中国の北京を拠点とするゲーム開発会社Vanimalsは、母子の絆をテーマにしたゾンビサバイバルゲーム『Undying』の新しいアルファ版をSteamにてリリースした。
アルファ版はSteamのストアページにある「Undying Demo をダウンロード」をクリックすればインストールできる。これまで同作のアルファ版は複数のバージョンがリリースされてきたが、今回が最後のアルファテストを予定しており、配布期間は最低でも2週間を予定しているという。
『Undying』はゾンビウイルスにより崩壊した世界を舞台とするゲームで、プレイヤーは子持ちの母親となった連れ添った息子を守らなければならない。しかし、母親はゾンビウイルスに感染しており、あと数日で確実な死が訪れる。ゲームの目的は、自分がゾンビとなるまで息子を守り抜き、彼にこの世界で生き残る術を教えることだ。
確実に訪れる死と、息子を守り導くというテーマは、ほかのゾンビゲームでは見ない、本作ならではの特徴だ。とはいえ、ゲーム自体は一般的なゾンビサバイバルに近い。ゾンビがうろつく危険な市街で食料などの物資を集め、武器やアイテムを作って生き延びる。
ゲームは多くの場面で母子が一緒に行動する。街中には小さな子どもであれば隠れられる場所も多く、息子の身を隠してひとりで危険な場所に行くことも可能だ。
当然物資もふたりで分けなければならないが、ふたりで物資を運んだり、息子がスキルを覚えれば役割を分担することもできる。最初はほとんどすべてをひとりでやらなければならないが、愛情を持って接すれば息子はどんどんたくましく育っていく。
最終アルファテストでは、新たに電気関係のアイテム製作や、拠点である家のドアや窓の修復ができるようになった。プレイヤーの行動に応じて息子の気分が変化するようになったり、お互いのインタラクションも増えている。
ゾンビ以外にも敵対的なNPCが登場し、戦闘のフィーリングの改善や、武器の耐久性の向上、息子が危機に陥ったときに大急ぎで助けに行けるようになるなど、全体的なプレイフィールにも手が入っている。
アルファテストの内容はYouTubeやソーシャルメディアなどでシェアすることも許可されている。バグなどを見つけた時は、Steamフォーラムや公式Discordなどで報告して欲しい。
ゾンビウイルスによる崩壊後の世界を舞台に、母子の絆を描く『Undying』は、2021年に本編がリリース予定だ。現時点で日本語には未対応だが、その前にこの最終アルファ版をプレイして、本作がどのようなゲームなのか体験してみて欲しい。
ライター/古嶋誉幸