パブリッシャーANIPLEX.EXEは、ライアーソフトの開発するアドベンチャーゲーム『徒花異譚』の体験版を、SteamとDMM Gamesでリリースした。
体験版のプレイ時間は約1時間ほどのボリュームとなっており、6月の本編発売に先駆け最初の章となる「花咲かじいさん」の物語を確認できる。
「#徒花異譚」体験版の配信公開となりました!
— Liar-soft&raiL-soft (@liar_railsoft) May 1, 2020
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#アニプレックスエグゼ
『徒花異譚』は、『腐り姫』や『Forest』など、とがった作品を生み出してきたライアーソフトの最新作だ。企画とシナリオを海原望氏、キャラクターデザインと原画を大石竜子氏が担当。このコンビは以前、同スタジオの『フェアリーテイル・レクイエム』の製作にも携わった。
『徒花異譚』の舞台となるのは「徒花郷」と呼ばれる世界。「花咲かじいさん」や「桃太郎」など日本に古くから伝わるおとぎ話の世界を旅しながら、その世界を食い荒らす紙魚と呼ばれる生き物を退治するふたりの少年少女が主人公だ。
ひとりは「物語をあるべき姿に戻す」という信念を持ち、筆を使って食い荒らされた物語に再び文字を与える「黒筆」と呼ばれる黒衣をまとった少年。もうひとりは、記憶を失いさまよっていた所を黒筆に助けられた、純白の着物をまとった心優しい少女「白姫」。
紙魚に食い荒らされた物語は進行しなくなり、その世界はそこで止まってしまう。二人は食い荒らされたおとぎ話の世界そのものに入り込み、作品の内側から物語を修正することになる。
ゲームの体験版は、花咲かじいさんの物語の世界を修復しながら、心優しいおじいさんと飼い犬のシロの運命に心を痛めた白姫が、ある決断をするところまでが描かれる。
ライアーソフトらしい強烈な物語を予感させる体験版は先が気になるところで終わり、6月発売予定の『徒花異譚』への期待を大きくさせる出来になっている。ゲームが気になるという方は、体験版をプレイして本作がどのような内容になっているかを確認して欲しい。
ライター/古嶋誉幸