マーベラスは『牧場物語』のモバイルゲーム展開を進めるにあたって、テンセントゲームスとライセンス契約を締結したことを発表した。
『牧場物語』シリーズは20年以上続くマーベラスの牧場経営シミュレーションだ。
1996年にスーパーファミコン用ソフトとして発売された初代『牧場物語』を皮切りに、ゲームボーイやプレイステーション、近年ではニンテンドー3DSなどコンシューマー機を中心に展開をしてきた。
自然豊かな牧場で作物を育てたり、動物の世話をするだけでなく、里にすむ住民との交流や、恋愛、結婚など人生における大きなイベントも体験できるシステムが特徴となっている。
今回のリリースによると、ライセンス契約ではマーベラスが素材を提供して、テンセントゲームスが開発、配信、運営を担当し、両者のノウハウを合わせることでモバイルカテゴリーにおける『牧場物語』IPの展開狙うことが明らかになっている。
モバイル版『牧場物語』の歴史を振り返ると、ガラケーの携帯アプリ版やmixi、モバゲー等で展開されるソーシャルゲーム版があり、後者についてはスマートフォンにも対応しているが、純粋なスマートフォン向けゲーム版が配信されたことはない。
『牧場物語』は育成要素も多いシミュレーションゲームであることから、隙間時間で遊べるスマートフォンとも相性が良いと予想される。
テンセントゲームスはバトルロイヤル『フォートナイト』のEpic Gamesや『League of Legends』のRiot Gamesなどを傘下にもつ中国最大手のゲーム企業。スマホゲームのノウハウをもつテンセントゲームスと手を組むことで、よりスマホのプレイスタイルに合ったゲームの誕生に期待が持てる。
本リリースが公開された2019年3月の時点では具体的な開発ゲームの内容や配信日等は明らかになっておらず、今後も見逃せない。
ライター/ムニエル