その縦長の形状とブラックカーボンカラーが特徴のひとつであるマイクロソフトの最新ゲーム機「Xbox Series X」。発表当時からその見た目でファンに「冷蔵庫」として呼び親しまれていた本機だが、このたび実際に「Xbox Series X冷蔵庫」の商品化が決定した。
Xbox Series Xが冷蔵庫のように見えるというミームは2019年にゲーム機の見た目が公表されてから話題となったもので、マイクロソフトもTwitter上で反応したほか、2020年には「トゥルー4kイーティング」、「コールドデリバリー」、「ラグジュアリー静音デザイン」と銘打った本物の冷蔵庫も製作した。この冷蔵庫はヒップホップMCスヌープ・ドッグ氏やインフルエンサーらと抽選で選ばれた幸運なファンに送られた。
今回、Xbox Series X冷蔵庫の製品化が決まったのは、Twitter社が開催した企業Twitterアカウントの人気投票「#BestOfTweets」がきっかけだ。マイクロソフトでXbox事業のマーケティング部門ゼネラルマネージャーを務めるアーロン・グリーンバーグ氏は、「もし1位になったらXbox Series Xのミニ冷蔵庫を今年正式に生産します!」と約束。結果としてXboxの公式Twitterアカウントは、全16アカウントのトーナメントを勝ち抜いて1位になった。
製品の価格や販売地域などはまだ未定だが、ついにマイクロソフト初の冷蔵庫が本格的に動くことになる。決勝戦で戦った食品メーカーマースのキャンディブランド「スキットルズ」はお互いの健闘を称えあい、Xboxのグリーンバーグ氏は「最初に生産したXbox Series Xミニ冷蔵庫にゲームをいっぱいに詰め込んで、スキットルズに贈ります!」とツイートした。
なお、過去に作られたのは高さ約1.8メートルのフルサイズ冷蔵庫だったが、「ミニ冷蔵庫」と表現したグリーンバーグ氏のツイートを見る限り、今回生産される製品はもう少し小型になるようだ。本格的に動き出した製品版Xbox Series Xミニ冷蔵庫は、ゲーマーの渇きや飢えを癒やすことになるだろう。
ライター/古嶋誉幸