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花王のお掃除ホラゲ『しずかなおそうじ』にNintendo Switch版が登場。新たに追加された「こわさひかえめモード」は愉快なBGMが流れるから本当に怖くない。また花王が大真面目に尖ったゲームを作ってる

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筆者は昔から整理整頓や掃除が好きなので、使ったものはすぐに定位置に戻し、シンクなどの水滴は毎回リセットして拭き上げるタイプの人間です。そんな性格なので、友人を自宅に招くと「ホテルみたいで落ち着かない」「部屋のトーンが白すぎて気が狂いそう」などと言われることがほとんど。

だって毎日掃除してるから仕方ないですよね。

そんな筆者が唯一(?)、「掃除してる場合じゃないだろ」と思った瞬間がありました。それは花王のホラーゲーム『しずかなおそうじ』をプレイしたときのこと。

というのもこのゲーム、音に反応する敵が徘徊する危険な状況下で静かに掃除をさせられるんですよ。しかも誰もが知っている花王の商品「マジックリン」や「クイックルワイパー」を使って。

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普通は、敵がいる空間で掃除なんてしないですよね?

「コンロの油汚れをちゃんと落としたい……けど、念入りに拭いてたら摩擦の音で敵に見つかっちゃう……!」とか「便器はなるべくこすりたくないから泡パックしたい……けど、待っているあいだに敵が来ちゃう……!」とか、そんな葛藤しないですよね?

しかし本作では、誰もがその理不尽(?)な葛藤を味わうことになります。つまり、花王の看板製品を使い「汚れが落ちていく爽快感」と「敵に⾒つからないようにこっそり掃除を進める緊張感」を同時に楽しめるゲームということ。正気の沙汰ではありません。

どう考えても、掃除なんてしてる場合じゃないでしょう。

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どう考えても掃除なんてしてる場合じゃない

そしてここからが本当に怖いところなのですが、こんなにゲーム性が尖っていたらさすがに “ネタゲー” だと思うじゃないですか。しかしながらこのゲームは、本格的なホラーゲームとして見事に成立しています。父親のメモ、残された暗号、徘徊する敵の正体など断片的な情報から浮かび上がる背景設定にやたら説得力があり、クリア後の達成感がハンパない。

筆者は、このゲームを作った花王の “本気” がいちばん怖いと思っています。

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もともと2025年にSteamで無料配信されていた本作ですが、このたび、Nintendo Switchでも遊べるようになりました。新たに「こわさひかえめモード」が追加され、ホラーが苦手な方やお子さまでも遊びやすくなっています。

しかもどうやら先日発表された情報によると、Nintendo Switch版の利益は「寄付」されるとのこと。えっ、そうなの? 利益を目的としていないのであれば、

花王、“掃除させたすぎ” なのでは?

という、新たな怖さがありますよね。

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文・絵/柳本マリエ

※この記事は『しずかなおそうじ』の魅力をもっと知ってもらいたい花王さんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


ホラーゲームなのに生活感がありすぎる

先んじて簡単なあらすじを説明させてください。

とある家の掃除をすることになったプレイヤーは、花王の「マジックリン」や「クイックルワイパー」を使いながら汚れを落としていきます。しかしそこには音に反応して襲ってくる “ナニか” が徘徊していました。いたるところにメモや暗号が残されており、それらを集めながらこの家に秘められた謎を解き明かしていく、というもの。

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プレイヤーは敵と戦うことができない、いわゆる “逃げゲー” です。筆者は本作に大きく3つの魅力があると感じました。

・敵がいる空間で掃除する緊張感
・花王の看板製品がそのまま登場
・やたら説得力のあるストーリー

すでに書いているとおり、本作の目的のひとつが「掃除」です。

ホラーゲームといえば「敵に見つからないように進む」というステルスアクションが多くなるかと思いますが、本作は汚れをしっかり落とそうとすると音が出て敵に気づかれてしまいます。ただ隠れるだけではなく、自ら音を立てる必要があるところがホラーゲームとして優れていると感じました。

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こういう「音に反応する敵との対峙」って、ゲームに限らず映画などにもあるじゃないですか。でもそういう場合たいていは、なんかちょっとかっこいいんですよ。「おとりになるためにわざと音を出す」とか「脱出ルートを作るためにイチかバチか音を立てる」とか。

しかしながら本作で出る音といえば、マジックリンを噴射する「シュッ……シュッ……」という音。あるいは、油汚れを拭きとる「キュッ……キュッ……」という音。

生活感がありすぎる。

「マジックリンの噴射音で敵に見つかる」という、ほかのゲームや映画にはない理不尽さが筆者は大好きです。

なにより、花王の製品が出てくると絵面も字面もおもしろい。自ら音を立てるなど緊張感のある行動をしているときに、いきなり「マジックリン EXPOWER 水アカ用スプレー」が出てくると思わず笑ってしまいます。緊張も緩和も自社製品でまかなうことができる花王の強さたるや

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ストーリーについてはこれからプレイする人の楽しみを奪わないために詳細は控えますが、整合性も抜群で、やたら説得力があります。狂気的な展開にもかかわらず、ホラーゲームとしての完成度の高さに筆者は膝を打つほど感心してしまいました。

