『ギターヒーロー』のクローンゲーム『Clone Hero』は、ユーザーが制作した楽曲をギター型コントローラーで遊べるゲームだ。ユーザーが自分で楽曲と譜面を作れるので、時として異常なまでの高難度譜面も登場する。
2011年にリリースされたExileLord氏の超高難度楽曲「Soulless 6」は、史上最高に難しい曲という呼び声も高い「Soulless」シリーズのひとつだ。
どれくらい難しいかというと、あまりの難しさにSoulless 4と5がリリースされる前にエイプリルフールのジョークとしてリリース。「マゾヒスト向けです」とキャプションがつけられていた。
しかし、10年の時を経て完全フルコンボでクリアするファンが現れた。成し遂げたのはストリーマーのCarnyJared氏。投稿履歴を見る限り、少なくとも6カ月以上の練習を経ての達成だ。
「Soulless 6」を作ったExileLord氏は、「これはSoulless 4や5と名付けるには難しすぎます」と。2011年のエイプリルフールにこの楽曲をリリース。ちなみに、その数年後にもう少しだけ人道的なSoulless 4と5もリリースしている。
「Soulless 6」の難しさは、CarnyJared氏の動画で十分に感じてもらえるだろう。クリアするだけでも不可能に見えるが、フルコンボが取れる人類がいることに驚きを禁じ得ない。ExileLord氏の「Soulless 6」YouTubeページにも、無数の「ついに倒した!」というコメントが投稿されている。
ExileLord氏は8年前、YouTubeのコメントで「『ギターヒーロー』コミュニティは本質的に死んでいるので、しばらくの間誰もこの曲のフルコンボ達成に挑戦しないでしょう」と自虐的に語っていた。しかし、その自虐的な予想は覆った。今ではクローンゲームである『Clone Hero』が登場し、氏の高難度楽曲は、ある種の大道芸的なゲームプレイ技術を発揮する「史上最高難度の曲」としてたびたび『ギターヒーロー』の名を知らない人に広める役目まで請け負っている。
もしも『ギターヒーロー』のすご腕という方がいれば、「Soulless 6」に挑戦してみてはいかがだろうか。
ライター/古嶋誉幸