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『ロマサガ3』の本気のリメイクは“思い出補正”すらも超えてきた。『ロマンシング・サガ3 ディスティニー・ユナイテッド』で『サガ』の戦闘の楽しさを思い出す【TGS2026】

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「昔の名作のリメイク版」で、ふと不安になってしまう現象。

それは、まだスペックが今ほど強くなく、便利な機能も発明されていない昔だったから受け入れられていた、今となっては時代にそぐわない要素に苦しめられてしまうことだ。

プレイ歴の長いゲーマーなら、この気持ちがわかるのではないだろうか。リメイク版のゲームで、昔のまま説明が少なかったり手間のかかったりする部分に出くわして、どんな名作でも過去のものになるということを実感してしまうことが、たまになかっただろうか。

それどころか、かつて楽しんだゲームのリメイクが出ると聞いても、「今やっても楽しめるかな」と発売前から不安になることがなかっただろうか。

『ロマンシング・サガ3 ディスティニー・ユナイテッド』(以下『ロマサガ3リメイク』)では、この不幸を心配する必要はないと言わせてもらおう。

たしかに原作の『ロマサガ3』は名作ゲームといえど、その発売は30年以上も前。現代のゲーマーがそのまま遊ぶには、苦しい場面もあるかもしれない。しかしリメイク版である本作は、それが「蘇る」と銘打たれるに足るだけの、今の時代にふさわしい完成度で作られているのだ。

というわけで今回は、東京ゲームショウ2026で『ロマサガ3リメイク』を試遊してきたので、その内容を紹介したいと思う。東京ゲームショウは幕張メッセで9月17日から9月21日まで開催しているので、気になったらチェックしてほしい。

取材・文/ホドウ
編集/逆道

3D化された世界のスケールの大きさに感動。顔の良さにも感動

試遊したのは、ゲームの基本的な部分が体験できる、「ピドナ旧市街」から、魔王殿にゴンを救出に行くまでのパート。

まずなんといっても魅力的なのが、現代のフル3D技術で蘇った世界だ。原作の研ぎ澄まされたドット絵ももちろん素晴らしかったが、その想像の余白のあった世界を、見事に補完して3Dにしている。思い出補正にも負けない勢いで、それどころか心の中に描いていた光景よりもスケールが大きくなっている気すらする

『ロマサガ3リメイク』レビュー・評価・感想。『サガ』の戦闘の楽しさや3Dモデルのすごさで思い出補正を超えて来た_001
旧市街は、大都市ピドナのかつての中心部だ。

荘厳すぎるほど豪華な「魔王殿」も美しいが、個人的には、やや“裏路地感”のある「ピドナ旧市街」に惹かれた。こういう入り組んだ地形こそが、JRPGの神髄なのである(諸説あり)。

言うまでもないが、キャラクターも非常によく作り込まれている。「あのドット絵がこんな姿に」という感動もあるが、フルボイスでかつビジュのよさが爆発しているという事実が、本当にありがたい。

『ロマサガ3リメイク』レビュー・評価・感想。『サガ』の戦闘の楽しさや3Dモデルのすごさで思い出補正を超えて来た_002
ポーズ画面での姿が個性豊か。

原作ではドット絵でしか見られなかったキャラも、ちゃんとモデリングされている。この感じで“例の町長”にもCGと声が付くと思うと楽しみになってこないだろうか。……いや、こないかも。

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ゴンの髪型がファンキーすぎると思ったが、確認したら原作通りだった。

「サガ」らしいJRPGの“トロ”が詰まった戦闘。ただし快適さはマシマシで

戦闘もダンジョン「魔王殿」で何戦か体験。JRPGというとダンジョン攻略などに作業感が出てきてしまうイメージもあるが、『ロマサガ3リメイク』はシンボルエンカウントで、なおかつプレイヤーキャラクターの機動力も高いので戦いたくない敵は避けて走ることが可能

さらにLPというHPが0になると減る第二のHPみたいなものがあり、HP自体は戦闘毎に全回復するなど、かなり快適に進めることができた。

戦闘システムは基本的に『ロマサガ2リメイク』のものを踏襲しており、コマンド式のターン制。全員の行動順が表示されるタイムラインを見つつ、パーティメンバーが力を合わせる連携攻撃などを駆使して戦う。

『ロマサガ3リメイク』レビュー・評価・感想。『サガ』の戦闘の楽しさや3Dモデルのすごさで思い出補正を超えて来た_004
パーティメンバーは5人。

『サガ』シリーズのバトルと言えば「ひらめき」だ。「ひらめき」は、戦闘中に技を出したときに、たまに別の技が発動して習得されるシステムである。戦闘中に強力な技をひらめけば、戦局はさらに有利になっていく。

『ロマサガ3リメイク』では「ひらめき」を発動しやすい技がわかるので、ボス戦などでは、ダメージの高い技を使うか、「ひらめき」が得られるかもしれない技を使うかの、ヒリつく二択を楽しむことができた。

『ロマサガ3リメイク』レビュー・評価・感想。『サガ』の戦闘の楽しさや3Dモデルのすごさで思い出補正を超えて来た_005
ボス戦中にたまたまひらめいた「失礼剣」。失礼すぎる

戦闘の流れそのものはシンプルだが、戦闘中に得られる情報量は多い。まず画面には全員の行動順が示され、敵それぞれに弱点があり、味方には多様な技や術、スキルが用意されている。そして、その中でBPを管理しつつ、「ひらめき」を狙う。

さらにキャラを役割によって配置する「陣形」やスキル・装備の検討など、戦闘前に考えることもある。そのうえ属性によってステータスに影響を与える「地相」や、技を共有できる「極意化」などもあり……

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この項目量、試遊では確認しきれません

戦闘で考えることがとにかく多い(歓喜)!

やはり、長期的にじっくり戦略を練ることこそが、JRPGの神髄なのである(これはホントのはず)。原作の『サガ』らしさを残しながらも、様々な部分が快適になっている戦闘こそ、このゲームの真骨頂だろう。

試遊では、「魔王殿」へゴンを救いに行くパートのほかに、「グゥエインの巣」で悪竜グゥエインと戦うパートも選ぶことができる。こちらはより強力なパーティで、強力なボスに挑むモードだ。これから試遊する人で、本作の戦闘を深く味わいたいならば、「グゥエインの巣」を選んでみるのもよいかもしれない。時間が許すなら両方やりたかった。

『ロマサガ3リメイク』は、2027年2月16日に発売予定。対応機種はNintendo Switch2、Nintendo Switch、PlayStation5、 XBOX Series X|S、XBOX ON PC、Steamとなっている。

ライター
ゲームを学びながらゲームを遊ぶ、天ぷら学生。すべてのゲームは面白い……はず!をモットーに、めげずに色んなゲームに挑戦中。プレイ中に百合要素を見つけると、どんなゲームでもお気に入りになる、信用ならないやつ。
編集者
なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『ドラゴンクエスト』シリーズで育ち、『The Stanley Parable』でインディーゲームに目覚めた。作った人のやりたいことが滲み出るゲームが好きです。

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