「どうせネタゲーでしょ」とスルーしてしまうのはあまりにももったいないので(これは本当に)、少しでもご興味があればぜひ体験していただきたいです。日常動作と恐怖が組み合わさることで、これまで経験したことのない種類の緊張感を味わえるはず。

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【朗報】「こわさひかえめモード」が本当に怖くない

冒頭にも書いたとおり、本作はNintendo Switchでも遊べるようになりました。新たに「こわさひかえめモード」が追加されているのですが、これが本当に怖くない。ホラーが苦手な人やお子さまに朗報です。

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ホラーゲームって、こういった “怖さ軽減” のオプションがあっても「いうてそこそこ怖い」みたいなこともけっこうあるじゃないですか。筆者はホラーゲーム大好き人間なので問題ないものの、周りには苦手な人も多いのでそういった悩みを聞いてきました。

しかしながら本作の「こわさひかえめモード」はガチです。本当に怖くない。

なぜなら、敵に見つかると「テンテケテンテケテーン♪」という運動会で流れるような愉快すぎるBGMが流れるからです。さすがにこのBGMと効果音を聞いたら、人は “怖い” という感情を失います。

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くわえて、通常モードでは薄暗かった家の中もだいぶ明るくなっていました。

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通常モード(けっこう暗い)
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こわさひかえめモード(全体的に明るくお子さま向けに漢字にはルビもふってある)

この記事を読んでいる保護者の方は、お子さまに『しずかなおそうじ』を授けてみてはいかがでしょうか。本作をクリアするころにはマジックリンの種類と使い方に詳しくなっているはずなので、家の掃除を手伝ってくれるかもしれません。

「大人も子どもも親子で楽しめる」と言うとあまりにも常套句すぎて表面的に聞こえるかもしれないですが、本作は本当に親子で楽しめると思います。具体的には「リビングで大人が見守るなか子どもがプレイする」という分担制がいいのではないかと感じました。

というのも、じつは洗剤の塗布がわりとシビアでエイム能力が必要です。

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隙間を狙い撃ちするのがけっこう難しい

40代の筆者は「若いときはもっとちゃんと狙えた」とプレイ中に何度も思ったので(必要のない言い訳)、お子さまの反射神経が活きるはず。

また、ジャイロ機能にも対応しているためコントローラーを傾けて実際に掃除する動きで操作できます。とくにクイックルワイパーはジャイロ機能を使ったほうが効率的でした。より “掃除している感” が強くなるため「掃除してる場合じゃないよね」という、このゲーム独特のおかしさが味わえます。

そして筆者のようにホラーゲームが好きな人も、ぜひ「こわさひかえめモード」でプレイしてみてほしいと感じました。なぜなら通常モードとは異なる時系列が展開されるため攻略の幅も広がるからです。むしろSteam版をクリアした人にこそ勧めたい。

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「こわさひかえめモード」は、単なる “怖さ軽減” のオプションというより、全方位に向けたファンサービス的な印象を受けました。

ゲーム内アイテムがドラッグストアで買える(そりゃあそう)

好きなゲームがグッズ化されるとうれしいですが、「私が本当にほしいのはゲームタイトルのロゴが入ったマグカップやキーホルダーではなくキャラクターがゲーム内で実際に使っているアイテムなんだよお」と思うことってありませんか。

『しずかなおそうじ』は花王の看板製品がたくさん出てくるので、ドラッグストアに行けばすぐに買うことができます。そういう、現実と地続きになっているところもいい。

ということで、「トイレマジックリン こすらずスッキリ泡パック」と「マジックリン EXPOWER 水アカ用スプレー」を買ってみました。

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ゲームではこの水アカ用スプレーがなかなか見つけられず苦労したので、実際に手に持つと感慨深い
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ゲームでは「待って流す」が緊張感を生み出す演出になっていたけど実生活では普通にありがたい

ゲーム内では「マジックリンを買え」というような強制はまったくされませんが、これだけ花王製品が出てくると、つい実際の売り場に足を運びたくなります。

ぶっちゃけ「マジックリン」って昔からありすぎて、“なんとなく選ばない” こともありました。でも、よくよく考えてみると長いあいだ指示され続けているのは実力があるからですよね。実際に使ってみたらシンクもトイレも当たり前にピカピカになりました。

……もしかして、これこそが花王の “思惑” だったのか? だとしたら美しすぎない?(掃除だけに)

花王が自社製品を登場させるホラーゲームを作る → 夢中で遊ぶ → プレイヤーは自然と掃除をしてしまう

こんなに美しい循環があるでしょうか。そしてこれが成立するのは花王だからだと思います。どこか真面目なイメージのある花王が、こんなに尖ったゲームを作るから。人間も企業もギャップが大事。

ちなみにゲーム内には実生活の掃除に関するお役立ち情報も出てくるので純粋な学びもありました。

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クイックルワイパーで網戸も掃除することができる

Nintendo Switch版は遊びやすくなっているので、まだ体験していない人はぜひ味わってほしいです。

花王の “本気” を。

編集
幼少期からホラーゲームが好き。RPGは登場人物への感情移入が激しく的外れな考察をしがちで、レベル上げも怠るため終盤に苦しくなるタイプ。自著『デブからの脱却』(KADOKAWA)発売中
Twitter:@MarieYanamoto

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