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ついに出るHD-2Dの『FF』新作『ファイナルファンタジー レゾナンス』は、「あの頃のFF」を今の技術でガチで作った、“FFの味”を全身で浴びるための正統派RPGだった

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『ファイナルファンタジー』シリーズといえば、作品によって非常にいろいろな顔を見せてくれるのがひとつの特徴なのではないかと思う。

ナンバリングによって世界観や戦闘システムも、物語のトーンも異なる『FF』シリーズ。だが、それでも画面を見れば「あ、FFだ」となる“あの感じ”がある。クリスタルやおなじみのモンスターといった共通のモチーフはあれど、それがなくとも伝わる「FFの味」

温かみのあるドット絵のキャラクターが並ぶ戦闘画面や……

『ファイナルファンタジー レゾナンス』先行プレイレポート。「あの頃のFFっぽさ」を今の技術で表現した正統派RPG_001
▲(画像はYouTube「【FFピクセルリマスター】『ファイナルファンタジーIV』プロモーショントレーラー」より)

ド派手なCGで繰り広げられるシネマティックな戦闘シーン

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▲(画像は『FINAL FANTASY XVI』公式サイトより)

この2つを並べて、どちらも「FFっぽいね」と認識できるのはなぜなのか……?

それは確かに存在して、日本のゲーマーなら『FF』シリーズを遊んでいなくてもなんとなく持っている感覚だと思う。けれど、その正体を具体的に説明しろと言われると、けっこう難しい。

そんな、みんながぼんやりと胸に抱いている「FFらしさ」に公式が答えを出したゲーム、それこそが『ファイナルファンタジー レゾナンス(以下、FFレゾナンス)』と言えるのかもしれない。

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6月10日に発表された『FFレゾナンス』は、スクウェア・エニックス「HD-2D」の技術で送る、初の『FF』作品だ。「もし、『FINAL FANTASY』がドットのまま進化をしていたら……」というコンセプトで、『FF』シリーズの面白さの原点を追求した作品になっているという。

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▲HD-2Dの技法で、キャラクターはドット絵、立ち絵などは現代的な美麗グラフィックで描かれる

ストーリー自体はスマートフォンアプリ『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス(以下、FFBE)』の1stシーズンを元にしている。

しかし、グラフィックやシステムを含む多くの要素が再構築されており、リメイクを越えてほぼ新作と言って良い内容だ。

『FFレゾナンス』はスーファミ時代の『FF』シリーズを彷彿とさせる、正統派なターン制コマンドバトルを採用。ここに、歴代シリーズ主人公の力を借りて戦う「ビジョン」システムが加わることで、現代的なビルド構築が楽しめるようになっている。

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そしてなんといっても、見どころは「シネマティックピクセル」による美麗なドット絵の映像表現だ。3DCGをドット絵に落とし込んだ……という表現では言い表しきれないくらいすごいので、とりあえず一旦公式の映像を見て欲しい。本当に。

うまく言えないけど、すごく『FF』っぽい……。

今回、電ファミでは『FFレゾナンス』のタイトル発表に先立ち、試遊の機会を頂くことに。濃密な「FFっぽさ」を、1時間半という短い時間の間に魂レベルで叩きつけられてきた。伝えたい、この衝撃……!

本作はまさに『FF』シリーズのいいところをつまみ食いできるように公式が作ってくれたゲームであり、『FF』に初めて触れる人にもぴったりの作品となっている。

もちろん、筆者のようにちょっとだけ『FF』を知っているプレイヤーや、昔からの『FF』ファンにも嬉しい要素がたくさん詰め込まれているので、ぜひその魅力を紹介させてほしい。

取材・文/逆道
編集/海ソーマ


『FF』のドット絵の“一番いいところ”が現代技術で最強になった。「ドット絵だけ」にしないからこそ超カッコいい

あらためて軽く説明しておくが、『FFレゾナンス』に採用されている「HD-2D」とは、ドット絵と3DCGを融合させ、ドット絵のキャラクターと立体的な背景を組み合わせたグラフィック表現だ。懐かしさを感じさせるドット絵と、最新技術による映像表現を同時に楽しめるのが特徴となっている。

過去の作品では『オクトパストラベラー』シリーズや『ドラゴンクエストIII』リメイク作品などがHD-2Dにて制作されているが、今回、満を持して“HD-2Dの『FF』が出る”というわけだ。

