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消しゴムなし、補助ツールなし、3分で名画を再現しろ──理不尽すぎる名画模写ゲーム『Sloppy Forgeries』が最高のパーティゲームだった

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2026年5月22日から24日まで、京都みやこめっせでインディーゲームの祭典『BitSummit PUNCH』が開催されている。 今年もアクションからアドベンチャーまで多くのタイトルが出展されているが、今回はその中から、皆で遊べる愉快なパーティゲームを一つ紹介したい。

名画模写ゲーム『Sloppy Forgeries』だ。

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ルールは簡単、お題となる世界中の名画を、制限時間以内にどちらが上手く模写できるかを競うというシンプルなもの。
しかし、模写するといってもただ絵心を競うだけではないのがこのゲームの面白い部分で、重要なのは「どれだけ雑に、かつそれっぽく描けるか」というところ。

タイトルの『Sloppy Forgeries』を直訳すると、「ずさんな偽造」。短すぎる制限時間に、少なすぎるお絵描きツールを駆使しながら、フレンドとワイワイ爆笑しながら楽しむゲームである。

そんな『Sloppy Forgeries』を電ファミライター陣が本気で遊んだらどうなるか。現地で実際に試遊した様子を、この記事ではお届けしよう。

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文/植田亮平
編集/kawasaki

限られたツールを駆使して、名画を華麗に再現……?

それでは早速ゲーム内容を紹介していこう。
先ほどお伝えした通り、本作はお題となる名画をどれだけ上手く再現するかを競うゲームだ。 今回の試遊で我々がチャレンジした一発目のお題は、誰もが知る名画…レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」だ。

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いくらパーティゲームと言えど、こちらとて普段ゲームをやり込むゲームライターの身。勝負となればいつだってガチで挑むのが礼儀というもの(結構絵には自信があるし)……。
両者覚悟を決め、いざ尋常にゲームスタート!

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・・・あれぇ???

ムズすぎる。 というか、ツールが少なすぎる。
ペンのサイズは大中小の3種類しかない上に、消しゴムや定規など線を補助するようなものもないので、感覚としてはペイントツールにマウスで一発描きをするかのような感覚だ(左が私の絵)。

しかも制限時間が短い。1ゲームで描く時間は3分しか与えられないので、とにかくじっくり描く余裕がない。この焦りが、どんどん線を雑にしていく。

この時点で既にお気づきの方もいるかと思うが、本作はガチで絵の上手さを競うゲームではない(と思う)。本質的にはむしろ逆で、どれだけ絵が下手くそになるかを笑いながら楽しむ、画伯御用達のゲームである。

そもそも、真ん中のお題がかなりデフォルメされている時点で、「雑にいけ」という制作者からのメッセージが伝わる。かつてスペインで素人による修復が大失敗し、世界中の笑いを誘った「エッケ・ホモ事件」があったが、このゲームを遊べばもう誰もあの事件を笑えない。

そして完成したのがコレである。

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どちらも名画の再現としては見るに堪えない出来だが、僅差で私の勝利となった。ちなみに、採点は「正確な位置に正確な色がどれだけ置けているか」で判定されているようである。

お次のお題は日本を代表する名画、北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。画面全体が青と白のほぼ二色で構成される絵なので、一見高ポイントを狙えるお題かと思いきや……。

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どうあがいても、小学生の落書きみたいになってしまう。
これも制限時間が短すぎるのと、筆の太さが少なすぎるのが原因なのだ。決して私の絵心がないわけではないと信じたい。

……というか、奥にある富士山は対応できる太さのペンがそもそもねえ!

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結果は、対戦相手の勝利。残り10秒になると、お互いヒィヒィ言いながらペンを動かすという、なんとも白熱した対決となった。

ちなみに、本作ではお互いの状況が常に画面に表示されているので、人の描く「癖」が見られるのも面白い。背景から塗り始めるか、それとも中央にある対象からいくか、そういったセンスを笑い合うのも一興だろう。

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世界中の名画が勢ぞろい

今回の試遊で描いたのは「モナリザ」と「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」だったが、本作にはこれ以外も、世界中のありとあらゆる名画が取り揃えられている。

ゴッホの「星月夜」や、ミレーの「落穂拾い」、さらにはモンドリアンの「コンポジション」まで、様々な時代からチョイスされた珠玉の名画たちが、あなたに再現されるのを待っている。

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そして特徴的なのは、それらの名画が各ジャンルごとにしっかりカテゴリ分けされているところ。「写実主義」「ポスト印象派」「フォーヴィスム」など、各時代の主要なジャンルごとにそれぞれ分かれてまとめられているため、このゲームをプレイしていくと少しだけ絵画や美術史に詳しくなれる……かもしれない。

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また、本作は二人でのプレイ以外にも、一人でじっくりスコアを追うシングルプレイモードや、「左右反転」「記憶だけで描く」といった縛りが加わるランダムモディファイアも搭載されているとのことだ。

一人黙々と名画の再現に精を出すもよし、フレンドにプレゼントして皆でその画面を眺めるもよし、とにかく様々な楽しみ方が出来そうだ。

絵心ゼロでもかまわない、そんな誰でも気軽に楽しめるパーティゲームとなっているので、気になった方はぜひ会場で楽しんでみてはいかがだろうか。

ライター
大阪在住のゲーマー。ゲームに限らずアニメ、映画など気になったものは何でも取り込む雑食系。オープンワールドのゲームやウォーキングシミュレーターなどが大好き。最近はオンラインゲーム『League of Legends』にドハマりしているが、プレイの腕はイマイチ。

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