『日系トレンディ』は11月3日(水)、同誌が選ぶ2021年の「ヒット商品ベスト30」を発表した。
自宅での「巣ごもり需要」が増大した前年から、“Z世代”を中心とする新たな消費スタイルへの変遷が目立った同ランキングには、『ウマ娘 プリティーダービー』(以下、ウマ娘)、『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』(以下、桃鉄)といったゲーム作品も名前を連ねている。
ランキング2位に輝いた『ウマ娘』は、Cygamesが展開するメディアミックスコンテンツだ。2月のサービス開始以降、モバイル版のダウンロード総数は1100万本を突破。同作のキャラクターボイスを務める声優ユニットが地上波の音楽番組にも出演を果たすなど、エンタメ業界に大きく進出する勢いを見せた。
ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」が1100万ダウンロードを突破!
— ウマ娘プロジェクト公式アカウント (@uma_musu) October 29, 2021
1100万ダウンロード突破を記念して、トレーナーの皆様に「ジュエル1500個」をプレゼントにお贈りいたしました!
今後ともゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」を宜しくお願いします!#ウマ娘 #ゲームウマ娘 pic.twitter.com/jEvXBiGWj1
一方の『桃鉄』は14位の座を獲得。Nintendo Switch向けに発売された約5年ぶりのシリーズ最新作として、販売本数が累計で300万本を超える過去最大級のヒットを飛ばした。幅広い世代が楽しめる娯楽性やオンラインプレイにも対応した点などが、社会情勢にマッチし流行したと分析できる。
また、3位には興行収入100億円を達成した『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が、4位に「昭和・平成レトロブーム」がラインクインしており、こうした懐古的なトレンドが『桃鉄』や往年の競走馬をモチーフとした『ウマ娘』の爆発的人気を支えたと言えるだろう。
なお、栄えある第1位を飾ったのは「TikTok売れ」である。今や利用者が1000万人にものぼる同SNSは、グミから高級車まであらゆる物が売れる動画サービスへと成長を遂げた。ゲーム業界もこれに呼応し、『Among Us』のデベロッパー・Innerslothはアップデートの内容を短尺動画でコミュニティに発信するなど、TikTokを活用したマーケティング戦略を積極的に行っている。
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「ヒット商品ベスト30」の全容は、ウェブサイト「日経クロストレンド」にて確認できる。