F K Digitalは、2D対戦格闘ゲーム『カオスコード』シリーズの開発中の新作『カオスコード ネクストエピソードオブエクストリームテンペスト(仮)』(以下、『カオスコードNEXT』)を含む、あらゆる新タイトルの開発を中止することを発表した。同社は『カオスコード』シリーズ、『疾風のうさぎ丸』シリーズなどの作品で知られる。
F K Digital Pty. Ltd. – 「重要なお知らせ」
— F K Digital (@FKD_CC) February 10, 2020
諸事情によりF K Digitalは2020年3月31日以降、
あらゆる新タイトルの開発を中止する決定を致しましたことをご報告申し上げます。
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『カオスコード』シリーズのプロデューサーを務めるMickey Lin氏は、今回の決断に至った最大の理由として、同シリーズのディレクター・主要スタッフで弟のMichael Lin氏が2017年12月25日に逝去し、開発の続行が不可能な状態となっていたことを初めて明かした。なお、長期的な問題としての人材、予算の不足も長期的な問題として挙げている。
Mickey氏は当時、F K Digitalの社員にもこのことを知らせなかったとも明かしており、「2年前、夢を追い続けると決めた時も、難しい決断でした。」と当時を振り返っている。
(日本語)
— Mickey Lin (@Mickey_FKD) February 10, 2020
このような残念なお知らせをさせて頂くことになり大変申し訳ありません。
FKDが今回の決断に至った最大の理由は…
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Michael氏を失ったMickey氏は、周囲の助けを借りながら、新作の開発を進めていた。しかし、そのサポートも残念ながら最近になって失われ、すでに開発を続けられる精神状態にはないという。
Mickeyの公開した声明文では、両親、オーストラリアでの学生時代に出会った日本人の友人「SAKURA」さん、知識やサポートを提供してくれたアークシステムワークスの木戸岡稔氏へ感謝の言葉を贈っていた。
また、全ての関係者、F K Digitalの社員、『カオスコード』シリーズを愛してくれたゲームセンターやプレイヤー達にも同様に感謝の意を示している。
そして最後に、38年間を共に過ごし、共に遊び、共に夢を追いかけてきた最愛の弟、Michael氏への想いをつづっている。今はただ、苦渋の決断を下したMickey氏の心中を察するとともに、Micheal氏への深い追悼の意を表したい。
ライター/ヨシムネ