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車体に不釣り合いな砲塔を、限界までポン付けするロマン。「ぼくのかんがえたさいきょうのせんしゃ」で戦うローグライト戦車ゲー『多砲塔神教』が男の子の夢を全力で肯定する

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2026年5月22日から24日まで、京都みやこめっせでインディーゲームの祭典「BitSummit PUNCH」(ビットサミット パンチ)が開催されている。

今回紹介するのは、その出展タイトルの中でもひときわ異彩を放つ一作──Yulia Gamesによるローグライク戦車ゲーム、『多砲塔神教』だ。

インディーゲームの魅力と言えば、作者の「好き!」が詰まっているところに尽きる。小規模開発だからこそ、ゲームデザインにも趣味にも全力で振り切れる。中には作者の性癖全開の超マニアックな作品まで存在する。
『多砲塔神教』も、まさにそんな一作だ。

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名前にもある通り、本作は「多砲塔戦車(一台の車体に複数の砲塔が付いているタイプの戦車)」を主題にしたゲームである。制作者はかなりのミリタリーオタクで、洋の東西を問わず世界中の実在の戦車がゲームに登場する。

戦車オタクによる戦車好きのためのゲーム──そんな本作のプレイレポートをお届けしよう。

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文/植田亮平
編集/kawasaki

戦車ゲー×ローグライクのゲーム体験!難易度が上がると意外に難しい

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ゲームプレイはシンプルだ。マウスとキーボードで戦車を操作しながら各マップのミッションをこなしていく。

戦車はラジコンのように前進・後退と方向転換で動かし、Shiftキーでブーストを発動して高速でかっ飛ばすこともできる。リアルではありえない挙動だが、ゲーム的な気持ちよさを優先させているようだ。

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敵を発見すればマウスで照準を合わせて砲弾を発射。副砲は自動照準で敵を攻撃してくれるため、操作自体は非常に取り回しやすい。しかし実際に遊んでみると、これがなかなか難しい。

操作よりも立ち回りが難しく、油断するとすぐにやられてしまう。見下ろし型戦車ゲーに慣れていない人にとっては、かなり歯ごたえのある体験になるだろう。

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ゲーム構造は『Slay the Spire』でお馴染みのルートダンジョン形式。ランダムイベントやミッションを通じて装備を強化し、仲間や特殊なパーツを手に入れながら、最終地点のボスを目指していく。

最初に選べる機体はゲームの進行で徐々に解除されていき、解除後はゲーム内で3Dモデルを眺めることもできる。

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本作には可愛い女の子たちも多数登場する。日本のアニメ──主にガルパン──からの影響も多分に受けているらしく、戦車の道を究めんとするヒロインがプレイヤーをサポートしてくれる。

また、「政委さん」という名前でピンと来た人もいるかもしれないが、本作の舞台は旧ソ連がモチーフ。プレイヤーへの呼称は「同志」、出撃地点は赤い星と、随所に「赤」の要素が散りばめられている。作者の趣味が隅々まで行き渡った世界観だ。

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史実の戦車を魔改造!いっぱい砲塔をつけてるのが一番強くて一番カッコいい!

本作最大の目玉は「戦車の魔改造」にある。

『多砲塔神教』では、戦車の砲塔を『メタルマックス』よろしくこれでもかと換装できる。すべての砲塔を主砲にしたり、軽戦車に重戦車用のどでかい砲塔を取り付けたり。「ぼくのかんがえたさいきょうのせんしゃ」を自由に組み上げられるのだ。

複数の砲塔が付いている戦車が一番強くて一番カッコいいんだ!という制作側からのメッセージが、タイトルから全力で伝わってくる。なんとも頭が悪くて良い(誉め言葉)。

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砲塔はそのままポン付けされるので、見栄えがバカっぽくて最高だ(誉め言葉)。私はまだその領域にたどり着けていないが、ミリタリーオタク的には相当楽しめる絵面になっているだろう。

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現実の多砲塔戦車は、複数砲塔のメリットより機動力低下のデメリットが大きく、実用化はほとんど進まなかったとのこと。しかし素人目にも「いっぱい砲台が付いているのはカッコよくてロマンがある」ことは分かる。

そういう男の子のロマンを全力で肯定するゲームが、『多砲塔神教』だ。戦車好き、ミリタリー好きの方、そして作者とうまい酒が飲めると思われる方はぜひチェックしてみてほしい。

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ライター
大阪在住のゲーマー。ゲームに限らずアニメ、映画など気になったものは何でも取り込む雑食系。オープンワールドのゲームやウォーキングシミュレーターなどが大好き。最近はオンラインゲーム『League of Legends』にドハマりしているが、プレイの腕はイマイチ。

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