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スクウェアはいかにして出禁状態から任天堂と繋がったのか? 和田洋一氏がnoteで『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』発売までの軌跡を振り返る

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 旧スクウェアの代表取締役社長兼CEO、スクウェア・エニックスの代表取締役社長などを歴任してきた和田洋一氏は、『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』(以下、FFCCリマスター)の発売を受け、スクウェアと任天堂の関係修復までの道のりについて語る「そろそろ語ろうか(其の弐)」を自身のnoteに掲載した。

 過去に「そろそろ語ろうか(其の壱)」にて自身のキャリアを振り返り、「デジキューブ」の顛末についてなどを自身の視点から語った和田氏。今回は氏の目から見た任天堂とスクウェアの関係改善までの道のりと、その集大成である『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』(以下、FFCC)の発売をまとめている。

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(画像はニンテンドーeショップ『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』より)

 当時のスクウェアと任天堂の関係は、和田氏が入社した時点で「出禁」と表現されているように、完全に交流が途絶えていたという。『ファイナルファンタジー7』以降、スクウェアはPlayStationで『ファイナルファンタジー』シリーズをリリースしており、任天堂のプラットフォームで同シリーズを出すことはなくなった。そういった状況やインターネット上の噂から、それをうかがい知る方も多いかもしれない。

 氏が入社した2000年内はそのままだったが、2001年、関係修復を行っていないにも関わらず「ゲームボーイアドバンスでゲームをリリースする」という社内向けの戦略説明資料が出た。証券会社でのキャリアから、このままでは「任天堂から永久出禁になる」と危惧した和田氏は、関係修復に向けて動き出すことになる。

 記事では自身の行動だけでなく、ある種の偶然と幸運や任天堂とソニーの大人の対応など、『FFCCリマスター』発売までに多くの人々に助けられたことも記されている。記事は「関係した全ての方々に、深く感謝致します」と締められた。

 和田氏自身も書いているとおり、「そろそろ語ろうか(其の弐)」はあくまで氏から見た『FFCC』のリリースまでの道程を書いた文章だ。当時任天堂の社長だった山内溥氏との会話なども残されており、当事者が振り返る記事は当時を知る上で重要な資料だと言えるだろう。今回は第2回ということで、第3回目以降もあるのなら楽しみに待ちたい。

 多くの困難を乗り越えて発売された『FFCC』のリマスター版である『FFCCリマスター』は、PlayStation 4、スマートフォン、そしてNintendo Switchで8月27日より発売されている。


ライター/古嶋誉幸

ライター
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一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros

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