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ゲーム系ファンドと各開発会社の共同運営によるインディーゲーム制作チーム「ケプラー・インタラクティブ」が約133億円の資金調達を実施

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 カナダ・バンクーバーのゲーム系ファンド「Kowloon Nights」における創設者たちを経営陣の中心とするパブリッシャー(販売元)「Kepler Interactive(ケプラー・インタラクティブ)」は、インディーゲーム開発者を支援するため、1億2000万ドル(約133億円)規模へ及ぶ資金調達ラウンドを発表した。

 発表によると、資金調達へ参加した開発会社は、A44(ニュージーランド)、Alpha Channel(カナダ)、Awaceb(フランス)、Ebb Software(セルビア)、Shapefarm(日本)、Sloclap(フランス)、Timberline(アメリカ)で計7社。日本を含む世界の各地域からパートナースタジオを募集しているという。

 Kepler Interactiveは各ゲームスタジオの創設者が共同運営権を得られる独自の経営モデルを採用しており、グループの財務的成功に対して直接報酬を得られるほか、新メンバーの導入を含む重要な意思決定への権限も行使可能。インディーゲーム開発ならではの独立性と完全な買収でしか得られなかったリソース・運営サポートを両方確保できる点が特徴となっている。

 発表時点では250人以上の人材がチームへ所属しており、それぞれのゲームスタジオはオリジナルIP作品の開発へ着手している。参考までに、Sloclap社は“倒されるたびに年を取る”カンフー格闘アクションゲーム『Sifu(師父)』2022年2月に発売する予定があるようだ。

ゲーム系ファンドと各開発会社の共同運営によるインディーゲーム制作チーム「ケプラー・インタラクティブ」が約133億円の資金調達を実施_001
(画像はEpic Games Store『Sifu』より)

 なお、創設者が経営陣へ就いているKowloon Nightsは、23のスタジオ・開発チームへ対する出資を2021年2月に発表。探索アクション&マネジメントゲーム『Spiritfarer』の開発元であるThunder Lotus(カナダ)の未発表タイトルや、SIGONO(台湾)が9月1日に配信したアドベンチャーゲーム『OPUS:星歌の響き』などの作品をサポートしていた。

 本発表に関するリリース文は以下のとおり。

ゲーム系ファンドと各開発会社の共同運営によるインディーゲーム制作チーム「ケプラー・インタラクティブ」が約133億円の資金調達を実施_002

Kepler Interactive(ケプラー・インタラクティブ)、
新たな “スーパーデベロッパー “グループ、
1億2000万ドルの資金調達ラウンドを発表

【ロンドン、2021年9月28日】本日、Kepler Interactiveは、インタラクティブ・エンターテインメントの未来に向けた画期的なモデル:開発者が共同で運営するグローバルな大手パブリッシャーの幕を上げました。

1億2000万ドルの資金調達を行ったKepler Interactiveの誇るべき創業メンバー7社は、A44、Alpha Channel、Awaceb、Ebb Software, Shapefarm、Sloclap、Timberlineです。

Kepler Interactiveは、各ゲームスタジオの創設者が共有者となり、新メンバーの導入を含む重要な戦略的意思決定を行う権限を与えられ、同時にグループの財務的成功に対して直接報酬を得ることができるというユニークなモデルを提供しています。これにより、ゲーム開発者が成功するための最適な環境が整い、完全なクリエイティブの独立性という利点と、完全な買収によってのみアクセス可能なリソースや運営サポートが組み合わされます。

ビデオゲームの資金調達を再定義し公正で持続可能な条件でインディペンデントゲーム開発者を支援するために1億ドル以上の資金を投入した受賞歴のあるファンド:Kowloon Nightsの創設者を中心とした経営陣により、Kepler Interactiveは複数の独立系スタジオの強みと世界クラスの運営・財務・出版部門を統合し、マーケティングから商業的パートナーシップや共有テクノロジーまで、全てのスタジオのビジョンをサポートするようにさまざまなサービスを提供します。

「我々がKowloon Nightsを設立したときの目標は、次世代の独立系開発者を支援することでした。」Kepler InteractiveのCEO、Alexis Garavaryanは次のように述べています。「その進化したものが 現在のKeplerであり、開発者を第一に考えたアプローチは、規模と権限の面で大きく前進しています。」

ロンドンとシンガポールを拠点とするKeplerグループは、現在、250人以上の才能に満ちた人材を擁する国際的なチームとして、オリジナルIPの開発に専念しています。2022年には、Sloclap社の『Sifu』、Ebb Software社の『Scorn』、Awaceb社の『Tchia』、Alpha Channel社の『Tankhead』、A44社の未発表タイトル、など期待のタイトルが含まれています。

2022年以降もKepler Interactiveは野心的な計画を持ち、より多くのパートナースタジオを迎え入れ、映画やその他のメディアを含むクロスプラットフォームのコンテンツ制作に拡大することで、成長を続けていきます。

「今は開発者にとって非常にエキサイティングな時期です」と、TimberlineのCEOであるLindsey Rostalは付け加えます。 「私たちは、世界で最も意味のあるストーリーやIPを構築しているだけでなく、必要な安定性を確保しながら、自分たちの創造性の限界を押し広げるために団結しています。私たちの価値観やビジョンを共有するスタジオをさらに迎え入れることが待ち遠しいです。」

ケプラーに関する詳しい情報は、pr@kepler-interactive.com までお問い合わせください。

Kepler Interactiveについて

Kepler Interactiveは、は、独自の共同所有モデルに基づいて構築された、グローバルなパブリッシャーおよびゲーム開発会社です。

数々の賞を受賞したKowloon Nightsの創設者達が率いるKeplerは、ビデオゲームの資金調達を再定義し、公正で持続可能な条件で独立系開発者を支援するために1億ドル以上の資金を投入しました。

Keplerは、各スタジオにビジネスへの出資と戦略的意思決定におけるリーダーシップの役割を与えると同時に、クリエイティブな独立性を維持することで、楽しさを追求し幅広い層にアピールできる商業的に成功したゲームを作ることを可能にします。

Kepler社のパートナースタジオは世界中に展開中です。ニュージーランドのA44、北米のAlpha ChannelとTimberline、ヨーロッパのAwaceb、Ebb Software、Sloclap、そしてアジア(日本)のShapefarm。

ロンドンとシンガポールに拠点を置くKeplerのサポートチームとリーダーシップチームは、ゲーム業界での豊富な経験を持ち、資金調達、マーケティング、開発者との共同作業により、優れたゲームを大規模に市場に投入してきた実績があります。

ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『モンスターファームアドバンス2』『新・世界樹の迷宮2』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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