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▲光の表現や被写界深度など、現代的な演出で没入感の高い探索ができる

戦闘画面も、往年の『FF』シリーズを思い起こさせる2Dドット絵で展開される。コマンドやステータスは現代風の見やすいUIになっているので、ドット絵の良さはそのままに、快適にプレイすることが可能だ。

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▲『FF』シリーズおなじみのモンスターもしっかり登場

すでにかなりワクワクするグラフィックであることは間違いないのだが、じつは『FFレゾナンス』の本気はこの先にある。冒頭でも述べた、「シネマティックピクセル」によるムービーがとにかくすごいのだ。とりあえずこちらのスクリーンショットを見て頂きたい。

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詳細は省くが、こちらは物語冒頭で登場する謎の美少女がアレコレするシーンからの切り抜きだ。これをパっと見て、あなたは「ドット絵だ!」と思っただろうか?それとも「3DCGだ!」と思っただろうか?

正解は「どっちも」である。「シネマティックピクセル」とは、最近の『FF』シリーズの美麗な3DCG表現にピクセルアート的な表現を文字通り融合させたものなのだが、単純にドット絵のフィルターをかけるのではなく、「一番カッコよく見えるドット絵の粒度」になるように細かくピクセルが調整されているのだ。

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『FF』らしい映画的なムービーや、派手なエフェクトが飛び交うアクションシーンも、この「シネマティックピクセル」によって大迫力で表現されている。もし環境が許すなら、ぜひ大画面でムービーを見てほしいところだ。

ちなみに、ストーリーに関わるムービーシーンでは、キャラクターは戦闘画面と同じ2Dのドット絵で表現される。……のだが、この「ドット絵キャラのムービー」について、個人的にヤバいと思ったシーンがあったので、伝わらないかもしれないが語らせてほしい。

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このゲーム、「カメラに合わせてキャラが回る」のだ。

当然じゃん、と思うかもしれない。でもよく考えてほしい。背景とカメラワークは3Dだが、キャラクターはドット絵だ。つまりキャラクターにはタテ・ヨコ・ナナメの角度しかない

それなのに、カメラに合わせて「2Dドット絵」のキャラが回る。つまり、カメラワークに合わせて、キャラが自然に“回って見える”ように、フレーム単位でキャラクターの向きを調整しているのだ。イベント制作チームの執念がすごすぎる。

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▲カメラワークは完全に3Dゲーそのものなのに、何の違和感もなくドット絵のキャラがその中で動いているので、だんだん脳がバグってくる

なお、このようにドット絵にめちゃくちゃ力を入れている『FFレゾナンス』だが、要所では最新の3DCG映像も取り入れられている。歴代シリーズキャラクターの必殺技に相当する「レゾナンス」の演出もそのひとつだ。

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歴代シリーズキャラクターの力を借りた「レゾナンス」では、3DCG演出で大技を披露してくれる。ちなみに、その後しっかりドット絵の演出も入るので、一粒で二度おいしい豪華仕様だ。

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▲3DCGの演出に加えて、右下にドット絵のクラウドがいる。

ちなみにこちらが「クラウド」選択時の演出。ドット絵の戦闘画面の「こちら側」に、世界を越えて3DCGのクラウドがカットインする演出がカッコ良すぎるので、ぜひ実際の映像でも見て欲しい……!

3DCGによるレゾナンスの演出は「ウォーリア・オブ・ライト」のように、出身作品がドット絵のみのキャラクターにもしっかりと用意されている。いっぽうで、「ヤ・シュトラ」「シャントット」など、3DCG作品の出身キャラクターがドット絵で動くところが見られるのも『FFレゾナンス』ならではと言えるだろう。

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このほかにもさまざまな歴代キャラクターが登場するので、ぜひ今後の情報公開を楽しみにしていただきたい。

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編集者
なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『ドラゴンクエスト』シリーズで育ち、『The Stanley Parable』でインディーゲームに目覚めた。作った人のやりたいことが滲み出るゲームが好きです。
編集・ライター
『The Elder Scrolls』や『Dragon Age』などの海外RPGをやり込むことで英語力を身に付ける。最も脳を焼かれたゲームキャラは『Mass Effect』のタリゾラ。 面白そうなものには何でも興味を抱くやっかいな性分のため、日々重量を増す欲しいものリストの圧力に苦しんでいる。

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