『どこでもいっしょ』、『トロと休日』の開発に携わり、現在はゲーム会社「あまた株式会社」の代表取締役会長を務めるゲームクリエイター高橋宏典氏が、あまた株式会社でインディーゲームのパブリッシャー「Amata Games」を設立したことを、自身のTwitterアカウントで明らかにした。
第1弾は、PCで発売していたアドベンチャーゲーム『NOSTALGIC TRAIN』のコンソール展開でのパブリッシングとなり、本日、Nintendo Switch版を配信開始した。価格は税込1480円。今後はPS4、PS5、Xbox One、Xbox Series X|Sにも展開していくという。
またAmata Gamesの公式サイト、公式Twitterもあわせてオープンしている。
インディーゲームのパブリッシングという新しいチャレンジをはじめました!
— Hiromichi Takahashi@AMATA Games (@fura) August 19, 2021
第一弾は、どこか懐かしい日本の田舎の風景を、美しいCGで構築したことで話題を呼んだ『NOSTALGIC TRAIN』。本日Switch版が配信開始です。今後PS4/5や、XboxOne/XSX|Sなどマルチプラットフォームで全世界に配信していきます! https://t.co/no4mSJqMhb
高橋宏典氏は、『どこでもいっしょ』でディレクター、『トロと休日』でプロデューサー、『ストラガーデン』でプロデューサーを務めたことのあるゲームクリエイター。また近年では、VR脱出アドベンチャゲーム『Last Labyrinth』(『ラスト ラビリンス』)を手掛けたことでも知られている。
そんな高橋氏が代表取締役会長を務める、あまた株式会社はゲーム開発を軸に、VRや映像メディアなど、幅広く事業を行っている。そんなあまた株式会社が、今回、インディーゲームのパブリッシングをつとめる「Amata Games」のオープンを発表した。
公式サイトによると、『Last Labyrinth』の開発を通じて、インディーゲームの魅力をもっと広めていきたいと思ったという。
2019年に発売されたインディーゲームであるVR脱出アドベンチャーゲーム『Last Labyrinth』の開発・パブリッシングを経験したことで、インディーゲームの魅力をもっと広めていきたい、面白いゲームをいろいろなハードで楽しんでもらいたいと考えるようになりました。
そこで、私たちが「面白い!」と思うインディーゲームを、開発者だけでは対応が難しい、様々なプラットフォームへの移植や配信をあまたが担うことで、もっと多くの方にその魅力をお伝えできればと、「Amata Games」をオープンしました。
そのパブリッシング第1弾は、アドベンチャーゲーム『NOSTALGIC TRAIN』となる。
『NOSTALGIC TRAIN』は、日本の田園風景の中で、消えた人々と自分自身の謎を解き明かしていく、幻想的な一人称視点のアドベンチャーゲーム。いわゆる「ウォーキング・シミュレーター」と呼ばれるジャンルとなる。
日本のインディーゲームクリエイター「畳部屋」氏が2018年Steamで配信し、日本の田舎の風景を、美しく再現したCGのクオリティが大きな話題を呼び、第22回文化庁メディア芸術審査委員会推薦作品にもなった。
あまたはこの作品のNintendo Switchへの移植と、複数言語への対応を行ったとのこと。海外でもコンソール展開を予定している。なお初期設定は英語となっているので、言語設定から日本語に切り替えて欲しいとのこと。
『NOSTALGIC TRAIN』はNintendo Switchで本日配信。また「Amata Games」の今後も展開も要注目といえそうだ。