ゲームデベロッパーのGame Huntersは、日本の侍をテーマにした『Samurai Simulator』を開発中だ。タイトルの直球さで分かる方も多いだろうが、さまざまなシミュレーターゲームを販売するポーランドのPlayWay S.A.がパブリッシングを担当する。
対応プラットフォームはPC(Steam)だが、ほかのプラットフォームへの移植も視野に入れている。価格や販売時期は未定。テーマが侍ということもあり、音声を含めて日本語にフル対応している。
『Samurai Simulator』は、その名の通り侍の一生を体験するゲームだ。日本のとある村で育った主人公は侍になるため、長い旅を経て山奥に住む侍マスターに師事する。そこで、刀や弓、槍やなぎなた、鉄扇といった武具の扱いを学び、技術を身につけることになる。
侍としての技術を学んだあとは、大名の侍軍団の一員として封建社会に組み込まれる。封建社会で藩主の命令は絶対だ。死ぬと分かっている決闘や戦いへと赴くことや、あるいは、己の無実を証明するために切腹を行うこともあるという。
しかし、そんな死と隣り合わせの生活を生き抜いていけば、ゆくゆくは自分の道場を設立し、積み上げた技術を後生に伝えるという選択肢も生まれる。
ただの村人から武士として立身出世を目指すというのは王道ともいえるテーマだが、「無実の証明のために切腹」というのはなかなか見ない文言だ。スクリーンショットも和風とも中華風ともいえる建造物が見られたりと、いわゆる“かんちがい日本”のファンを喜ばせる要素が散見される。
本当の侍の生活を体験したい場合は別だが、“かんちがい日本”の雰囲気を楽しみたい人にとってはプラスになってもマイナスにはならないだろう。
本作のジャンルはアクションゲームであるという点以外不明だ。Steamのユーザーがダークソウル系というタグをつけているが、真偽は不明。また、「このゲームは本当に侍の生活を再現しているのか」といった議論もSteamフォーラムで活発に行われている。
5月にゲームの開発状況を質問するスレッドにて、Playwayのスタッフが「このゲームは開発初期段階です」と答えている。Game Huntersは本作以外にも開発中のゲームを抱えており、そのなかで『Gunsmith Simulator』は唯一、2020年第4四半期の発売が決定している。『Samurai Simulator』がリリースされるのは2021年以降になる可能性が高い。
ある侍の一生を体験する『Samurai Simulator』は、ポーランドに拠点を置くGame Huntersによって現在開発中だ。ゲームに興味がある方は、Steamのページで本作をウィッシュリストに追加してみてほしい。
ライター/古嶋誉幸