スクウェア・エニックスは、第ニ開発事業本部ディビジョン4で『ニーア』シリーズ作品の開発に携わるスタッフの求人を開始した。『ニーア』シリーズのクリエイティブディレクターであり、作品の顔でもあるヨコオタロウ氏、『ニーア』シリーズプロデューサーの齊藤陽介氏がコメントを寄せている。
募集しているのは、「シナリオデザイナー」、「アートディレクター」、「アシスタントプロデューサー」で、それぞれすべて『ニーア』シリーズの開発に参加することになる。齊藤氏によると、学生・社会人問わず応募してほしいとのことだ。両者のコメントは以下のとおり。
こんにちは。ニーアシリーズのクリエイティブディレクターをやった、ヨコオタロウです。
2020年~2021年は、ニーアシリーズ10周年であると同時に、様々な躍進の年となりました。それは、えーと過去作のバージョンアップである「ニーア レプなんとか」とか、スマートフォンゲームである「ニーア リィンなんとか」とかリリースされました。
この成功を支えてくれたのが、以前採用させて頂いた新しいスタッフや、協力して下さる開発チームの皆さんによるものです。支えてくれた、っていうか、ほとんどその人達が作って下さってヨコオは寝てるだけでした。
そう、そこにいる、やる気のある貴方!今こそチャンスですよ!ヨコオという老害を踏み台にして新たな世界に羽ばたくのは!僕はゲーム業界でも特に踏み心地の良い人間という自負もありますから、ぜひご応募いただけるとうれしいです。
ぺロペロ。ニーアシリーズ
クリエイティブディレクター
ヨコオタロウ
以前から放送やインタビューで「匂わせ(?)」的な発言をしていましたが、本格的に「ニーア(ヨコオさん関連)のシナリオ、アートディレクションスタッフ、あわせてアシスタントプロデューサー募集」を開始します。
こういった募集は今回で二回目ですが、改めて思うのは、お金を貰って鬼才ヨコオタロウのメソッドを間近で学べることは素晴らしいなと。自分が若ければ、間違いなく立候補していたはず…。もちろん遊びではないので厳しい面は沢山ありますが、ゲーム業界で活躍したいと考えている人にはとても良い環境だと思っています。
結構な頻度でヨコオさんとマンツーマンで話す機会もありますしね。
アシスタントプロデューサーの方は、齊藤とも毎日話せます、まぁそれはどうでもいいかもしれませんが。
個人的には、ニーアが好きでやる気と元気がある方がいいかなと思っています。
もちろん、卒業見込みのある学生の方でもいいですし、すでに社会人の方でも今の職種に拘りは特にないのでご安心ください。(もちろん、あったら良いスキルとかはあるにはありますが、そこはあったらいいなくらいです)
というわけで、「ゲーム業界で成功してやろう!」という方がいれば、是非ご応募ください。
沢山のご応募お待ちしております。ニーアシリーズ
プロデューサー
齊藤 陽介
『ニーア』は2010年の『ニーア レプリカント』、『ニーア ゲシュタルト』から始まったシリーズで、それぞれPS3とXbox 360で発売されどちらも大筋の内容は同じながら主人公の設定などが異なる特殊なタイトルとなっていた。シリーズ10周年を記念し、『ニーア レプリカント』のバージョンアップ版となる『ニーア レプリカント ver.1.22474487139…』が4月にPlayStation 4とXbox OneとSteamで発売予定となっている。
シリーズを受け継ぐ『ニーア オートマタ』は2017年に発売され、前作から続きヨコオタロウ氏や齊藤氏は開発に関わったが、開発はプラチナゲームズが担当。より激しいアクションが楽しめるアクションRPGとなり、国際的な高い評価を得た。舞台『ヨルハ』やコンサートなども展開されていったほか、2020年末には世界累計出荷・ダウンロード販売が500万本を突破したことが発表されている。
2021年2月からはスマートフォン向けタイトル『ニーア リィンカーネーション』もサービスがスタートし、3月には累計ダウンロード数が1000万を越えた。
求人募集により、新たな展開が期待できる『ニーア』シリーズ。ヨコオタロウ氏らとともに新しい『ニーア』を作りたいという方は応募してほしい。
ライター/古嶋誉幸