『リングフィットアドベンチャー』のコントローラーで『DARK SOULS III』をプレイする、タルコンガで『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』をクリアするなど、予想も付かないコントローラーでゲームを攻略することでおなじみのゲーム開発者Super Louis 64氏(以下、ルイス氏)が、今度はモーションコントローラーKinectを使って『スーパーマリオ64』を攻略する動画を公開した。
マリオの三段ジャンプは実際に自分も三段ジャンプし、しゃがむときは自分もしゃがむ。ジャンプした後にしゃがめばヒップドロップ。マリオの移動にはジョイコンを使っているが、今回も体を張った体力勝負のゲームとなっている。
Happy Monday!
— Louis 64 🤠 (@SuperLouis_64) July 13, 2020
I finished my Kinect mod for Super Mario 64! It tracks when you jump, punch and crouch. And if you're feeling a bit crazy you can also spin your body around the kinect will spin the N64 joystick around #controllerbending
Thread below ⬇️ pic.twitter.com/0ALGhiiTyg
ルイス氏は本来、Kinectでパンチやキック、竜巻旋風脚の動きを実際にすることで操作する『ストリートファイターV』を作ろうとしていたという。しかし、実際に昇竜拳を放つためにトレーニングが必要だと気がつき、いったん保留した。転んでもただでは起きないというべきか、せっかく考えたこのコントロールを『スーパーマリオ64』に流用することを思いつき、このおかしな取り組みを始めた。
実際にジャンプする姿もTwitterアカウントに投稿された動画で確認できる。このKinect MODもすごいが、しっかりと体の動きを追跡しているKinectもすごい。ルイス氏もKinect自体はあまり好きではないというが、このジャンプコントロールは大変気に入っているようだ。YouTubeに投稿された動画では、見事に三段ジャンプを成功させている。
The Kinect gets a ton of hate but honestly it’s the coolest thing I’ve ever messed around with. I got a jumping function to work when testing out Ryu’s DP so that translated fairly easily into jumping for Mario. Jump IRL to make mario jump was more fun than it needed to be pic.twitter.com/POm5w1Jd1i
— Super Louis 64 (@SuperLouis_64) July 13, 2020
実際にしゃがむことでマリオがしゃがみ、パンチするとマリオもパンチするようにされていることが動画ではわかる。このコントロールも『ストリートファイターV』をKinectで遊ぶために使えそうだ。
そして、最後の仕上げとして3Dスティックの回転の動作を、実際に自分が回転するモーションに割り当てた。これでクッパをジャイアントスイングするとき、自分も回転してやっつけることができる。Kinectで『スーパーマリオ64』を攻略する準備は完了だ。
これらのコントロールを駆使し、体を張った『スーパーマリオ64』の攻略が始まる。さまざまなコントローラーでゲームに挑戦してきたルイス氏だが、この奇妙なKinect版『スーパーマリオ64』をプレイする際、何度も自分のことを「Idiot」(バカ)と呼んでいる。とはいえ、しっかりとマリオの帽子をかぶっているあたりだいぶノリノリだ。
なんとかヒップドロップのやり方もあみだし、キングバッタンも倒したルイス氏だが、水中面ではさらなる困難が待ち受けていた。水の中で泳ぐためにジャンプボタンを押すのだが、ジャンプボタンは本人のジャンプにキーが割り当てられている。つまり、泳ぎたいならずっとジャンプし続けることになる。
最後の挑戦はクッパだ。もともと自分が回転してクッパをジャイアントスイングするために、3Dスティックの回転を自分の回転に割り当てたはずだ。だが、思った以上に過酷な挑戦だったようだ。動画では目を回しふらつきながらクッパと必死に戦っている。
『リングフィットアドベンチャー』のコントローラーで『DARK SOULS III』を攻略していたときも大量の汗を流していたが、回転はさらにきつい。立てなくなって座り込み、「めまいがする」と体の不調まで訴えている。それでもなんとかやり遂げ、「夕食を全て失う前に」ついにクッパを倒した。
And if you guessed it, I used that function to try to spin bowser away. On stream I haven't tested this hard enough so I go dizzy before bowser even took off pic.twitter.com/X8xJLIVcIe
— Louis 64 🤠 (@SuperLouis_64) July 13, 2020
このKinect版『スーパーマリオ64』を他人に勧めるかと言えば、絶対にNOだというルイス氏。しかし、実際にやってみるとおもしろかったとさすがのコメントを残しているKinect版『スーパーマリオ64』をプレイすれば、マリオがどれほどスーパーな男か体で理解できそうだ。
このMOD制作には、「FAAST」というPCでKinectを使うためのプログラムが利用されている。もしあなたがゲームプログラミングに興味があり、Kinectを持っていて、そして体力にも自信があるなら、お気に入りのゲームをKinectに対応してみてはいかがだろうか。
ライター/古嶋誉幸