アートディンクは、『A列車で行こう』シリーズ最新作がNintendo Switch向けに開発中であることをTwitter上で明らかにした。ニンテンドー3DSで発売した『A列車で行こう3D』に続く“任天堂系『A列車で行こう』最新作”になるという。
今月も京都で打ち合わせ……。実はNintendo Switch版の「A列車で行こう」が、密かに進行中だったりします。そう3DS版に続く、任天堂系A列車で行こうの最新作です!#a列車で行こう#NintendoSwitch pic.twitter.com/KUw09MTetE
— アートディンク【公式】 (@artdink_tw) February 12, 2020
『A列車で行こう』シリーズは都市開発、鉄道運営、会社経営をあわせ持ったシミュレーションゲーム。初代は1985年に発売された長い歴史のあるシリーズであり、1990年の『A列車で行こうIII』では現在に連なる鉄道経営シミュレーションの雛形を完成させた。プレイステーション本体と同時発売だった『A.IV.EVOLUTION』では、多くのユーザーを獲得することにも成功する。
さらにPS2で発売した『A列車で行こう6』が鉄道運行シミュレーションのリアル路線として決定打になる。昨年、PS4から発売した『A列車で行こうExp.+』は、このリアル路線を追求したタイトルだ。鉄道ファン向けの作品といえるだろう。
一方で、鉄道運行はほどほどにして、経営・都市開発の楽しさを重視したのがニンテンドーDSから発売された『A列車で行こうDS』だ。『A.IV.EVOLUTION』のリアル路線ではなく箱庭空間での遊びやすさを追求したタイトルで、好評を博すこととなる。この路線は『A列車で行こう3D』と後継作が発売している。Steamで販売している『みんなのA列車で行こうPC』は、この3DS版をベースにPCに移植した作品だ。
今回、発表されたのも『A.IV.EVOLUTION』、『A列車で行こうDS』以降の遊びやすさを重視した『A列車で行こう』の最新作になると思われる。『A列車で行こうDS』でディレクターを務めた飯塚正樹氏のTwitterアカウントでは、このアートディンクのツイートをRTしているので、今作でも何らかの形で関わっていそうだ。
『A列車で行こう』シリーズはリメイクや移植、アップグレードが多いタイトルだが、今回進行中のタイトルは完全新作か、リメイクだとしてもグラフィックが大幅に書き換えられることも予想される。Nintendo Switch向けとして『A列車で行こう』シリーズ初心者でも楽しめる作品となっていそうだ。どのような作品になっているのか興味は尽きないが、アートディンクの公式発表を待つことにしよう。
ライター/福山幸司