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亡くなった父の墓参りの代わりに『あつまれ どうぶつの森』で島に集まる。故郷に集まれない家族と兄弟たちが島で弔いの誕生日祝い

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 『あつまれ どうぶつの森』が誰もが共有できる仮想空間としてさまざまな場面で活用される中、新たに「故郷の墓参りの代わり」として亡くなった父親の誕生日を島で家族と祝うユーザーが現れた。

 海外フォーラムRedditのユーザーであるlazyleiz氏は、亡くなった父の68回目の誕生日を祝うため、父親の肖像画を島に飾り、先日アップデートで追加された花火で「68」や出身国であるフィリピンの国旗の柄を打ち上げている。

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(画像はRedditより)

 今回のニュースで興味深いのは、彼の家族や兄弟たちが母国であるフィリピンを出てすでに散り散りになっていることだ。氏の両親はフィリピンからアメリカに移住しており、氏も家を出ているため、現在のコロナ渦の中では墓参りに行くのがむずかしいのだという。海外メディアGamespotのインタビューに対し氏は、4人の兄弟や親族がこの花火を一緒に見ており、実質的に『あつまれ どうぶつの森』が家族の集まる場所になっていると語った。

 Redditユーザーはこの心温まる花火に、「美しい」、「泣ける」といった賞賛のコメントをつけている。親しい人を思い出す人や、どうやって写真をゲームに取り込んだかといった質問などのコメントも付いている。一方でlazyleiz氏は、自身は普段から創造性がある人間ではなく、『あつまれ どうぶつの森』のようなツールがあることで愛する人のために何かを作ることができたと謙虚に語っている。

 折しも日本では先祖を思い出すお盆の時期であり、一部地域では現在も故郷への帰省が難しいシチュエーションが続いている。もし状況が許すのであれば、同様にゲームで死者を思い、花火を打ち上げてみるのもいいのかもしれない。

ライター/古嶋誉幸

ライター
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一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros

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