東和ピクチャーズは、3月27日(金)に公開予定のハリウッド実写映画『ソニック・ザ・ムービー』における、日本語吹替版のキャストを発表した。主人公「ソニック」の吹き替えは、NHKの連続テレビ小説『なつぞら』(2019)などの出演作で人気の若手俳優、中川大志さんが担当する。
『ソニック・ザ・ムービー』は、高速で走る青いハリネズミのキャラクター「ソニック」をハリウッド実写映画化した作品だ。ソニックは1991年当時のセガ・エンタープライゼス(現在のセガゲームス)が発売したメガドライブ用アクションゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』から始まったシリーズで人気を集めており、パッケージ版とダウンロード版を合計したシリーズ全体での全世界累計販売本数は約9億2000万本を誇る。
映画は『ワイルド・スピード』シリーズのニール・H・モリッツ氏と、『デッドプール』(2016)のティム・ミラー氏がプロデュースし、監督には短編アニメーション映画『Gopher Broke』(2004)でアカデミー賞の短編アニメーション部門にノミネートされた経験を持つジェフ・ファウラー氏を抜擢し、制作を進めていた。
2019年5月に最初のトレイラーが公開された際、トレイラーの視聴者やシリーズのファンからの大きな反発を受けてファウラー氏はキャラクターデザインの作り直しを発表。映画の公開が2020年に延期されていた経緯を持っている。
今回発表された吹替キャストでは、主人公のソニックを中川大志さんが演じていることが明らかになった。中川さんは、2009年ごろから子役として活動。2011年の秋に放送されたドラマ『家政婦のミタ』では、長男役として思春期特有の激しい感情の機微を表現し、多くの注目を集めた。
その後は『青鬼 ver2.0』(2015)や『ReLIFE リライフ』(2017)など、ゲームや漫画作品を実写化した映画に出演。2019年には『坂道のアポロン』(2019)と『覚悟はいいかそこの女子。』(同年)での演技が評価され、日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞している。
そのほか、悪の天才科学者「ドクター・ロボトニック」(ジム・キャリー)の吹替は山寺宏一さん、ソニックの相棒となる保安官トム(ジェームズ・マースデン)役を中村悠一さん、トムの妻であるマディ(ティカ・サンプター)役を井上麻里奈さんがそれぞれ演じている。
中川さんは以前バラエティのレギュラー番組で共演して以来、山寺さんを恩師として慕っており、緊張を露わにしていたが、実際に吹替を聞いた山寺さんからは太鼓判が降りていたという。中川さん、山寺さんのコメントは以下のとおりだ。
【中川大志インタビューコメント】
最初にお話を聞いたときは、驚きました。僕自身小さい頃ソニックのゲームをやっていて、すごく大好きなキャラクターでしたし、まさか自分がそのソニックの声をやらせてもらえるなんて想像もしてなかったので、最初はすごく驚きました。自分で良いのだろうかという不安と恐怖もありましたが、ソニックのキャラクターを作り上げたチームの皆様に僕の声で良いんじゃないかと仰っていただけて、嬉しかったです。やるからには一生懸命自信を持ってやろうと思いました。基本的に一人で収録だったので、尊敬する山寺さんに僕のソニックを聞いてもらうのは、すごくドキドキします!
全世界の人たちが抱いているかっこよくてクールなイメージのソニックはこの映画の中でも大活躍していますが、すごくピュアで、真っ直ぐで、優しい、今まで観た事のないソニックの表情がすごく丁寧に描かれていて、ますますソニックの事を好きになるんじゃないかなって思います。よりソニックのことがいろんな角度から、深く見える、そんな映画です!
【山寺宏一コメント】
中学生の頃から大志は天才だって知ってますから、やはり大志は”大したもんだ”と思う(笑)。何にでもチャレンジして見事にクリアする才能の凄さ。でも彼は、努力の人でもあるんですよ。両方の意味で大したもんだ!共演がとにかく嬉しい!
公式サイトではデジタル映画鑑賞券「ムビチケ」の販売情報や公開劇場の一覧が確認できる。また、他バージョンのトレイラーや「ベビーソニック」のフィギュアキーホルダー付き前売券の情報も出ているので、こちらもチェックしてみてほしい。
ライター/ヨシムネ