スクウェア・エニックスは、配信番組『「ドラゴンクエスト」35周年記念特番』で『HD-2D版 ドラゴンクエストIII』を発表した。コンソール向けにリリース。世界同時発売予定。
ドット絵と3DCGを融合させた「HD-2Dグラフィック」が特徴。開発はあまた株式会社とSQEX浅野チームが担当する。
『HD-2D版 ドラゴンクエストIII』は、1988年に発売されたファミリーコンピュータ用RPG『ドラゴンクエスト III そして伝説へ…』のリメイク。スーパーファミコンからPlayStation 4まで、さまざまな機種に移植されたシリーズ屈指の人気作だ。
「HD-2D」とは、ドット絵をベースとした背景に3D的な効果を加えることで、独特の立体感や空気感を表現する手法だ。『オクトパストラベラー』で採用され、その箱庭風のグラフィックが大きな話題となった。
リメイク版のプロデューサーは「HD-2D」の走りとなった『オクトパストラベラー』の制作にも携わった早坂将昭氏。氏によると、当時『ドラクエIII』を遊んだ大人だけでなく、初めてプレイする子どもでもわくわくしてもらえるような作品を目指すという。
番組に出演した『ドラクエ』の生みの親、堀井雄二氏も「初『ドラゴンクエスト』がこれであってもいいと思う」と太鼓判。なぜ『ドラクエIII』をリメイクするのかという質問には、「一番思い入れがあったから、いきなり「3」からつくっちゃう」と答えた。しかし、『ドラゴンクエスト』と『ドラゴンクエストII』のリメイクも「できればやりたい」と語った。
できればやりたいと語っているが、かなりやる気であることも覗かせている。かつて『ドラクエ』から順番にプレイすると『ドラクエIII』で意外な展開があったが、今回は『HD-2D版 ドラクエIII』から始まって(おそらくリメイク版)『ドラクエ』をやり、『ドラクエII』のところで意外な展開を考えてるんで……という発言が堀井氏から飛び出したところでホイッスル。かなり気になるところで発言が止められてしまった。
『HD-2D版 ドラゴンクエストIII』は現在鋭意開発中。今後の情報も期待して待ちたい。