ディライトワークスは、代表取締役社長COOに元カプコンの小野義徳氏が就任したことを発表した。創業者の庄司氏は代表取締役会長CEOとなる。
ディライトワークスは庄司顕仁氏によって2014年に設立。創業者の庄司顕仁氏は2000年にスクウェアに入社後。品質管理部長を経て、グループ会社である株式会社スタイルウォーカー(現株式会社タイトー)代表取締役社長や株式会社タイトー取締役本部長を歴任した人物だ。
その後ディライトワークスは2015年からTYPE-MOONのスマートフォン向けゲーム『Fate/Grand Order』の開発を担当。本作は市場調査会社SuperData調べによれば、2018年にユーザー支出で10億ドルを突破し、2019年も11億ドルを達成するなど、モバイルゲームの世界ランキングの上位にしばしばランクインされるほど大ヒットを記録している。
2020年にはセガのスマートフォン向けゲーム『サクラ革命 〜華咲く乙女たち〜』の開発・運営を担当するが、こちらは2021年6月30日を持ってサービスが終了が告知されており、わずか半年間のサービス期間となった。また2021年内にはPS4、Xbox One、Nintendo Switch向けのソフト『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』をリリース予定で、開発のフランスパンと協力し制作・販売を担当。TYPE-MOONが手掛けたリメイク版『月姫』の世界観で描かれる2D対戦格闘ゲームとなる。
5月1日、ディライトワークス株式会社 代表取締役社長に就任致します。新しいポジション、新しい分野へのチャレンジとなります。
— Yoshinori Ono (@Yoshi_OnoChin) April 27, 2021
これから接するコミュニティの皆様、宜しくお願い致します。
過去お世話になった方々、そして私が携わったゲームコミュニティの皆さん、今後とも宜しくお願い致します。 pic.twitter.com/XmA4qiThDU
今回、代表取締役社長COOの就任が発表された小野義徳氏は、1994年にカプコンに入社、『ストリートファイターZERO』シリーズでサウンドを担当したあと、『ストリートファイターIII』シリーズにてサウンドプロデューサーに。その後、『ストリートファイターIV』、『モンスターハンター フロンティア』のプロデューサーを務めるあと、2020年に執行役員、CS第二開発統括 第二編成部長を歴任。同年9月にカプコンを退社。ゲームのイベントなどに精力的に登場し、ファンから愛されてきた人物だ。
ディライトワークスは、「2014年の設立から8期目に入り、より多面的な視点から会社経営を行っていくため、国内ゲーム企業にて数多のゲームタイトルの成長に寄与してきた小野義徳が経営に参画します」とコメント。創業者であり現代表取締役社長の庄司顕仁氏は、5日1日付けで代表取締役会長CEOに就任する。
代表取締役社長交代および
役員の異動に関するお知らせ
ディライトワークス株式会社(以下、ディライトワークス)は、2021年5月1日付けで小野義徳が代表取締役社長COOに就任することをお知らせいたします。
2014年の設立から8期目に入り、より多面的な視点から会社経営を行っていくため、国内ゲーム企業にて数多のゲームタイトルの成長に寄与してきた小野義徳が経営に参画します。
なお、創業者であり現代表取締役社長の庄司顕仁は、同日付けで代表取締役会長CEOに就任いたします。
■新代表取締役社長COOのご紹介
小野義徳
株式会社カプコンにて複数タイトルのプロデューサー、エグゼクティブプロデューサーを担当したのち、同社の開発統括および開発執行役員に就く。その後、ディライトワークス入社。
ディライトワークスは、「ただ純粋に、面白いゲームを創ろう。」という理念のもと、スマートフォン向けゲーム『Fate/Grand Order』をはじめとして、様々なプラットフォームに向けたゲームの企画・開発・運営を行っており、今後もお客さまにとって価値あるコンテンツをご提供してまいります。
■新経営体制 [2021年5月1日付]
代表取締役会長CEO 庄司顕仁(しょうじ あきひと)
代表取締役社長COO 小野義徳(おの よしのり)
ライター/福山幸司