Digital Extremesは基本無料のTPS『Warframe』にオープンワールドマップを追加する「フォーチュナー」アップデートをリリースした。「エイドロンの草原」に続く2つ目のオープンワールドマップとなる。まずはPCでのリリースとなるが、ほかのプラットフォームにも近日実装される予定だ。
マップは大きく分けて地下と地上に分かれており、地下都市フォーチュナーはソラリスの民が住むハブマップ、地上は雪原やきのこの群生、金星の固有種などが生息するエキゾチックなマップになっている。
アップデートではマップだけでなく、高速移動だけでなくトリックを決める事ができるK-Driveホバーボードや、新勢力であるソラリス連合が追加される。
釣りや採掘など、新たに追加される要素は非常に多い。その他の追加要素については公式日本語フォーラムにまとめられている。
WarframeのディレクターSteve Sinclair氏は、このアップデートがリリースされる直前の最後のバグフィックスや調整を行っているオフィスで、今回のアップデートの話や開発の舞台裏、新しく追加された生物のモデルなどを紹介する配信をTwitchで行った。
4万人が見守る中、2時間の配信でリリース前の作業は終了し「Fortuna」アップデートは無事公開。開発オフィスではリリースを祝して乾杯も行われた。
一方、海外フォーラムのRedditでは、『Red Dead Redemption 2』でスタッフが「何度も100時間労働した」と述べふたたび議論されるようになったクランチ(デスマーチ)問題を見たファンの一人が、Digital Extremesへクランチの無い開発環境を求めるポスターを投稿している。
今回の配信を見ても、同社がクランチ文化に染まっているかは不明で、少なくとも「フォーチュナー」アップデートがリリースされる間にそういったニュースは入ってきていない。とはいえ、この大型アップデートを目前に控え、ファンがクランチ状態に陥るくらいならアップデートのリリースが遅れても良いと開発者を気遣うというのは、ゲームと同社が愛されている証だろう。
ファンと開発者が一緒になってリリースを祝った『Warframe』の「フォーチュナー」アップデート。開発に携わる人々には健康で、長く愛されるゲームを作り続けてくれることを願うばかりだ。
文/古嶋誉幸