文化庁メディア芸術祭で『アンリアルライフ』『十三機兵防衛圏』『フォールガイズ』『Frostpunk』などがアワードを受賞。さくまあきら氏と野沢雅子さんが功労賞に選出

 文化庁メディア芸術祭実行委員会は、第24回文化庁メディア芸術祭受賞作品を発表し、エンターテインメント部門で『アンリアルライフ』『十三機兵防衛圏』『フォールガイズ』『Frostpunk』などの受賞を選出した。またゲームクリエイターのさくまあきら氏、声優の野沢雅子さんが功労賞に選出された。

 文化庁メディア芸術祭はアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバル。第23回は、2019年10月5日から2020年9月4日までの間に完成、またはすでに完成してこの期間内に公開された作品が応募条件となり、世界107の国と地域から3566点に及ぶ作品から優れた作品に顕彰がされた。

 ビデオゲームはエンターテインメント部門に分類され、ゲームにカテゴライズされたのは12作品という受賞の結果になった。また功労賞部門でゲームクリエイターのさくまあきら氏、声優の野沢雅子さんが選出されている。ゲームの受賞結果は以下のとおり。

〇新人賞
『アンリアルライフ』 | 芳賀直⽃(日本)
『ウムランギ・ジェネレーション』 | Naphtali FAULKNER(ニュージーランド)

 

〇U-18賞
『Flight Fit VR』 | 森⾕安寿(日本)

 

〇審査員委員会推薦作品
『十三機兵防衛圏』 | 『十三機兵防衛圏』開発チーム(日本)
『Broken Reality』 | Adrian DELAGARZA(メキシコ))
『Creaks』 | Radim JURDA / Jan CHLUP(チェコ))
『Fall Guys: Ultimate Knockout』 | Joe WALSH / Jeff TANTON / Daniel HOANG(英国)
『Frostpunk: Console Edition』 | 『Frostpunk: Console Edition』開発チーム(ポーランド)
『Liberated』 | Marek CZERNIAK(ポーランド)
『Ministry of Broadcast』 | Dusan CEZEK(チェコ)
『Rock of Ages 3: Make & Break』 | Shane BIERWITH / Jordan VINCENT / Vincent YEUNG / Jared NEAL / Andres BORDEU(米国/チリ)
『The Eternal Castle [REMASTERED]』 | Leonard MENCHIARI(イタリア)

 インディーゲームを中心に幅広いゲームが選出されることになった。

 新人賞を受賞した『アンリアルライフ』は、さわったモノのキオクを読み取れる不思議な力を持つ少女の失われた記憶をたどるアドベンチャーゲーム。贈賞理由として「グリッチ的な表現に感情表現を組み合わせた幻想的かつサスペンス的な物語展開や、背景や音楽をユーザーに意識させるための演出」、「作者一人で数年を費やして完成させたからこそ実現できる高い完成度」が挙げられており、本作を賞賛している。

 またもうひとつの新人賞『ウムランギ・ジェネレーション』は、退廃的な未来社会でカメラマンとなり、依頼で指定された被写体の写真を撮っていくゲーム。贈賞理由は「First Person Shooting(FPS)という定番ジャンルを写真撮影に特化させたコンセプトと独自の世界観が刺激的なゲーム体験を生み出している」として、高く評価されている。

 ほかにも審査員委員会推薦作品としては、『十三機兵防衛圏』『フォールガイズ』『Frostpunk』などがユーザーから高い評価を得ており、話題になった作品が多数挙げられている。

 功労賞を受賞したさくまあきら氏は、『月刊OUT』の「私立さくま学園」や、『週刊少年ジャンプ』の読者コーナーが人気を博し、1987年のRPG『桃太郎伝説』を経て、『桃太郎電鉄』シリーズが国民的ともいえるすごろくゲームの定番にまで人気を博した。最新作『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!』250万本を超える大ヒットを記録している。
 「おもしろい逸話が膨大にある同氏ですが、今日のメディア芸術を語るうえで欠かせない存在であることは間違いない」とのことで、受賞に至ったという。

画像は文化庁メディア芸術祭公式Twitterより

 また野沢雅子さんは、アニメ『ドラゴンボール』シリーズの孫悟空で声優として著名な人物。贈賞理由として「成人女性が少年の声をあてることは海外にはあまり例がなく、豊かな表現の可能性を開いた」、「ジェンダーや年齢を超越した多彩な声で、今なお現役声優として国内外のファンを魅了し続ける氏のアニメーション文化への貢献は多大である」として受賞に至ったとされている。

 ビデオゲームから多数選ばれることになった、今回の文化庁メディア芸術祭。詳しい贈賞理由や他のメディアの受賞作品などは公式ホームページから確認して欲しい。

ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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