集英社は3月7日、同社が運営するクリエイターの発掘・支援プロジェクト「集英社ゲームクリエイターズCAMP」に関して、ゲームコンテスト「GAME BBQ vol.1」の受賞作品を発表した。
本コンテストにて対象に選ばれた作品はゲーム開発チームAcrobatic Chirimenjakoが手掛ける『シュレディンガーズ・コール』だ。
本作の詳細は明らかにされていないが、人類が絶滅した世界を舞台に、プレイヤーは唯一生き残った少女「メアリ」となり、世界最後の話し相手として死者と電話をし、死者の心を取り戻し、次第に人類が絶滅した世界の謎を解き明かすこととなる。
公開された審査員のコメントによると、本作は開発者の実体験に基づいて制作されており、「辛い出来事を誰かと電話することで乗り越える」という行為の公共性を踏まえ、死者との電話を介して物語を紡ぐ世界観とモノクロの階調で筆致を残したスタイルのアートワークが評価されている。
Achabox (あちゃぼっくす)氏、Kohei Imatomi氏、入交星士(いりまじりせいし)氏の3人からなるAcrobatic Chirimenjakoには、対象の景品として100万円の贈呈、今後の開発資金の提供が行われる。また、本作の続報は追って公開されるという。
また、4作品が優秀賞を受賞した。受賞した制作チームには賞金10万円と個別メンターシップの権利が贈られる。
優秀賞を受賞した作品は、5人のゲーム開発チーム「リピステ制作部」が手掛ける青春をテーマとしたローグライクRPG『リピートステップ』、個人ゲーム開発者のアラ氏が手掛ける、過去をみる能力を持つ「ネッコ」が主人公の「死に依らないミステリ」を掲げたミステリーADV『DETECTIVE NEKKO -ディテクティブネッコ』、なび氏が手掛ける「全く新しい体験を味わえる」ことを標榜したRPG『Unself』、みやこ出版氏が手掛ける「未知の言語」を解読し、世界の謎を紐解くアドベンチャーゲーム『異世界超訳』となる。
このほかにも、ファイナリストに選ばれた制作チームと個人開発者が「GAME BBQ vol.1」の結果発表ページに掲載されている。
いずれかの受賞作品に興味がある読者は、クリエイターのSNSをチェックして今後の動向に期待しよう。