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State of Playにて最新の『The Last of Us Part II』情報公開。ふたつの組織が対立する世界でエリーの戦いを描く10分の初公開プレイ動画も公開

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 SIEが開催する動画配信イベント「State of Play」の最新回にて、『The Last of Us Part II』の特集回が公開された。これまで未公開だったゲームプレイ、ゲームに登場する新たな脅威、世界観について、ゲームを開発するNaughty Dogのディレクター、ニール・ドラックマン氏が解説している。

 物語の舞台は前作『The Last of Us』から数年後。エリーは19歳になり、ジョエルは年老いた。ふたりはワイオミング州のジャクソンという町で生存者コミュニティの一員として暮らしている。そこでエリーは仲間と絆を育み、ディーナという恋人を得る。しかし、平和は長く続かず、悲惨な出来事の後にエリーは報復と正義のために危険な外の世界へと旅立つ。

 ゲームの大部分は元隔離地域のシアトルで展開される。高層ビルが連なる中心部、美しい郊外、荒れた海岸まで、さまざまな地形がエリーを待ち受ける。前作以上に高層の建築物が登場し、高低差や天候も大きく変化するという。

 いくつかのエリアはシリーズ最大の広さを誇る。広大なフィールドでは徒歩での移動だけではなく、馬やボートといった乗り物も用意されている。地形もさまざまなので、エリーはよじ登ったり飛び越えたり、あるいはロープを使って高低差のある地形を踏破できる。新たに発見したエリアでは、資源やサイドストーリーを発見できるだろう。

 前作でもステルスで脅威をやり過ごすことはできたが、マップが広くなった本作では奇襲や迂回など、戦闘のオプションがより柔軟に選択できるそうだ。

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(画像は『The Last of Us Part II』公式サイトより)
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(画像は『The Last of Us Part II』公式サイトより)

 人類全体の脅威といえる感染者は、まだ人の形を保っているランナーや、目が見えない代わりに音に反応するクリッカー、密かにプレイヤーを追い詰めるストーカーなど、前作でも脅威だった存在が引き続き登場。

 感染者は日を追うごとに感染が進行するという設定を反映し、本作では新たなステージへと到達した感染者も現れる。今回はその内の一種類が紹介された。硬い皮膚を持つ巨体の「シャンブラー」は、生存者に近づくとガス状の酸をまき散らす。ほかにも、さらに恐ろしい感染者が登場するという。

 シアトルは感染者だけでなく、人間のふたつの勢力が資源と領土を奪い合っている紛争地帯となっている。ひとつは軍から奪った良質な装備で武装し、良く訓練され組織化された民兵組織「ワシントン解放戦線」(WLF)。軍政への抵抗組織が発展し現在の形になった。シアトルの支配者として、侵入者は投獄か殺害する凶悪な集団だ。

 もうひとつがWLFに抵抗する「セラファイト」。スカー(傷痕)とも呼ばれる狂信者軍団だ。彼らはその名の通り顔に深い傷を自ら刻んでいる。WLFと同様、仲間意識と縄張り意識が強く、草木を巧みに使って隠れたり、弓矢などの無音の武器を使いこなす。
 2017年に公開され、あまりにも暴力的なために物議を醸した映像「The Last of Us Part II – Teaser Trailer #2」に登場した集団がセラファイトだ。

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(画像は『The Last of Us Part II』公式サイトより)
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(画像は『The Last of Us Part II』公式サイトより)

 戦闘では前作同様、正面から戦う以上に、身を潜めて密かに敵の数を減らすことが重要なステルス重視の戦闘を踏襲する。身を隠す場所も増え、手入れされることなく伸びきった雑草は身を隠すことにも使える。ただし、あくまでその中に潜むだけなので、近くの敵からは身を隠せない。あくまで一時しのぎの隠れ場所だ。
 時には身をさらす危険を顧みず一目散に逃げることも作戦だ。ガラスを割り、段差を乗り越え隙間を通り抜けて敵の追跡をかわして身を隠せば、形勢逆転のチャンスを得る。

 エリーの俊敏さは接近戦でも発揮される。接近戦で敵の攻撃をタイミング良く避ければ、無傷で反撃のナイフを突き立てることができる。投射物や煙幕で敵をひるませてとどめを刺したり、敵を盾にするいわゆるミートシールドなど、暴力的な攻撃も可能だ。

 プレイヤーが取れるアクションが増えた分、敵の脅威も増している。WLFは番犬を連れており、匂いを頼りにエリーを追跡してくる。前作でも登場した戦闘の重要な要素「聞き耳」は、本作では自分の残した匂いの経路も見えるようになっている。聞き耳をうまく利用すれば、敵の経路を操ることもできるだろう。
 前作は多くの場合非力なエリーをジョエルが守ることが多かったが、本作では共に戦ってくれる仲間も登場。探索や敵の発見だけでなく、エリーが危険な時には助けてくれる。

 敵対する人類、感染者、そして主人公たちの三つ巴の戦いは本作でも踏襲されており、感染者をうまく誘導すれば同士討ちも狙える。

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(画像は『The Last of Us Part II』公式サイトより)
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(画像は『The Last of Us Part II』公式サイトより)

 本作のクラフトは「サバイバルガイド」と素材を集めて行う。アイテム、武器、エリーの強化が行え、スキルと強化ガイドでエリーはさまざまなスタイルに成長していく。エリーの成長の方向性とクラフトするアイテムで、ゲームのプレイ感覚は異なる物へと変化する。
 ドラックマン氏はこれらの要素は全て、エリーの感情的な旅に没入してもらうためのものだとしている。

 State of Playの最後には、約10分にわたって敵の拠点に潜入するエリーの戦いを描く長尺のゲームプレイ映像が公開された。前作を知る方なら、エリーが泳いでいるだけでも彼女の成長を感じ取れるかもしれない。最初に登場する見張り役の女性は、PS VitaでDennaton Gamesの『Hotline Miami』を遊んでいるようだ。『Hotline Miami』のTwitterアカウントもこれに反応している。
 ナイフやサプレッサー付きの武器、火炎瓶、弓矢を使って敵を排除したり、拾った棒きれを改造した鈍器で襲いかかる姿も確認できる。

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(画像は『The Last of Us Part II』公式サイトより)
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(画像は『The Last of Us Part II』公式サイトより)

 6月19日の発売を前に、State of Playで『The Last of Us Part II』のゲームプレイやシステムなどの詳細が語られた。本作でも重要な役割を演じるというジョエルは、今回の動画でもほとんど登場しない。エリートの関係は悪化の一方であるという彼の活躍は、どうやらゲームを実際に遊んで確かめることになりそうだ。

ライター/古嶋誉幸

ライター
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一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros

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