集英社は個人、または小規模チームのゲーム開発を支援するプログラム「集英社ゲームクリエイターズCAMP」を発表した。
同時に『ONE PIECE』のキャラクターなどを用いてゲームを作る、連載1000話連動企画「ONE PIECE GAME賞」と、オリジナルゲームコンテスト「GAME BBQ vol.01」も開催。「ONE PIECE GAME賞」は4月20日(火)からエントリーがスタートしており、2021年7月31日(土)まで募集中だ。
「集英社ゲームクリエイターズCAMP」は、「とがった才能を支援したい」という集英社の意向を、マンガからビデオゲームに広げたプログラムだ。才能あるクリエイターの発掘やプロモーションなど、同社がこれまで培ってきたノウハウをゲーム業界にも広げられないかという思いで本プロジェクトを立ち上げたという。
主なクリエイター支援は、ゲームを作りたいというクリエイター同士をつなぐ「チームアップ」、ノウハウなどを伝える「セミナー・ワークショップ」、クリエイターのためにパートナーやスポンサー企業を探す「パートナーシップ」、そして「ゲームの開発や宣伝のサポート」の4つとなる。これらは選ばれたクリエイターだけでなく、公式サイトに登録したクリエイターに提供されるようだ。
活用方法も含めて公式サイトにて説明されているので、参加を希望する方はそちらで詳細を確認してほしい。
プロジェクトにはスポンサーとしてバンダイナムコエンターテインメント、ディー・エヌ・エー(DeNA)、コナミデジタルエンタテインメント、東映アニメーションが参加。パートナーとして、クラウディッドレパードエンタテインメント、Google Play、ID@Xbox (日本マイクロソフト株式会社)、ソニー・インタラクティブエンタテインメント、Unity Technologiesが名を連ねている。
前述のとおり、ふたつのゲームコンテストも発表された。どちらも企画・開発コンテストとなっており、ゲームの企画書の提出が共通して必須となっている。
「ONE PIECE GAME賞」は、『ONE PIECE』をテーマにしたモバイル向けカジュアルゲームを募集するコンテストだ。大賞に輝いた1作品には、賞金200万円とともに開発に必要な公式素材と上限2000万円の開発資金、そして各種開発サポートがバンダイナムコエンターテインメントより提供される。原作者の尾田栄一郎氏は「『ONE PIECE』を踏み台にして世界に羽ばたいてください!」と激励のコメントを寄せている。
「ONE PIECE GAME賞」は4月20日(火)から2021年7月31日(土)まで作品を募集しているが、応募には企画書とパイロット版となる映像の提出が必須となる。選考方法など詳しくは公式サイトを確認してほしい。
もうひとつのコンテストは、オリジナルゲームコンテスト「GAME BBQ vol.01」。7月1日より作品の募集がスタートする。大賞には100万円と開発資金の一部、各種開発サポートが与えられる。こちらは「ONE PIECE GAME賞」と同じでゲームの企画書は必須だが、ゲーム内容を紹介する動画や体験版は任意での提出となっている。こちらも提出物など詳細は公式サイトを読んでほしい。
なお今回の発表と同時に集英社は、「【初心者向け】ゲーム企画書に何を書けばよい?」という指南記事も公開している。コンテストの締め切りはしばらく先のため、これを読んで作ってみるのはいかがだろうか。
ライター/古嶋誉幸