「ナナシのガチョウ」ゲームこと『Untitled Goose Game』が開発者により“その年最高のゲーム”に選ばれる。「GDC 2020」ゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞

 ゲーム開発者によるゲームアワード「Game Developers Choice Awards」(以下、GDCアワード)で、『Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜』がその年の最高のゲームに与えられる「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」を受賞したことが明らかとなった。

 1988年以来、毎年開催されているGDC(ゲーム開発者会議)の一環として開催されるGDCアワード。今年はゲーム・オブ・ザ・イヤーの『Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜』と、ベストビジュアルアート賞の『CONTROL』が、それぞれ最多3部門を獲得した。さらに『Baba Is You』『Sky 星を紡ぐ子どもたち』が2部門を受賞している。

(画像はMy Nintendo Store『Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜』より)

 『Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜』は、オーストラリアに拠点を置くHouse Houseが開発した作品。ガチョウ版『GTA』とも呼ばれ、人間の世界に放たれたガチョウがいたずらの限りを尽くすゲームだ。

 本作は欧米ではある種のブームと化し、インターネットでは多くのファンアートが投稿された。GDCは、選出理由として「謎解き、創造的な思考、ステルスの要素を取り入れたカラフルなゲームデザインで、ゲーム評論家やファンの心を掴んだ」と評している。今年2月に開催されたDICEアワードでもゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞しており、ここにきて賞レースでの存在感を見せている。

 ほかにも最多8部門でノミネートされていた『DEATH STRANDING』、昨年12月のThe Game Awardでゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞した『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』は、残念ながらGDCアワードでは無冠となった。

 投票で決まるオーディエンス賞には『Sky 星を紡ぐ子どもたち』が受賞。また、業界の先駆者に送られるパイオニア賞には、80年代に『ミステリーハウス』『ウィザード&プリンセス』などグラフィック付きのアドベンチャーゲームを初めて開発したロバータ・ウィリアムズが受賞した。ロバータ・ウィリアムズは女性クリエイターの先駆者的な存在として知られている。

 ノミネートと受賞結果は以下の通り。


■ゲーム・オブ・ザ・イヤー

『DEATH STRANDING』
『CONTROL』
『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』
受賞『Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜』
『Outer Wilds』

■ベストオーディオ賞

『DEATH STRANDING』
『Sayonara Wild Hearts』
受賞『CONTROL』
『Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜』
『Call of Duty: Modern Warfare』

■ベストデビュー賞

受賞『Disco Elysium』
『Outer Wilds』
『Manifold Garden』
『Knights and Bikes』
『Neo Cab』

■ベストデザイン賞

受賞『Baba Is You』
『Outer Wilds』
『DEATH STRANDING』
『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』
『Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜』

■ベストモバイルゲーム

『Sayonara Wild Hearts』
受賞『WHAT THE GOLF?』
『Grindstone』
『Sky 星を紡ぐ子どもたち』
『Call of Duty: Mobile』

■イノベーションアワード

『Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜』
『Disco Elysium』
受賞『Baba Is You』
『DEATH STRANDING』
『Outer Wilds』

■ ベストナラティブ賞

受賞『Disco Elysium』
『CONTROL』
『DEATH STRANDING』
『アウター・ワールド』
『Outer Wilds』

■ベストテクノロジー賞

『DEATH STRANDING』
受賞『CONTROL』
『Call of Duty: Modern Warfare』
『Apex Legends』
『Noita』

■ベストビジュアルアート賞

受賞『CONTROL』
『DEATH STRANDING』
『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE
『Sayonara Wild Hearts』
『Disco Elysium』

■ベストVR/ARゲーム賞

受賞『Vader Immortal』
『Blood & Truth』
『Asgard’s Wrath』
『Boneworks』
『Pistol Whip』

■オーディエンス賞

『Sky 星を紡ぐ子どもたち』

■パイオニア賞

ロバータ・ウィリアムズ

大使

ケイト・エドワーズ

ライター/福山幸司

ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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