パブリッシャーのSkystone Gamesは、北京に拠点を置くVanimalsの開発するゾンビサバイバルゲーム『Undying』の体験版の配信をSteamで開始した。
さまざまなゲームの体験版が期間限定で配信されている「Steamゲームフェスティバル」を通じて、日本時間の2月10日午前3時まで無料で試遊できる。ただし日本語には未対応だ。
Need your Undying fix? Well good news, we're in the #SteamGameFestival!
— Undying – UPDATE 1.0 LIVE NOW! (@PlayUndying) February 3, 2021
Play the new demo until Feb 9 with over an hour of gameplay!
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『Undying』はゾンビアポカリプスのなか、生き残った母子の物語を描く。母親はゾンビに噛まれてウイルスに冒されており、近い将来ゾンビとなってしまう運命だ。プレイヤーは母親として、自分が死ぬ前に息子に生きる術を教えて独り立ちさせなければならない。
ポストアポカリプス子育ての合間には、はぐれてしまった夫も探すことになる。地下鉄や叔父が経営する農場など、さまざまな場所に手がかりを探しに行こう。
本作のゲームプレイは一般的なゾンビサバイバルゲームとよく似ている。飢えと渇きを退けながらさまざまな場所を訪れ、ゾンビと戦いながら物資を集める。拠点に戻って物資を組み合わせて便利な道具を作り、時には壊れた場所を補修する。
『Undying』のゲームプレイの肝は、母子が主役という点だ。プレイヤーが操る母親はひとりで鍵開けや戦闘、クラフトなどすべての行動を取れる。一方で息子はゲームスタート時には母親についてくるだけで何もできない。彼も生き延びるために食料や水が必要。悪く言えば足手まといの存在だ。
しかし、彼は母親の行動を見て少しずつ学んでいく。母親が戦う姿を見れば戦い方を学び、ゾンビの攻撃を避けたり、パチンコで攻撃できるようになる。物資を探す母親を見れば、母親には見つけられない物資を見つけられるようになったりもする。
ゾンビサバイバルゲームでもなじみ深い「スキルツリー」は、プレイヤーではなくAIが操作する息子のために用意されているのだ。はじめは守られるだけの存在だった息子は、プレイヤーの行動を見てたくましく育っていく。
体験版ではストーリー序盤の7日間を体験できる。しっかりと遊べば1プレイで1時間以上遊べるボリュームだ。7日間の間でも息子はたくましく育っていき、終わる頃には母親を助けられるほどに立派になる。
体験版で印象的だったのが、息子の手を引いて行動する要素だ。普段はある程度気ままに歩き回る息子だが、手を引けば母親と同じように移動する。ゲームとしては息子と一緒に移動するだけだが、手を引きながらゾンビから逃げ回っていると親子の絆が深まることを感じた。
ゾンビアポカリプスを生きる親子が過ごす最後のひとときを描く『Undying』は、Steamゲームフェスティバルで是非体験しておきたいゲームだ。
日本時間2月5日午前11時より、開発者がSteamゲームフェスティバルのSkystone Gamesイベントに登壇予定だ。ゲームに興味がある方は、そちらも合わせてチェックして欲しい。
ライター/古嶋誉幸