コンソール互換機製作会社のAnalogueは携帯ゲーム機の互換機『Analogue Pocket』の予約を8月4日に開始したが、開始後わずか15分ほどで完売となった。
「ゲームボーイ」「GBカラー」「GBアドバンス」のソフトが遊べる携帯ゲーム機の互換機『Analogue Pocket』8月4日より予約開始。アダプターで「ネオジオポケット」や「ゲームギア」にも対応
ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンスのカセットに対応した本体だけでなく、ゲームギア用アダプター、スクリーンプロテクター、テレビに接続するためのドックなど、全て売り切れだ。
ゲームファンとして知られているイライジャ・ウッド氏も、買えなかったことを自身のTwitterアカウントで嘆いている。
somehow lost mine whilst waiting for shipping to load. now they’re all sold out. 😞
— Elijah Wood (@elijahwood) August 3, 2020
本機を開発したAnalogueは、「需要に応えるために最善を尽くす」と公式Twitterアカウントで報告。在庫が復活したら知らせるとしている。公式サイトにメールアドレスを登録すれば、在庫が確保され次第直接連絡が届く。
Pocket pre-orders are sold out. We will be producing more and do our best to meet demand during this unfortunate global state of affairs.
— Analogue (@analogue) August 3, 2020
Signup at https://t.co/E3wd4IdMbE to be notified by email when we are able to make Pocket + accessories available again. pic.twitter.com/K3is9xG5uk
Analogue Pocketは複数の携帯ゲーム機に特化した互換機だ。本体にはモニタとボタンが配置され、Analogue Pocket自体が携帯コンソールになっている。本体のみでゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンスのソフトに対応しており、遊ぶことができるソフトは総勢2780本にも及ぶ。
別売のアダプターを装着すれば、ゲームギア、Atari Lynx、ネオジオポケットカラーにも対応し、自作のプログラムも動作可能。また、別売のドックを使ってテレビに画面を出力したり、Nanoloopと呼ばれるデジタルオーディオワークステーションを使っての作曲や演奏も行える。
これまでAnalogue社が培ってきたFPGA技術を使い、他社の著作権などを侵害しない形でゲームを再生できるので、権利的にもクリーンだ。なお、自作のプログラム以外のロムファイルは再生できないため、実際にカートリッジを所有している必要がある。
一瞬で完売となるほど注目を集めるAnalogue Pocketだが、Analogue社は「需要に応えるために最善を尽くす」とコメントしている。欲しくても残念ながら手には入らなかったという方が多いはずだが、公式サイトで再販されるまで待っていて欲しい。
ライター/古嶋誉幸