『崩壊3rd』を製作したmiHoYoは、新作オープンワールド型RPG『原神』(原題『Genshin Impact』)をPlayStation 4でリリースすることを発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4、スマートフォン、PCとなる。2020年発売予定。現在公式サイトでベータテスターの募集を行っている。
現在中国で開催されているイベント「ChinaJoy」向けの最新映像も公開されており、ゲームに登場する弓使いの「アンバー」が観客に向けてゲームを説明するような構成になっている。
『原神』の舞台となるのは幻想大陸「テイワット」。プレイヤーは長い眠りから目覚めた旅人と呼ばれるキャラクターに扮し、4人のキャラクターでチームを組んで広大な大陸を旅する。世界には性格や能力の異なる30人以上の仲間が待ち受けており、彼らと協力して試練を乗り越えていく。
6月に映像が公開されたあと、ビジュアルや退廃的な世界観はもちろん、空を滑空したり、どんな場所や地形でも握力ゲージを消費して登ったり、草原が燃えたりと、さまざまな要素から『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』との類似点が指摘されている。miHoYo自身もその影響は認めており、公式掲示板での書き込みによれば、同作と『グランド・セフト・オートIII』以降の作品をプレイしてオープンワールドゲームのジャンルを研究しているという。
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』との類似点はたしかに多いが、もっとも大きな違いはオンラインでの協力プレイに対応しているところだろう。すでに最初に行われたクローズドβテストでも協力プレイは実施されている。プレイヤー同士の戦いは世界観を損なうため取り入れないようだ。
また、『崩壊3rd』譲りのハイスピードな戦闘も特徴だ。ワンボタンで操作キャラクターを変更し、コンボを繋いで強力な必殺技を行使していく。
Playstation.Blogでは、miHoYoの創設者である劉偉氏からコメントが寄せられている。それによればPlayStation 4独自のコンテンツがあるほか、「他のゲームプラットフォームのプレイヤーをPlayStationに呼びこむことも可能となります。」という記述がある。やや曖昧な表現のため断定はできないが、クロスプラットフォームマルチプレイに対応するという意味なのか、気になるところだ。
『原神』は第1回に続き第2回クローズドβテストを実施する予定。第2回はPCとiOSだけでなく、Androidも対象プラットフォームとなっている。テスター登録への質問は少し多いが、内容はプレイしているゲームやプラットフォーム、あるいはガチャへの忌避感などを選択するだけの平易なものとなっている。ゲームが気になる方は公式サイトからテスター登録を行い、次回のテストを待ってほしい。
ライター/古嶋誉幸