フロムソフトウェアが制作したアクションRPG『DARK SOULS II』のマップに残された開発者のメモを復元するMOD「Developer Signs Restored」があらためて話題となっている。
本MODを導入すると、ゲーム中の12枚のマップにそのメモを再現した付箋が登場。それぞれにマップデザインの意図や、登場するランドマーク、モンスターの情報が書かれている。このMODは、さまざまなゲームのMODを取り扱うサイトであるNexus Modsからダウンロードできる。
2014年に発売された『DARK SOULS II』は、高い難易度や奥深いストーリー、ダークなアートスタイルが高い評価を得た『DARK SOULS』シリーズの2作目。前作で好評だったマルチプレイや手ごわい難易度、冒険のしがいのあるマップなどが踏襲される一方、剣戟モーションやグラフィックのアップグレードが行われている。
そんな本作の特徴は、今回紹介するMODを導入すると登場するメモからもうかがえる。たとえば「奥の稼働橋を目標として見せる」と書かれているメモだ。
『DARK SOULS II』は前作以上にフィールド探索に力を入れており、プレイヤーは立体的に編み込まれたマップのさまざまな場所を巡りながら進むべき場所を手探りで探す。しかし、マップの複雑さはただ闇雲にプレイヤーを迷わせて苦しめるためではなく、「わかった!」という喜びを作るための舞台装置でもあり、ときに騙しもするが、しっかりとヒントを与えることも重要な点だ。
「水場に浸かっていない道を進めば 比較的安全に攻略できる 水場はサブルートで 水場を進むと危険度が増す」といったマップの基本ルールも、やりがいのある難易度の演出には重要だろう。難しさの中にも一貫したルールを設けることで、理不尽ではなく平等だと思える難しさを作り出しているように思える。
「Developer Signs Restored」MODはPC版『DARK SOULS II』用のMODだが、のちに発売された『DARK SOULS II SCHOLAR OF THE FIRST SIN』でも利用できる。ただし後者はモデルの形式の変更により正常に動作しない可能性がある。可能であれば『DARK SOULS II』で試すのが良いだろう。
なおこのMODは上書きだけでなく外部のパッチ適用MODであるUXMを利用して、ファイルを書き換える必要があるため少し導入の難度は高いが、開発者の意図を知りたい人にとっては価値あるMODのひとつだろう。
ライター/古嶋誉幸