スタジオ「Landfall」は、同社が開発するシミュレーションゲーム『Totally Accurate Battle Simulator』に11個のバグを追加する「BUG DLC」を4月1日にリリースした。有料版は520円。エイプリルフールが終わった現在は無料版もダウンロードできる。
エイプリルフールのネタDLCだが、DLCの収益(少なくとも2.5ドル)は国境なき医師団に寄付される。Landfallは新型コロナウイルスにより、3月19日にリモートワークへ移行したことを報告していた。
『Totally Accurate Battle Simulator』は、原始時代から現代までのさまざまな兵士や兵器を戦わせるシミュレーションゲームだ。ユニットはすべてふにゃふにゃ、物理エンジンに制御されるラグドール。ふにゃふにゃで挙動が不安定のため、同じ条件で戦っても同じ結果となることはない。
騎士団と現代的な軍とを戦わるような、好きにユニットを配置して戦わせるサンドボックスモードと、限られたコストの中でユニットを配置してミッションをクリアするキャンペーンが用意されている。
「BUG DLC」はそんなゲームに「ユニットが死ななくなる」、「ユニットが大きくなりすぎる」、「ユニットが小さくなりすぎる」、「近接武器を振るとユニットがあり得ないほど回転する」、「ユニットがすべてヴァルキリーウィングを装備する」といった11個のバグを実装する。バグだと説明されているが、どちらかと言えばチートコードのようなものが多い。
DLCには無料と有料ふたつのバージョンがあり、無料のDLCはこれらすべてが一度にすべて有効化する。有料バージョンはひとつひとつ有効にするか選べ、前述の通り収益が寄付される。無料のバージョンは文字通りバグのような存在で、もともとカオティックな戦場がさらに混沌とすることは間違いない。
「BUG DLC」はカオスなゲームをさらにカオスにする楽しいDLCだ。笑える上に社会貢献できるので、興味がある方は有料版を買ってゲームを壊して世界を守ってほしい。
ライター/古嶋誉幸