集者
3D酔いに全敗の神奈川生まれ99’s。好きなゲームは『ベヨネッタ』『ロリポップチェーンソー』『RUINER』。好きな酔い止めはアネロンニスキャップとNAVAMET。
Twitter:@d0ntcry4nym0re

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